関東甲信、東海、九州南部で6月27日に観測史上の最短期間で梅雨が明けました(例年は7月19日)。

梅雨が明けると同時に猛暑日が続き、6月29日には群馬県高崎市では6月としては初めて気温が40℃を超えました。

こう猛暑が続きますと、冷たい食べ物を食べたり、クーラーに効いた部屋にいたり、涼しい山に登ったりと涼しさを求めて人は行動しますが、その中でも川で泳ぐ、海で泳ぐという過ごし方は、暑い日には最高な過ごし方だと思います。

しかしながら好事魔多し。水難事故にあって亡くなられている方がおられます。

❖同級生10人と川遊びの中学2年、おぼれて死亡…3時間後に200m下流で見つかる(2022年6月26日)

26日午後0時30分頃、兵庫県たつの市の揖保川で、男性から「人がおぼれて沈んだ」と119番があった。警察や消防が捜索し、約3時間後に現場から約200メートルの下流で同市の市立中2年、小寺正義君(13)が沈んでいるのが見つかった。病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。

県警によると、小寺君は同級生約10人と川遊びに来ており、遊泳中におぼれたという。



❖行方不明の高校生、一夜明け平塚沖海底で発見 強風注意報の中、同級生7人で海開き前の海水浴(2022年6月26日)

26日午前7時15分ごろ、神奈川県平塚市高浜台の平塚海岸から約30メートル沖合の浅瀬で、25日に行方不明になっていた座間市の私立高校2年小堀一騎さん(16)が海底に沈んでいるのが見つかり、死亡が確認された。

平塚署によると、小堀さんは25日午後4時ごろから同級生と計7人で海水浴に訪れていた。友人と3人で約100メートル沖合の消波ブロック付近に向かって泳いでいた際に流された。一緒に泳いでいた2人は自力で岸に戻ったという。

警察や消防などが夜まで捜したが見つからず、26日午前4時半から捜索を再開した。事故当時、平塚市内には強風注意報が発令されていた。海水浴場の開設は7月16日からで、ライフセーバーなどはいなかったという。

幽霊

水難事故は、2020年には1,353件(死者・行方不明者722人)、2021年には1,395件(死者・行方不明者744人)と交通事故が右肩下がりですが、水難事故は横ばいなのです(平成15年ごろから横ばいであり、昭和50年の約5,000人からはかなり減少しています)。

2021年で言いますと死者・行方不明者744人のうち、発生場所は海366人 (49.2%)、 河川253人 (34.0%)であり、行為別にみると、多い順に 魚とり・釣り214人 (28.8%)、 通行中46人 ( 6.2%)となります。

子供の死者・行方不明者31人について、発生場所別にみますと、半数以上が 河川18人 (58.1%)であり、行為別にみると、約半数が 水遊び15人 (48.4%)となっているのです。

毎年、この時期になりますと学校やニュースなどで注意喚起はしているものの、どうしても痛ましい事故が発生してしまっているのです。

今年は梅雨が最短記録で明けましたので、水遊びの時期がかなり伸びるものと思われます。水難事故は6~8月に発生件数が多いのですが、今年のこの状況ですと悲しい予想ですが、相当多いペースで水難事故が発生すると思われます。

水の底でこの世のものではないものが手ぐすねを引いて待っています。連れて行かれないように気をつけたいところです。



※最後に
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