福岡の専門学校のバーベキューで1人死亡 教員が消毒用アルコールを加え炎上か(2023年6月8日)

 福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校が5月24日に敷地内で開いた生徒が参加するバーベキュー(BBQ)で火災が起き、男性4人がやけどを負い、うち1人が死亡していたことが8日、柳川署などへの取材で分かった。火力を強めようと男性教員が炭に消毒用アルコールを加えた結果、激しく炎上したとみられ、署は業務上過失致死容疑で捜査している。

署や市消防本部によると午後1時ころ、「バーベキューの火が洋服に燃え移った」と同校から119番があった。4人は10~20代で、直後に全員が搬送された。重傷を負った男性(18)は6月6日に死亡した。やけどを負った3人は治療を受けながらも登校し、授業を受けているという。

古賀郁学園長は「命の代償を大きく考えている。本当に申し訳ないことをした」と謝罪した。

学校によると、BBQは23年間続くイベントで、事故が起こったのは今回が初めてという。例年は着火の際に風を送るブロアーを使用していたが、今回アルコールを使用した理由を「熱中症や食中毒を考えてとにかく早く火を起こし、BBQを終わらせようとした。最初の火起こしだけに使う予定だったが、火が消えてしまったので、アルコールを使った」と説明した。
ハリウッドワールド美容専門学校のBBQ爆発


バーベキュー炎上死亡事故 学校の理事長が最初にアルコール使用(2023年6月9日)

 福岡県柳川市の美容専門学校で、バーベキューの火が燃え移り、男子学生1人が死亡した事故について、学校の理事長が、火おこしのために消毒用のアルコールを使い始めたことが分かりました。

事故は5月24日、福岡県柳川市の『ハリウッドワールド美容専門学校』で、バーベキューの火が、男子学生4人に燃え移り、4人のうち、18歳の男子学生が死亡したものです。

学校によりますと、60代の男性理事長が、火おこしのためにみずから、消毒用のアルコールを使用した後、職員室に戻すよう指示したものの放置されていました。

その後、教員が、火が消えかかったドラム缶に、消毒用のアルコールを追加したところ、爆発的に炎上し、近くにいた学生たちに燃え移ったということです。
ハリウッドワールド美容専門学校の古賀英次理事長


バーベキュー炎上死亡事故 現場にいた学生が当時の状況語る(2023年6月9日)

 福岡県柳川市でバーベキュー中に学生が死亡した事故は、専門学校の理事長が、火起こしのために消毒用のアルコールを使い始めたことが分かりました。当時、現場にいた学生が、FBSの取材に応じ、事故の状況を語りました。

■現場にいた学生
「急に爆発音、大きな音が聞こえて、音の方を向いたら、みんな騒いでいて、燃えていた。」

5月24日、福岡県柳川市の『ハリウッドワールド美容専門学校』で、バーベキューの火が男子学生4人に燃え移り、4人のうち、18歳の男子学生が死亡しました。

学校によりますと、バーベキューには学生と教員、あわせて約480人が参加していて、60代の男性理事長が、火起こしのために消毒用のアルコールを使用しました。

理事長は、アルコールの危険性を認識した上で、使用後、職員室にアルコールを戻すよう指示していましたが、その場に放置されていたということです。

その後、火が消えかかったドラム缶に、教員が消毒用のアルコールを入れたところ、爆発的に炎上しました。そして、火が、近くにいた男子学生4人に燃え移りました。

■現場にいた学生
「地面にぐるぐる、頑張って服を脱ごうとしていて、みんなぼう然。(搬送された学生が)早く回復して、学校に戻ってほしいという一心でした。」

しかし、重症だった1人は事故から13日後に亡くなり、学校では、集まった学生に、死亡が告げられました。

■現場にいた学生
「周りの子は涙を流していて、パニックになった子が叫んだりして、その後は、みんな泣き始めて、しばらくは、その状態が続いていました。(アルコールを使い始めた理事長には)もう怒りしかないです。

事故後、学校は保護者宛にメールで事故を報告しました。その中で、事故の発生を謝罪するとともに、不用意にSNSなどで発信しないよう求めていました。

学校は、事故原因の検証と再発防止のため、第三者委員会を設置すると明らかにしました。

また、事故の経緯や対応についての報告書を、9日にも福岡県に提出し、その後、保護者会を開いて、事故について説明するとしています。
中国で18歳のチベット僧が抗議の焼身自殺
※事件とは関係ありません。

福岡の専門学校でバーベキュー(以下、BBQ)をしていた生徒のコンロに教員がアルコールをかけたところ、炎が周りの生徒に燃え移り、重傷を負った生徒が13日後に死亡した事件が発表されました。

一番最初に理事長がアルコールを使用し始めたそうで、その時は大丈夫でしたが、その後20代の教員が使用して、凄惨な事件になりました。まさか、アルコールで、このような事態になるとは想像もつかなかったと思いますが、信じられないような話しでもあります。

火にアルコールをかける理由も、熱中症を防ぐとの考えですが全くの意味不明で、本来は注意すべき教員者とは思えない発送であります。

ただ、今はBBQの経験もあまりないんでしょうか。大人の教員も周りも生徒たちも、アルコールでこのようなことになるとは思わなかったんだと思います。

アルコールに使い始めた理事長に非難が集中しております。これは事故でなくて刑事事件だなんていう声も多いですが、残念ながら、理事長は何もお咎めなしとなるでしょうか。民事事件として訴えられて賠償金を支払うことになるだけと思われます。20代の先生は周りの目が気になって、もう学校にはいられないと思います。

そういえば、昔、大学生の作った作品が燃えて子供が犠牲になった事件を思い出しました。その大学生にしても、この火にアルコールをぶっかけた理事長と教員にしても、知恵と知識が足りなかったとしても、これをこうしたらこうなるかもしれないという想像力が圧倒的に欠けているんじゃないかと思います。

5月24日に事故が発生して6月6日に亡くなられるまで、火傷で苦しんだと思います。死んだことで肉体的に楽になるなんて何ともやりきれません。

お冥福をお祈りいたします。

5歳児死亡 遊べる木製ジャングルジム内に「おがくず」、強いライト当てたのが原因か「中に子供が!」大人たちの叫び声、球場にまで煙(2016年11月7日)

 芸術の秋。週末でにぎわう都心のアートイベント会場で、まさかの悲劇が起きた。6日夕、東京都新宿区の明治神宮外苑で開催中のイベント会場に展示されていた木製ジャングルジムが突然燃え、中で遊んでいた5歳の男児が死亡した。「中に子供がいる!」。近くにいた40代の父親ら大人たちの叫び声が響いたが、男児を救い出すことはできなかった。

「子供がいる! 中に子供がいる!」「消火器持ってこい!」「下がって、下がって」。叫び声が飛び交う会場。木製ジャングルジムのオブジェは、既にオレンジ色の炎に包まれていた。

明治神宮外苑にある軟式野球場の敷地内で開催されていたイベント「TOKYO DESIGN WEEK2016」。午後5時15分ごろ、展示物の1つから火の手が上がった。周囲の人が消火器を持って駆けつけ、火は10〜15分後に消し止められた。が、展示物の中で直前まで楽しく遊んでいた男児が、外に出てくることはなかった。

死亡したのは東京都港区在住の幼稚園児、佐伯健仁(けんと)ちゃん(5)と判明した。救出しようとした健仁ちゃんの父親(44)と別の40代男性もやけどを負ったが、意識はあり命に別条はないという。
男児死亡のオブジェ火災2


5歳児死亡のオブジェ火災、元学生に有罪判決 東京地裁(2021年7月13日)

 東京都新宿区の明治神宮外苑で平成28年、アートイベントで展示中だった木製のジャングルジムのオブジェが燃えて幼稚園の男児=当時(5)=が死亡した火災で、重過失致死傷罪に問われた建設業の男(23)と大学院生の男(24)の判決公判が13日、東京地裁で開かれた。下津健司裁判長は「わずかな注意を払えば火災の発生の回避は容易だった」として重大な過失があったと認定しそれぞれ禁錮10月、執行猶予3年(いずれも求刑禁錮1年)を言い渡した。

下津裁判長は判決理由で、当時は未成年で日本工業大(埼玉県)の1年生だった2人がオブジェ内に設置した投光器について、再現実験の結果、点灯して放置しただけでは火災にはならないが、電球表面の中央部に一定量の木くずが接触すれば発火すると指摘。

2人は投光器が高熱を発していたと認識しており、子供らがオブジェで遊んでいたことで木くずが動き、火災が発生する危険性を予見できたと述べた。

一方、「教員や上級生から適切な指導がなく、両被告のみを強く非難するのは相当ではない」とも言及。判決の言い渡し後、下津裁判長は「人一人の命が亡くなった重大さを忘れないでください」と説諭した。

2人とともに書類送検され、不起訴処分となった男性教員については、検察審査会が昨年10月に「不起訴不当」と議決したが、東京地検が今年3月に再び不起訴処分としている。

判決を受けて男児の両親は両被告について「当時の行動を反省し、事故に対して真摯(しんし)に向き合ってほしい」とする一方、大学教員らが不起訴になったことに対し「納得できない結果。息子の犠牲が今後の対策にいかされることを心から望んでいる」などとするコメントを発表した。
男児死亡のオブジェ火災1


男児死亡のオブジェ火災、簡裁へ 元大学生2人、高裁が一審破棄(2022年9月13日)

 東京・明治神宮外苑で2016年に木製オブジェが燃え、幼稚園の男児=当時(5)=が死亡した火災を巡り、重過失致死傷罪に問われた元大学生2人の控訴審で、東京高裁は13日、一審の有罪を破棄し、法定刑の上限が罰金刑の過失致死傷罪に当たるとして、審理を管轄する東京簡裁に事件を移送する判決を言い渡した。

大善文男裁判長は、2人が火災を予見できたと認定した上で、重過失に当たるかどうかは「わずかな注意を払えば、予見できたと言える必要がある」と説明。2人が作品の展示や監視の責任者ではないなどとして、重過失との認定は難しく「通常の過失が認められるに過ぎない」とした。
男児死亡のオブジェ火災3



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。