【速報】海に誤って転落した4歳の孫を助けようと…66歳祖父が溺れて死亡【香川・宇多津町】(2022年8月27日)

8月27日午前、香川県宇多津町で誤って海に転落した孫を助けようとして海に飛び込んだ祖父が溺れて死亡しました。

27日午前9時半ごろ、香川県宇多津町の岸壁で4歳の男の子が誤って海に転落しました。一緒にいた男の子の祖父で66歳の男性が助けようと海に飛び込みましたが、溺れて死亡しました。男の子は救助され無事でした。

亡くなった男性は、4歳と6歳の孫と一緒に釣りに来ていたということです。
香川・宇多津町・岸壁

またしても、残念な事故が発生してしまいました。

4歳の男の子が海に落ちてしまい、66歳の祖父の方が飛び込みましたが、4歳の男の子は亡くなり、66歳の祖父の方は溺れて亡くなってしまいました。

ここで、いつも議論といいますか、非難や中傷となるのは、『ライフジャケット』の着ていたのか?であり、「ライフジャケット」を着ていればという、どうしても「たられば論」になっていきます。でも、全員助かったほしかったという思いからか、議論は白熱します。

他にも「そもそも、そんな場所に連れていかない」「溺れて飛びこむのは愚の骨頂」というような見方もあります。

これだけ騒がれているのに、なぜ『ライフジャケット』を着ないまま水遊びを行っている時に事故にあって溺れてしまうのでしょうか?


❖意外に売っていない(ネット販売が未だに主)

ホームセンターやデパートなどで意外にも売っていないからだと思います。未だにネット販売が主流な感じがしますし、現地調達でも『浮きわ』や『ビーチボール』などは売っていますが『ライフジャケット』は売っていないところもあります。川遊びや海遊びには、優先的に水着や遊びアイテムを購入して、まぁいいか!と購入なしで遊びに行ってしまうのかもしれません。

❖とにかくダサイ!

『ライフジャケット』は売っていてもデザインがとてもダサイ(古い言い回しですね)ものが多いですし、着ると動きずらいのも嫌な点なのかもしれません。

ただし『ライフジャケット』も『ベルトタイプ』や『フローティングベスト』など、ジャケットにこだわらなくてもいいようになってきました。







❖子供は大きくなるので、すぐに着れなくなる

子供は成長が早いので、成長にあわせて『ライフジャケット』を購入しなくてはいけないこともネックです。安い値段ではありませんので、子供の成長にあわせて何度も買い替えるのを敬遠してしまうのかもしれません。

また、大人になると水難事故は少なくなるので、買うことがなくなるかもしれません。しかしながら、大人でもいつでも起こりえる事故ですので、大人でも『ライフジャケット』は着るべきなのです。

❖年齢が上がるについれて認知度が低い

年齢があがるにつれて、『ライフジャケット』の認知度が低くなるように見受けられます。『昔はライフジャケットなんかに頼らずに泳いだもんだ!』なんて武勇伝が頭の中にありますと、どうしても軽視してしまう面も否めません。

ライフジャケット=救命胴衣で泳げないと思われる

『ライフジャケット』イコール『救命胴衣』というイメージがつきまとい、着ていると泳げないと思われるのではないでしょうか。せっかく川や海に来たからには泳ぎたいので『ライフジャケット』が邪魔に感じる人がいるのかもしれません。

❖ライフジャケットと救命胴衣の違いは?
 ほぼ同じ意味に使われていると考えてよいです。厳密にいうと、ライフジャケットは次の3つに分けられて、その中で小型船舶用にだけ、救命胴衣という言葉が使われます。 

1)小型船舶用救命胴衣
  小型船舶で使用されている一般的なライフジャケットです。淡水にて7.5 kgの鉄片を水中に吊り下げて浮いている程度の浮力を持っています。この浮力は、大人の頭部を水面上に十分出します。

2)作業用救命衣
  船上で作業する方のためのライフジャケットです。小型船舶でも使用することができます。

3)小型船舶用浮力補助具
  小型船舶用救命胴衣より、浮力の要件が緩和されています。主に水上オートバイで使用されます。

❖学校教育で実践教育がない

学校教育で教科書に書いてあり、授業で説明を受けることがあると思いますが、実際にプールで実演していない、あるいは少ないと思います。初めて知るのは、釣りに行った時や、川や海に行ったときなのではないでしょうか。

遊びに行った先で、『ライフジャケット』がないのであれば、知らないまま遊ぶんでしまい事故にあうということもあるでしょうk。

❖自分は溺れない、対処できる(どこからくる!その自信)

『ライフジャケットは着なくていい。溺れても対処できる。』という方は一定数いらっしゃいます。

『ライフジャケット』を着なければ、自分の身を守れない様な人間は水遊びをするな!と云う考え方です。

しかしながら、いくら子供が釣りを始めた時、水遊びを始めた時に、水の怖さと身の守り方を教えても、水に落ちたらどうするかを常に考える事を教えても、水に落ちても冷静に判断し、ベストを尽くすして駄目なら死ぬだけだと教えても事故は起るのです。

先に出た66歳の祖父の方も、そのような考え方だったのかもしれないのです(実際はわかりません)。それでも事故は起ったのです。


❖まとめ
水に溺れて死んでしまい、なかなか発見されないとなりますと、体がガスでパンパンになり、醜い姿で発見されることがあります。また、生き物に食べられてしまい、分解されてしまいます。知床観光船のように海の潮に流されて、死んでからも二度と家族に会えなくなることになります。



※最後に
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