ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。現地からのメディアの取材映像がニュースで度々流されておりますが、それにもまして、現地の様子を事細かに市民レベルで情報を伝えてくれるのはインターネットであり、インターネットを利用したSNSによる情報発信です。
このSNSを利用した情報発信は、メディアも放送しきれないリアルな戦争の状況を世界各自に情報を届けることもできまし、支援を仰ぐこともできるはずです。そして、ウクライナ市民間で情報共有ができます。
インターネットを活用したSNSがなければ、人づてで情報をえることしかできませんし、戦時下で情報は錯綜しております。そして流言、デマといった類の情報もあるはずです。インターネットによるSNSがあるおかげで、信頼の高い情報を共有することができます。
もちろん、フェイク動画、炎上動画なども拡散されますので、人々は注意を払う必要があります。しかしながら、現地の正確な情報を得ることができるSNSに勝るものはありません。
そして、日本の報道機関に現地の市民がインタビューを受ける機会も、インターネットが発展した大きな恩恵であります。今、大変なこと、足りないもの、困っていることなど、リアルな声が直接に茶の間に届くのです。
それもこれもインターネットというネットワークがもたらしたものなのです。
インターネットは、家や会社、学校などの単位ごとに作られた1つ1つのネットワークが、さらに外のネットワークともつながるようにした仕組みです。外のネットワークと接続するために、ルータと呼ばれる機器や、インターネットサービスプロバイダと呼ばれる通信事業者のサービスを利用します。
このサービスプロバイダが、インターネットの玄関口になり世界中を接続されていますが、インターネットを行う場合には必ずどこかのサービスプロバイダに加入していると思います。
ウクライナには2つの大手通信事業社のサービスがあり、Ukrtelecom(日本語読みがわかりません)とTriolan(日本語読みがわかりません)の2社です。
さきほど、インターネットの運営団体はなく、1つのメインコンピュータが通信を制御しているのではないので、このような戦争状態であってもSNSで発信する、プラウザで情報を取得することができるなど、世界に接続しております。
しかしながら、サービスプロバイダが物理的な攻撃を受ける、またはサイバー攻撃を受けるといった状態になる、または発電設備に対して物理攻撃を受ける、そして運営するスタッフが攻撃を受けるなどでサービスプロバイダが停止してしまいますと、サービスプロバイダ経由で接続できているユーザたちは現実的に使用できなくなってしまうのも事実であります。
ただし、ウクライナのインターネット協会の広報担当者によりますと、2021年12月の時点で国内に4,900のISPがあるらしいです。いくつかのプロバイダ―は、こうした危機を見越して共同で準備を進めてきたそうで、ひとつの会社の回線が落ちても確実にネットに接続できるよう対策を講じており、予備のネットワークセンターを用意しているそうです。
ただし、諸刃の剣で、専門家は戦時に衛星インターネットサービスを利用することは、むしろ危険かもしれないと述べています。敵が衛星信号を利用し位置を把握できるからです。
実際、1996年、ロシアは衛星電話の電波信号からチェチェンのジョハル・ドゥダエフ大統領の位置を把握した後、ミサイルで彼を攻撃し殺害したことが知られています。
なかなか難しい課題です。敵に悟られないように、信号を察知されない技術が必要となりますが、それを察知しようとする技術もでてくると思いますので、イタチごっこが続くと思われます。
このSNSを利用した情報発信は、メディアも放送しきれないリアルな戦争の状況を世界各自に情報を届けることもできまし、支援を仰ぐこともできるはずです。そして、ウクライナ市民間で情報共有ができます。
インターネットを活用したSNSがなければ、人づてで情報をえることしかできませんし、戦時下で情報は錯綜しております。そして流言、デマといった類の情報もあるはずです。インターネットによるSNSがあるおかげで、信頼の高い情報を共有することができます。
もちろん、フェイク動画、炎上動画なども拡散されますので、人々は注意を払う必要があります。しかしながら、現地の正確な情報を得ることができるSNSに勝るものはありません。
そして、日本の報道機関に現地の市民がインタビューを受ける機会も、インターネットが発展した大きな恩恵であります。今、大変なこと、足りないもの、困っていることなど、リアルな声が直接に茶の間に届くのです。
それもこれもインターネットというネットワークがもたらしたものなのです。
❖インターネットとは
インターネットは、世界中のコンピュータなどの情報機器を接続するネットワークです。1990年ごろから、世界的に広く使われ始め、近年はその利活用が目覚しく進展してきました。現在では、私たちの生活や仕事などのさまざまな場面で使われる、不可欠な社会基盤(インフラ)となっています。
インターネットはだれが運営しているのでしょうか。 実は、特定の団体が運営しているわけではないのです。
唯一、資源管理の観点で言いますと、 長らく南カリフォルニア大学情報科学研究所(ISI)がアメリカ政府からの委託を受けIPアドレスとドメイン名を管理しており、 後にそのプロジェクトをIANA(Internet Assigned Numbers Authority)と呼ぶようになりました。
インターネットの原形となるのがARPNET(アーパネット、Advanced Research Projects Agency NETwork、高等研究計画局ネットワーク)です。世界で初めて運用されたパケット通信タイプのコンピュータネットワークでして、複数のネットワークを相互に接続できるネットワークを開発しました。アメリカ国防総省の高等研究計画局(略称ARPA、後にDARPA)が資金を提供し、いくつかの大学と研究機関でプロジェクトで開発されたのです。
インターネットが軍事目的で開発されたと思われている点でもあります。
ARPANETが発明される以前は、ネットワークは存在せずメインフレームという名前の大規模なコンピューターが使用されていました。当時のメインフレームは、同時に複数のコンピューターを接続出来ない不便なものでした。
もし、今の世界でもそのままでしたら、ロシアはメインフレームをつぶしてネットワークに接続できないようにすると思います。
ARPNET以降、様々な独自のネットワークが乱立しており、中にはARPANETのように複数のネットワークをつなげるというものもありましたが、当時出回っていたネットワークのほとんどは独自のものばかりでした。当然独自のネットワークであるため、使い勝手もよくありません。このような乱立が問題となっており、一部ではこの問題を解決するための方法を考えていました。
そこで誕生したものがTCP/IPです。インターネット・プロトコル・スイートと呼ばれているTCP/IPは、大多数の商業目的のネットワークで利用可能な通信規約のことです。1982年にはこのTCP/IPが標準化され、これによりインターネットという概念が誕生し、普及スピードが急激に上昇しました。
当初のインターネットは、ネットワークの相互通信が可能になりましたが、通信は全てテキストベースで行なわれており、文字を識別するだけでも一苦労だったのです。
そこで、欧州原子核研究機構(CERN)に勤めていたティム・バーナーズ=リー氏は、CERNの研究者たちが研究データを共有するために開発された「ENQUIRE」というシステムをさらに発展させたハイパーテキストシステム「WorldWideWeb」を開発しました。先述のHTTPや「URL」「HTML」もこの時に生み出されたものです。
こうした背景もあり、インターネットは一気に普及していったのです。
ただし、ゴア元副大統領の提唱した情報スーパーハイウェイ構想がインターネットを爆発的に普及させたのは事実です。
インターネットは、世界中のコンピュータなどの情報機器を接続するネットワークです。1990年ごろから、世界的に広く使われ始め、近年はその利活用が目覚しく進展してきました。現在では、私たちの生活や仕事などのさまざまな場面で使われる、不可欠な社会基盤(インフラ)となっています。
インターネットはだれが運営しているのでしょうか。 実は、特定の団体が運営しているわけではないのです。
唯一、資源管理の観点で言いますと、 長らく南カリフォルニア大学情報科学研究所(ISI)がアメリカ政府からの委託を受けIPアドレスとドメイン名を管理しており、 後にそのプロジェクトをIANA(Internet Assigned Numbers Authority)と呼ぶようになりました。
インターネットの原形となるのがARPNET(アーパネット、Advanced Research Projects Agency NETwork、高等研究計画局ネットワーク)です。世界で初めて運用されたパケット通信タイプのコンピュータネットワークでして、複数のネットワークを相互に接続できるネットワークを開発しました。アメリカ国防総省の高等研究計画局(略称ARPA、後にDARPA)が資金を提供し、いくつかの大学と研究機関でプロジェクトで開発されたのです。
インターネットが軍事目的で開発されたと思われている点でもあります。
ARPANETが発明される以前は、ネットワークは存在せずメインフレームという名前の大規模なコンピューターが使用されていました。当時のメインフレームは、同時に複数のコンピューターを接続出来ない不便なものでした。
もし、今の世界でもそのままでしたら、ロシアはメインフレームをつぶしてネットワークに接続できないようにすると思います。
ARPNET以降、様々な独自のネットワークが乱立しており、中にはARPANETのように複数のネットワークをつなげるというものもありましたが、当時出回っていたネットワークのほとんどは独自のものばかりでした。当然独自のネットワークであるため、使い勝手もよくありません。このような乱立が問題となっており、一部ではこの問題を解決するための方法を考えていました。
そこで誕生したものがTCP/IPです。インターネット・プロトコル・スイートと呼ばれているTCP/IPは、大多数の商業目的のネットワークで利用可能な通信規約のことです。1982年にはこのTCP/IPが標準化され、これによりインターネットという概念が誕生し、普及スピードが急激に上昇しました。
当初のインターネットは、ネットワークの相互通信が可能になりましたが、通信は全てテキストベースで行なわれており、文字を識別するだけでも一苦労だったのです。
そこで、欧州原子核研究機構(CERN)に勤めていたティム・バーナーズ=リー氏は、CERNの研究者たちが研究データを共有するために開発された「ENQUIRE」というシステムをさらに発展させたハイパーテキストシステム「WorldWideWeb」を開発しました。先述のHTTPや「URL」「HTML」もこの時に生み出されたものです。
こうした背景もあり、インターネットは一気に普及していったのです。
ただし、ゴア元副大統領の提唱した情報スーパーハイウェイ構想がインターネットを爆発的に普及させたのは事実です。
ウクライナのサービスプロバイダは?
このサービスプロバイダが、インターネットの玄関口になり世界中を接続されていますが、インターネットを行う場合には必ずどこかのサービスプロバイダに加入していると思います。
ウクライナには2つの大手通信事業社のサービスがあり、Ukrtelecom(日本語読みがわかりません)とTriolan(日本語読みがわかりません)の2社です。
さきほど、インターネットの運営団体はなく、1つのメインコンピュータが通信を制御しているのではないので、このような戦争状態であってもSNSで発信する、プラウザで情報を取得することができるなど、世界に接続しております。
しかしながら、サービスプロバイダが物理的な攻撃を受ける、またはサイバー攻撃を受けるといった状態になる、または発電設備に対して物理攻撃を受ける、そして運営するスタッフが攻撃を受けるなどでサービスプロバイダが停止してしまいますと、サービスプロバイダ経由で接続できているユーザたちは現実的に使用できなくなってしまうのも事実であります。
ただし、ウクライナのインターネット協会の広報担当者によりますと、2021年12月の時点で国内に4,900のISPがあるらしいです。いくつかのプロバイダ―は、こうした危機を見越して共同で準備を進めてきたそうで、ひとつの会社の回線が落ちても確実にネットに接続できるよう対策を講じており、予備のネットワークセンターを用意しているそうです。
戦争がはじまると増加?サイバー攻撃!
松野官房長官 より
「ウクライナ情勢を含む昨今の情勢から、サイバー攻撃事案のリスクは高まっており、企業への被害が発生する懸念が強まっています。産業界においては、あらためてサイバーセキュリティー対策の強化に努めていただきたいと考えております」
と発番がありました。
何で戦争が始めるとサイバー攻撃が増加するのでしょうか?
IoTに特化しているセキュリティー会社に話を聞くと、「一般的に戦争がはじまると、通常よりもサイバー攻撃が増える」ということがわかっているといいますが、詳しくは述べてくれておりません。
あくまで一般的にサイバー攻撃が多くなるということであり、過去の実績から見ての発言だと思います。
正直なところ、具体的な因果関係ははっきりしていないと思われますが、戦争が始まると、物理的な戦争に注力するあまり、サイバー攻撃に対するセキュリティが甘くなるか、また攻撃を受けても対応が遅くなるといった、いわゆる『火事場泥棒』が増えるのではないかと考えています。
小島プレス工業によると、「今回の攻撃には、身代金要求型の不正プログラム『ランサムウエア』が使われた可能性がある」ということです。
企業や政府機関がターゲットになりやすいのですが、一般家庭にあります『ルーター』は要注意です。
そこで俄かに脚光を浴びていますのが「宇宙インターネット」です。
これは、小型の衛星の集団により構成された低軌道衛星インターネット、いわゆる宇宙インターネットの最大の長所は、インターネットの死角地帯をなくせるという点です。数千個の衛星が地球全体を覆って回り、データをどの地域からもやり取りできるのが特徴です。
衛星携帯電話のインターネット版ですね。
ロシアの侵攻により通信インフラが破壊されたウクライナの一部地域で、スペースXの宇宙インターネットのスターリンク・サービスを開始したそうです。
ウクライナ政府の救援要請を受け、分野のトップランナーであるイーロン・マスク氏はただちにスターリンク・サービスを活性化させるための装備を送りました。
フェドロフ長官はツイッターを通じて「スターリンクが、命を救う都市連結網と緊急サービスを維持させてくれた」とし、「ウクライナと全世界の平和を支持してくれたことに対して感謝する」と述べたのです。
と発番がありました。
何で戦争が始めるとサイバー攻撃が増加するのでしょうか?
IoTに特化しているセキュリティー会社に話を聞くと、「一般的に戦争がはじまると、通常よりもサイバー攻撃が増える」ということがわかっているといいますが、詳しくは述べてくれておりません。
あくまで一般的にサイバー攻撃が多くなるということであり、過去の実績から見ての発言だと思います。
正直なところ、具体的な因果関係ははっきりしていないと思われますが、戦争が始まると、物理的な戦争に注力するあまり、サイバー攻撃に対するセキュリティが甘くなるか、また攻撃を受けても対応が遅くなるといった、いわゆる『火事場泥棒』が増えるのではないかと考えています。
トヨタ自動車は2022年3月1日、部品の仕入れ先の会社が、サイバー攻撃を受けたため、国内全工場の稼働を停止に追い込まれました。
小島プレス工業で、トヨタに部品を納入している会社です。
小島プレス工業によると、「今回の攻撃には、身代金要求型の不正プログラム『ランサムウエア』が使われた可能性がある」ということです。
企業や政府機関がターゲットになりやすいのですが、一般家庭にあります『ルーター』は要注意です。
ルーターはインターネット接続の窓口役になっており、いわば全世界に見られていて、さらされている機械です。初期設定のまま使っていると、誰でも乗っ取ることが簡単にできてしまいます。
しかも、ルーターは常時電源ONとなっていますが、パソコンのようにルーターにログインして使用することは滅多にないので攻撃されていることにも気付きづらいという問題があります。では、ルーターが狙われると、その先、何をされてしまうおそれがあるのでしょうか。
ルーターに接続されている一般家庭の機器にアクセスできますので、いくらパスワードをかけていても、パスワードを特定されて機械を操作されてしまう恐れがあります。
そして、大切な個人情報が盗まれてしまうことが考えられますし、Webカメラを使用して室内を覗き見されたり、外出を狙って泥棒に入られることもあります。
ルーターに接続されている一般家庭の機器にアクセスできますので、いくらパスワードをかけていても、パスワードを特定されて機械を操作されてしまう恐れがあります。
そして、大切な個人情報が盗まれてしまうことが考えられますし、Webカメラを使用して室内を覗き見されたり、外出を狙って泥棒に入られることもあります。
進むか?次世代インターネット「宇宙インターネット」
これは、小型の衛星の集団により構成された低軌道衛星インターネット、いわゆる宇宙インターネットの最大の長所は、インターネットの死角地帯をなくせるという点です。数千個の衛星が地球全体を覆って回り、データをどの地域からもやり取りできるのが特徴です。
衛星携帯電話のインターネット版ですね。
ロシアの侵攻により通信インフラが破壊されたウクライナの一部地域で、スペースXの宇宙インターネットのスターリンク・サービスを開始したそうです。
ウクライナ政府の救援要請を受け、分野のトップランナーであるイーロン・マスク氏はただちにスターリンク・サービスを活性化させるための装備を送りました。
フェドロフ長官はツイッターを通じて「スターリンクが、命を救う都市連結網と緊急サービスを維持させてくれた」とし、「ウクライナと全世界の平和を支持してくれたことに対して感謝する」と述べたのです。
ただし、諸刃の剣で、専門家は戦時に衛星インターネットサービスを利用することは、むしろ危険かもしれないと述べています。敵が衛星信号を利用し位置を把握できるからです。
実際、1996年、ロシアは衛星電話の電波信号からチェチェンのジョハル・ドゥダエフ大統領の位置を把握した後、ミサイルで彼を攻撃し殺害したことが知られています。
なかなか難しい課題です。敵に悟られないように、信号を察知されない技術が必要となりますが、それを察知しようとする技術もでてくると思いますので、イタチごっこが続くと思われます。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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