また痛ましい動物虐待事件が発生しました。

❖『地域猫』6匹が殺される

 千葉県市川市大洲の江戸川の河川敷で今月、地域住民が世話をしていた猫6匹が殺されているのが見つかった。千葉県警市川署が動物愛護法違反容疑で調べている。
 同署によると、5日朝、通行人が6匹の死骸を発見した。一部は腹を切り裂かれた状態だった。
 現場は、JR市川駅から約1キロ南の河川敷遊歩道。殺された猫は、野良の状態だが、住民有志が去勢手術の費用を負担したり、餌やりしたりして「地域猫」のように面倒を見ていたという。
 付近には、小中学校や幼稚園がある。同署は、防犯カメラの確認や聞き込み捜査を進め、学校周辺のパトロールを強化する。

本来、人間が守ってあげなくてはいけない『命』をないがしろにする事件であり、このような事を起こす犯人の思考回路は全く理解できず怒りを覚えます。

こうした動物虐待事件に日本の法律はとても甘く事件があとをたちません。安易にペットショップなどで入手できる環境、殺処分場(保健センター)に持ち込まれ年間4万頭(犬、猫合算)が犠牲になっている、飼い主に圧倒的有利の法律が問題です。犬、猫を所有物でしか見ていない根幹、血の通った法律とは到底思えません。

特に深刻なのが、この手の犯罪をきっかけに犯罪行為がエスカレートすることです。シリアルキラー予備軍と言っても過言ではありません。

想像してみてください。自分の前にいる猫を殺すなんてことができますか?できるはずがないです。

❖シリアルキラー

 シリアルキラーとは、一般的に異常な心理的欲求のもと、複数の殺人を行う「連続殺人犯」のことである。

ほとんどの連続殺人は心理的な欲求を満たすためのもので、被害者との性的な接触も行われるが、動機は必ずしもそれに限らない。猟奇殺人や快楽殺人を繰り返す犯人を指す場合もある。
自らの犯行であることを示す手口やなんらかの固有のサインを残すこともあり、その被害者たちの外見や職業、性別などに何らかの共通点が見られる場合もある。

 Serial(=連続の、ひと続きの、通しの)+Killer(=殺人者、殺し屋)。
シリアルキラーという単語は、テッド・バンディ(1970年代の誘拐、強姦、殺人、強盗犯)を表現するために、元FBI捜査官のロバート・K・レスラーにより考案された。

 特徴として
  ・ほとんどが男性。
  ・家族関係が悪く、犯罪者や薬物中毒者がいる。
  ・幼少期に児童虐待/性的虐待の被害を受けている。
  ・未成年期に窃盗・放火・動物虐待などを行っている。
  ・性的倒錯者が多く通常の性交では満足しない。殺害すること自体で性欲を満たす場合もある。
  ・犯罪に対する罪悪感がなく、良心が欠如している。いわゆるサイコパス。
 などがある。

  強盗殺人や保険金殺人など、金銭目的の場合はシリアルキラーとして扱われないが、殺害方法が異常な場合はシリアルキラーとして扱われる。

シリアルキラーの多くが、最初は虫や鳥から始まり、次に犬や猫等大きな動物が対象になって、その後、人に興味を持つ確率が高いと言うから、たかが野良猫と言うのでは無く、弱い子供や女性、老人に
対象が移らないよう、未然に防ぐためにもきちんと捜査すべきだと思います。

そして捕まえてからの治療も重要です。こういった精神障碍者の精神医療を精神病院を受けることになるかと思いますが、現在、日本の精神医療の現状がきわめて劣悪なために、十分な治療が受けられずに数十年も病院にとじこめられたり、治療が不十分なまま社会に放り出さ れ、地域社会におけるケア体制も不十分なまま放置され、再び罪を犯すという事態が起きています。

精神障害者の犯罪そのものは、一般の犯罪とくらべて少ない とはいえ、あってはならないことです。現状を放置しておくことは、犯罪被害者にとってあまりにむごいことであると同時に、加害者=患者にとっても悲劇だと いわなければなりません。


❖小動物虐待から人間を殺傷する残虐な事件

・1997年 神戸連続児童殺傷事件
 1997年(平成9年)2月 - 5月にかけて兵庫県神戸市須磨区で発生した連続殺傷事件(少年犯罪)。男子中学生(事件当時14歳:神戸市立友が丘中学校3年生)が相次いで小学生5人を殺傷した。犯人の少年が酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)と名乗っていたことから、「酒鬼薔薇事件」「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれる。
 【抜粋】Aはそれまでに何十匹もの猫を殺し、首を切り落としていたが、猫だとナイフ1本で簡単に切れるため、人間を切ってみたいと思った。そこで、明日は再びタンク山に向かい、隠している糸ノコギリで男児の首を切ろうと考え再び眠りについた。

2019年茨城一家殺傷事件
 2019年(令和元年)9月23日未明に茨城県猿島郡境町若林の民家で、一家4人が殺傷された殺人・殺人未遂事件。
 【抜粋】本事件の被疑者Oは、16歳だった2011年(平成23年)11月18日に、埼玉県三郷市内で下校中の中学3年生の女子生徒[注 2]に背後から包丁であごを刺し、その約2週間後の同年12月1日には千葉県松戸市内で小学2年生の女児のわき腹を複数回刺していずれも重傷を負わせた連続通り魔事件を起こした犯人であり[16]、同月12月5日に銃刀法違反の容疑で現行犯逮捕された[17]。このほかにも、Oは三郷市で車などに放火したり、猫を殺したりする事件も起こしていた。そして自ら切断した猫の首とナイフを高校に持参していた。

必ずしも動物を虐待することが犯罪に結びつくわけではないと思いますが、きっかけは動物を虐めていたケースであることが多いのではないでしょうか。

幼少期に子供は最初、虫との関わりから始まると思います。虫を殺してしまうこともあるかもしれません。それは幼いからです。そこで『命というもの』を教えてあげるのです。

そして、子供が大きくなるにつれて、鳥、犬や猫との関わりをよく見てみるのです。虐待しているようなこと、虐待はしていなくても悪戯して苦しんでいるような様子を面白がっていることがあったら見逃してはいけないのです。

子供となぜそんなことをするのか?話をしなくてはいけません。放っておいてはいけません。そして親がそのような子供を怖がってはいけません。子供には親がどういうふうに見ているのか敏感に察知します。子供自身理解できなくても、その瞬間の親の顔が記憶に残ります。


動物を虐待していることを喜んでいる場合、苦しむ姿を見てうれしそうにしていたら各県にある法務少年センターという専門機関に相談してください。親だけで解決するのは難しい問題です。

また、自分の子を信じたい親が多いので黙認してしまうことがあると思います。でも、ここで相談しないと将来大変なことになると思って相談した方がいいと思います。子供がシリアルキラーになるかならないかは親や周囲の行動にかかっています。

ひとりで抱え込まないことが大事です。親だけでなく周囲で子供をよく観察して『犯罪の芽』をつみとることをしていきましょう。



※最後に
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