特定外来生物「オオフサモ」大増殖で被害拡大 在来種や田畑に影響(2022年5月15日)

川や水路、遊水地に繁茂する特定外来生物「オオフサモ」による被害が、岐阜県の西濃地域で拡大している。輪之内町では昨年、繁殖被害を初確認したが、今春になって大増殖。川底にからみつくように群生して水流を妨げ、町内に生息する絶滅危惧種カワバタモロコの生息に支障を来すほか、周辺田畑の生産物の生育や収穫にも影響するため、町は「見つけ次第、抜き取って駆除してほしい」と協力を呼びかけている。

オオフサモはブラジル原産で、アリノトウグサ科の多年生水生植物。繁殖力が強く、茎が水中で分枝を繰り返して群生するほか、1センチほどの断片からも根を出し再生する。41都道府県で繁殖が確認されている。

特定外来生物指定の「オオフサモ」が岐阜県の西濃地域で拡大しているそうです。

特定外来生物は簡単に言いますと「1.繁殖し易い」、「2.周辺の生物を直接的、間接的に駆逐してしまう」、「3.駆除が困難」により、これ以上、在来の生態系を破壊させない為に販売、譲渡、移動を禁止する生き物なのです。

特定外来生物に指定されるということは、かなり拡散して在来生物に影響を与えている状態なのでひたすら駆除という対応になりますが、駆除だけでは費用や労力がかかるだけですし、完全に駆除することが困難である為、「何とか、この生き物を有効活用できないか?」という考え方に自然と傾いているのではないでしょうか。

しかしながら、『有効活用できることは何一つない』というのが結論であり、現実であります。

もし有効活用できるような生き物であれば、例えば何かの原材料にになる、燃料になる、緑化の手助けになるなど、何か流用できれば駆除といいますか、活用のために確保していき自然と個体数が減っていくのかなと思いますが、それができないのですね。

例えば「ニジマス」がそうかとおもいますが、「ニジマス」は放流などでイトウやオショロコマなどの在来魚と競合して影響を与えておりますが、初心者でも比較的釣りやすい「釣り」が人気ですし、釣り上げたニジマスを「塩焼き」にして美味しく食べることもできますし、養殖も釣り堀も盛んでして、よくスーパーの鮮魚コーナーに販売していると思います。

「ニジマス」は日本に明治時代の1877年にアメリカのカリフォルニア州から養殖目的で導入されました。 そこから100年以上の年月をかけ、特に北海道(1917年(大正6年)に導入)の自然水系にゆっくりと定着していきました。貴重な観光資源にもなっています。

従いまして環境省が発表している「生態系被害防止 外来種リスト」では、「ニジマス」は「産業管理外来種(適切な管理が必要な産業上重要な外来種)」としております。「産業管理外来種」とは、産業又は公共性において重要で、代替性がなく、その利用にあたって適切な管理が必要な生き物を指しております。

「ニジマス」を「特定外来生物」扱いにしますと、すでに経済活動に貢献している生き物ですので、人間側が困るということです。

また、つい最近は「ミシシッピアカミミガメ」や「アメリカザリガニ」に関しても、先ほど2022年5月11日に、家庭のペットとしてなら飼育などを例外的に認める規定を盛り込んだ改正外来生物法が11日の参院本会議で可決、成立しております。

この2種は、河川や池、沼などの自然水系の在来種に大きな影響を与えている生き物ですが「特定外来生物」扱いとすると、家庭で飼育している個体が大量に自然に放たれる危険性があるので、法律を捻じ曲げて例外扱いするというものです。

とにかく「外来生物法」は「経済活動」に影響を及ぼすかどうかを視点にしており、「環境保護」は二の次ですので、『ご都合主義の法律』と揶揄されてしまっても仕方がないところがあります。



※最後に
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