50匹ものサメがクジラの死骸をむさぼり食う...衝撃の光景(海外)(2023年6月28日)

 オーストラリア・クイーンズランド州で、50匹ものサメがクジラの死骸をむさぼり食う、衝撃の光景が撮影された。その動画はSNSに投稿され、ネットユーザーたちを震撼させている。

動画を撮影したのは、クイーンズランド州・公園野生生物局の職員。撮影地は、ホエールウォッチングのメッカとして知られている、クイーンズランド州のハービー・ベイの近海。ツイッターへの投稿には「公園野生生物局の職員が、50匹ものイタチザメがザトウクジラの死骸を食べている姿を撮影しました。海洋生物の死骸には近づかないでください」とつづられている。

クイーンズランド州・環境科学省の職員、ダニエル・クリフトンによると、サメを含む多くの海洋生物にとって、クジラの死骸は重要な食料源なのだという。

「クジラの死は悲しいものの、その死骸は魚やサメなど多くの海洋生物の食料源となるのです。光栄なことに、ここグレート・サンディ・マリン・パークでは、そうした光景を生で見ることが可能です」

だが一方で、クリフトンは人々に、ビーチで海洋生物の死骸を見つけた場合は「直ちに避難すること」を推奨している。なぜならその近くには多くのサメが集まっている可能性があるからだ。

「だから我々は人々に、クジラが打ち上げられていたとしても、近づかないように注意喚起しているのです。動物由来感染症の危険性もありますので、絶対に触ってはいけません」
タイガーシャーク50匹がクジラの死骸を貪る

オーストラリア・クイーンズランド州で、50匹ものサメがクジラの死骸をむさぼり食う、衝撃の光景が撮影されたそうです。

実際に動画を見ますと、50匹がいる光景が確認できなかったのですが、3匹の大きなイタチザメがクジラの死骸を食べている動画を見ました。

しかしながら、3匹とも相当にでかいですね!

6月初めに紅海のリゾートでロシア人男性がイタチザメの襲撃にあい、命を落とした映像がありましたが、パワーが桁違いでしたし、何でも飲み込んでしまう習性のイタチザメですので、50匹のイタチザメに襲われたら、跡形もなく食べられてしまうことでしょう。

体長は3~4mですが、イタチザメはジンベエザメ、ウバザメ、ホオジロザメに次いで4番目に大きな種で、海洋保護団体オセアナ(Oceana)によりますと、最大で体長5.5m、体重は900キロ以上にまで成長するサメなのです。

たまに最大全長は7.4mとか7.5mだと紹介されることがあります。

しかし、米国海洋大気庁(NOAA)のホセ・カストロ博士はこの記録について「証拠が提示されない限りはファンタジーの領域だ」としており、他の記録との乖離も激しいことから、今回この数値は不採用にしました。

イタチザメの繁殖方法は長い間解明されておらず、研究成果は、7年前の2016年1月22日(北欧時間)に英国の学術誌「Marine Biology Research」オンライン版に掲載されました。

その研究結果によりますと、イタチザメは胎生で、一度に最大で 80 匹程度の仔ザメを妊娠、出産するそうでして、胎盤などを持たず、母ザメから小さな卵黄以外の直接的な栄養供給が無いにもかかわらず、胎内で全長 80 センチ以上の大きさに成長するんだそうです。

研究チームは、子宮内の液体に仔ザメが成長するための十分な有機物の量があることを化学的に確認し、仔ザメはその有機物を吸収することにより、卵黄の栄養に依存せず成長すると結論付けたんだそうです。

話は戻りますが、岸の近くにクジラの死体が打ち上られても海に入って近づいてはいけません。気を付けたいですね。



※最後に
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