※2023.08.28改題(旧題:【改良メダカ最先端】レッドクリフメダカとミッドナイトフリルメダカという最高傑作)
※2023.08.30改題(旧題:【メダカ最前線】レッドクリフメダカとミッドナイトフリルメダカとは?)
最近、ネットを見ていると「レッドクリフ」と「ミッドナイトフリル」と「クラミツハ」いう単語のメダカを見るようになりました。実際には「クラミツハ」は2021年で2年前、「レッドクリフ」は2022年で1年前になるのですが、「ミッドナイトフリル」は最新の最高級メダカだそうです。
メダカというと緋・黒・白・青、楊貴妃やダルマ、あと幹之(みゆき)ぐらいしかしらないんですが、改良メダカの種類は今や930種類とも言われており、高価なものは100万円単位で取引されています。メダカブームも停滞するどころか定着しつつあり、ブリーダーが一攫千金を夢見てこぞって改良品種を作り出しています。
「レッドクリフ」と「ミッドナイトフリル」を作出したメダカ界の最先端を行く有名ブリーダー『垂水政治』さんが作出した最高級のメダカです。
「ミッドナイトフリル」を作出した『美心めだか』さんは、南国九州の佐賀県でサラリーマンをしながら趣味でめだかを育てているそうで、業界でも有名な方だそうです。
素晴らしいですね。こんなにも綺麗なメダカを品種改良するのには並大抵な探求心と生物学に詳しくないとできないと思います。ただ適当に品種をかけあわせては絶対にこのような綺麗なメダカはできません。
そんな綺麗なメダカたちを紹介いたします。
「レッドクリフメダカ」は2022年9月に販売開始された品種改良メダカの中でも高級に分類される1種です。数十万円で取引されることもあるメダカ商売にとってはロマンある種類ですが、作り方(固定率)の難易度が高いことで知られています。
レッドクリフには「紅白」タイプと「ダーク」タイプの2種類が存在します。
「紅白」タイプの赤色が特徴的な体色を持ち、さらにマリアージュキッシングワイドフィンという特性を持っています。 これは、背びれが広がる特性を持つ品種で、そのヒレの長さと紅白の体色が魅力的です。 また、体外光とのバランスが良く、その配色は見る者を引きつけ日本国内では「泳ぐ宝石」とも言われています。
「紅白」タイプとは2022年に垂水政治氏が作出した紅白体色でワイドフィン、ヒレ光、ロングフィンが特徴の品種です。
「紅白」タイプの作り方は、紅白ラメや紅白ラメ対外光とマリアージュの組み合わせと考えられます。
一般的に、マリアージュなどのロングフィン系の特性は、第1世代(F1)では現れず、孫世代のF2で4分の1の確率で現れるとされています。
ただし、重ねた世代、飼育環境によって遺伝は変化するので、ヒレの伸長が止まってしまったり、紅白の色調や色の出現場所がどこにでるか分からないといったことがあります。
「レッドクリフメダカ」の熱が冷めない中、垂水政治さんの最新作である「ミッドナイトフリル」というメダカが販売開始となりました。
「ミッドナイトフリル」は「エメキン」「ブラックダイヤ」から誕生しました。
「名もなきメダカ」や、「ホワイトアウト」の兄弟品種になります。
ミッドナイトフリルは「体外光」「ラメ」「漆黒」の3種類があります。
「体外光」タイプは幹之のように背中が白く輝きます。「ラメ」タイプと識別しやすくするために普通体形です。
色飛びしない黒色と体外光の相性が悪いことから、両方の特徴を発揮するには、もうすこし世代を重ねる必要があるとのことです。
適正な温度管理をすることが出来れば「マリアージュ」や「エメキン」のようなロングフィンを目指すのに一番近いメダカです。
「ラメ」タイプはブラックダイヤのように横面にたくさんラメが入ります。「体外光」タイプと違いワイドフィン体系で改良を重ねています。
敷き詰められたラメを表現するため選別には黒いもの、ラメの多いものを選んで交配されました。
そして「漆黒」タイプは文字通り体色が真っ黒になります。「漆黒」タイプはミッドナイトフリルの中でも、色飛びしない黒色を一番重視して交配をすすめているメダカです。普通タイプ体形とワイドフィンの両方で改良を進めています。
現在は「対外光」タイプや「ラメ」タイプに比べ、ロングフィンの表現の難易度は高いを思いますが、種親には対外光タイプやラメタイプに引けをとらない青光ロングフィンを使用していますので今後に注目です。
垂水政治さんといえば2022年に発売された『レッドクリフメダカ』がヤフオクで150万円を超えたことで、大変話題となっています。
「ミッドナイトフリル」は、色飛びしない黒青光ロングフィンを目指して、選別交配を重ねて来たそうです。また、選別交配において①体外光タイプ②ラメタイプ③黒系(漆黒)に分けて特性の向上に努めたそうです。
『美心(びしん)めだか』さんの朱赤丹頂透明鱗ブラックリム系のオリジナル系統のメダカでして2021年販売開始となりました。
茜は作出課程は五色タイプR、黒蜂(こくほう)、紅薊(べにあざみ)です。
普通ヒレでオーソドックスな透明鱗ブラックリムになります。
ヒレの改良を加えた玄、雅、乱よりもオーソドックスな茜は人気があるそうです。
色素顆粒(しきそかりゅう)の凝集、拡散から起こる背地反応、いわゆる保護色ですが、背地反応そのものを無くし黒いままの個体と背地反応を起こしているにもかかわず凝集反応が起きても黒色素の顆粒量(かりゅうりょう)があまりにも多くて黒いままの個体がおります。
夜ライトをつけてビールを飲みながら鑑賞するのが最高だそうです。
❖クラミツハ玄
玄は黒透明鱗強ブラックリムヒレ長スワロー背地反応薄(はいちはんのううす)です。
作出課程は五色タイプR、黒蜂(こくほう)、紅薊(べにあざみ)、透明鱗ブラックリムスワロー、卑弥呼です。
茜と比べるとヒレ長とかスワローが発現しているのが分かるそうです。
早熟でガンガン鰭(ひれ)伸びして累代しており、若魚の時から見ごたえがあります。
雅や乱のような朱赤丹頂も若干出てくるが圧倒的に黒色が多いそうです。
透明容器で撮影すると真っ黒で見えないので、バックに簾などを置くとうまく撮影できるそうです。
❖クラミツハ雅
雅の形質は朱赤丹頂透明鱗ブラックリムヒレ長背地反応薄(はいちはんのううす)です。
作出課程は五色タイプR、黒蜂(こくほう)、楊貴妃透明鱗ヒレ長、ブラック透明鱗ヒレ長、卑弥呼です。
渋いブラックリムに朱赤のヒレ長をなびかせて優雅に泳ぐ改良を加えて早熟でヒレが伸びる個体の遺伝子を選別してきたそうです。
優雅さを出すために朱赤のヒレ美を残すことに重きをおいています。
ヒレ美にこだわった分、体色は明るくなるが、背地反応が薄い個体も一定数は出てくるそうです。
❖クラミツハ乱
乱は朱赤丹頂透明鱗ブラックリムスワロー長背地反応薄(はいちはんのううす)です。
作出課程はクラミツハ雅とクラミツハ玄です。
スワローで固めたのでヒレ長はほぼ抜けているが、1割はヒレ長がでてきます。
オスに限ってはスワロー先端が色抜け個体が一定数でてきて先端が青白く光って独特な魅力があります。
スワロー形質は個性の塊で子供をたくさん採れば採るほど、いろんな魅力をもった個体に出会えるそうです。
※2023.08.30改題(旧題:【メダカ最前線】レッドクリフメダカとミッドナイトフリルメダカとは?)
最近、ネットを見ていると「レッドクリフ」と「ミッドナイトフリル」と「クラミツハ」いう単語のメダカを見るようになりました。実際には「クラミツハ」は2021年で2年前、「レッドクリフ」は2022年で1年前になるのですが、「ミッドナイトフリル」は最新の最高級メダカだそうです。
メダカというと緋・黒・白・青、楊貴妃やダルマ、あと幹之(みゆき)ぐらいしかしらないんですが、改良メダカの種類は今や930種類とも言われており、高価なものは100万円単位で取引されています。メダカブームも停滞するどころか定着しつつあり、ブリーダーが一攫千金を夢見てこぞって改良品種を作り出しています。
「レッドクリフ」と「ミッドナイトフリル」を作出したメダカ界の最先端を行く有名ブリーダー『垂水政治』さんが作出した最高級のメダカです。
「ミッドナイトフリル」を作出した『美心めだか』さんは、南国九州の佐賀県でサラリーマンをしながら趣味でめだかを育てているそうで、業界でも有名な方だそうです。
素晴らしいですね。こんなにも綺麗なメダカを品種改良するのには並大抵な探求心と生物学に詳しくないとできないと思います。ただ適当に品種をかけあわせては絶対にこのような綺麗なメダカはできません。
そんな綺麗なメダカたちを紹介いたします。
レッドクリフメダカ
「レッドクリフメダカ」は2022年9月に販売開始された品種改良メダカの中でも高級に分類される1種です。数十万円で取引されることもあるメダカ商売にとってはロマンある種類ですが、作り方(固定率)の難易度が高いことで知られています。
レッドクリフには「紅白」タイプと「ダーク」タイプの2種類が存在します。
「紅白」タイプの赤色が特徴的な体色を持ち、さらにマリアージュキッシングワイドフィンという特性を持っています。 これは、背びれが広がる特性を持つ品種で、そのヒレの長さと紅白の体色が魅力的です。 また、体外光とのバランスが良く、その配色は見る者を引きつけ日本国内では「泳ぐ宝石」とも言われています。
「紅白」タイプとは2022年に垂水政治氏が作出した紅白体色でワイドフィン、ヒレ光、ロングフィンが特徴の品種です。
「紅白」タイプの作り方は、紅白ラメや紅白ラメ対外光とマリアージュの組み合わせと考えられます。
「ダーク」タイプは、茶色の色彩を持ち、同じレッドクリフの「紅白」タイプや赤一色に比べ、ロングフィンが強く発現するメダカで、ダーク系朱赤のエメキンと言えます。
ダーク系朱赤での色の固定を目指していましたが改良途中のため、子どもには、「紅白」タイプ、「赤一色」、「黄色」タイプが生まれてきます色変化がある方が楽しめるとのご意見をいただいたため、販売されたそうです。
一般的に、マリアージュなどのロングフィン系の特性は、第1世代(F1)では現れず、孫世代のF2で4分の1の確率で現れるとされています。
ただし、重ねた世代、飼育環境によって遺伝は変化するので、ヒレの伸長が止まってしまったり、紅白の色調や色の出現場所がどこにでるか分からないといったことがあります。
ミッドナイトフリルメダカ
「レッドクリフメダカ」の熱が冷めない中、垂水政治さんの最新作である「ミッドナイトフリル」というメダカが販売開始となりました。
「ミッドナイトフリル」は「エメキン」「ブラックダイヤ」から誕生しました。
「名もなきメダカ」や、「ホワイトアウト」の兄弟品種になります。
ミッドナイトフリルは「体外光」「ラメ」「漆黒」の3種類があります。
「体外光」タイプは幹之のように背中が白く輝きます。「ラメ」タイプと識別しやすくするために普通体形です。
色飛びしない黒色と体外光の相性が悪いことから、両方の特徴を発揮するには、もうすこし世代を重ねる必要があるとのことです。
適正な温度管理をすることが出来れば「マリアージュ」や「エメキン」のようなロングフィンを目指すのに一番近いメダカです。
「ラメ」タイプはブラックダイヤのように横面にたくさんラメが入ります。「体外光」タイプと違いワイドフィン体系で改良を重ねています。
敷き詰められたラメを表現するため選別には黒いもの、ラメの多いものを選んで交配されました。
そして「漆黒」タイプは文字通り体色が真っ黒になります。「漆黒」タイプはミッドナイトフリルの中でも、色飛びしない黒色を一番重視して交配をすすめているメダカです。普通タイプ体形とワイドフィンの両方で改良を進めています。
現在は「対外光」タイプや「ラメ」タイプに比べ、ロングフィンの表現の難易度は高いを思いますが、種親には対外光タイプやラメタイプに引けをとらない青光ロングフィンを使用していますので今後に注目です。
垂水政治さんといえば2022年に発売された『レッドクリフメダカ』がヤフオクで150万円を超えたことで、大変話題となっています。
「ミッドナイトフリル」は、色飛びしない黒青光ロングフィンを目指して、選別交配を重ねて来たそうです。また、選別交配において①体外光タイプ②ラメタイプ③黒系(漆黒)に分けて特性の向上に努めたそうです。
クラミツハメダカ
美心めだかさんのオリジナルのクラミツハは
・朱赤丹頂透明鱗ブラックリム背地反応薄(※)のクラミツハ茜
・黒透明鱗強ブラックリムヒレ長スワロー背地反応薄(※)のクラミツハ玄
・朱赤丹頂透明鱗ブラックリムヒレ長背地反応薄(※)のクラミツハ雅
・朱赤丹頂透明鱗ブラックリムスワロー長背地反応薄(※)のクラミツハ乱
の4つのバリエーションがあります。
作出課程そのものが全て異なっているので名前を変えてもよかったが、ベースが透明鱗ブラックリムで覚えてもられるようにクラミツハ1本に絞り2つ名でタイプ分けをしているそうです。
❖クラミツハ茜
❖クラミツハ茜
茜は作出課程は五色タイプR、黒蜂(こくほう)、紅薊(べにあざみ)です。
普通ヒレでオーソドックスな透明鱗ブラックリムになります。
ヒレの改良を加えた玄、雅、乱よりもオーソドックスな茜は人気があるそうです。
色素顆粒(しきそかりゅう)の凝集、拡散から起こる背地反応、いわゆる保護色ですが、背地反応そのものを無くし黒いままの個体と背地反応を起こしているにもかかわず凝集反応が起きても黒色素の顆粒量(かりゅうりょう)があまりにも多くて黒いままの個体がおります。
夜ライトをつけてビールを飲みながら鑑賞するのが最高だそうです。
❖クラミツハ玄
玄は黒透明鱗強ブラックリムヒレ長スワロー背地反応薄(はいちはんのううす)です。
作出課程は五色タイプR、黒蜂(こくほう)、紅薊(べにあざみ)、透明鱗ブラックリムスワロー、卑弥呼です。
茜と比べるとヒレ長とかスワローが発現しているのが分かるそうです。
早熟でガンガン鰭(ひれ)伸びして累代しており、若魚の時から見ごたえがあります。
雅や乱のような朱赤丹頂も若干出てくるが圧倒的に黒色が多いそうです。
透明容器で撮影すると真っ黒で見えないので、バックに簾などを置くとうまく撮影できるそうです。
❖クラミツハ雅
雅の形質は朱赤丹頂透明鱗ブラックリムヒレ長背地反応薄(はいちはんのううす)です。
作出課程は五色タイプR、黒蜂(こくほう)、楊貴妃透明鱗ヒレ長、ブラック透明鱗ヒレ長、卑弥呼です。
渋いブラックリムに朱赤のヒレ長をなびかせて優雅に泳ぐ改良を加えて早熟でヒレが伸びる個体の遺伝子を選別してきたそうです。
優雅さを出すために朱赤のヒレ美を残すことに重きをおいています。
ヒレ美にこだわった分、体色は明るくなるが、背地反応が薄い個体も一定数は出てくるそうです。
❖クラミツハ乱
乱は朱赤丹頂透明鱗ブラックリムスワロー長背地反応薄(はいちはんのううす)です。
作出課程はクラミツハ雅とクラミツハ玄です。
スワローで固めたのでヒレ長はほぼ抜けているが、1割はヒレ長がでてきます。
オスに限ってはスワロー先端が色抜け個体が一定数でてきて先端が青白く光って独特な魅力があります。
スワロー形質は個性の塊で子供をたくさん採れば採るほど、いろんな魅力をもった個体に出会えるそうです。
※背地反応とは
メダカの体色が、黒水槽ではより黒っぽく、白水槽ではより白っぽくなる現象を背地反応(はいちはんのう)と言います。
メダカの体色は4種類の色のついた細胞(色素細胞)によって表現されています。メダカなどの魚では、色素細胞のことを色素胞(しきそほう)と呼びます。
それぞれの色素胞は色素顆粒をもっており、この顆粒の色によって色素胞に色がついています。色素顆粒は発色化合物を保持しており、細胞内を移動することできます。
色素の拡散凝集反応によっておこる体色の変化を背地反応と言います。
例えば池や田んぼなどに棲むメダカ達は周りの土の色などに合わせて体色が濃くなっています。
連れて帰って来て薄い色の容器で飼育していると反対に体色が薄くなってきます。
これが保護色機能、拡散凝集反応というものになります。
メダカの体色が、黒水槽ではより黒っぽく、白水槽ではより白っぽくなる現象を背地反応(はいちはんのう)と言います。
メダカの体色は4種類の色のついた細胞(色素細胞)によって表現されています。メダカなどの魚では、色素細胞のことを色素胞(しきそほう)と呼びます。
それぞれの色素胞は色素顆粒をもっており、この顆粒の色によって色素胞に色がついています。色素顆粒は発色化合物を保持しており、細胞内を移動することできます。
色素の拡散凝集反応によっておこる体色の変化を背地反応と言います。
例えば池や田んぼなどに棲むメダカ達は周りの土の色などに合わせて体色が濃くなっています。
連れて帰って来て薄い色の容器で飼育していると反対に体色が薄くなってきます。
これが保護色機能、拡散凝集反応というものになります。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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