ウォーターレタスが大繁殖 除去に9600万円…強すぎる繁殖力に行政も困惑(2024年11月27日)

ウォーターレタス
 熊本でウォーターレタスの大繁殖が問題となっています。熊本市や嘉島町を流れる加勢川。水面が見えないほど覆いつくしているのは「ウォーターレタス」です。

「ウォーターレタス」は、アフリカ原産の多年生の水草。100年ほど前に観賞用として日本に持ち込まれ、西日本を中心に全国で確認されるようになりました。日本名はボタンウキクサで「特定外来生物」に指定されています。

熊本で初めて確認されたのは2001年。加勢川上流の江津湖から徐々に広がり、現在では、熊本市の小さな川や住宅地にある水路などでも見られるようになりました。

2年ほど前からは、加勢川で急激な拡大が見られます。要因として考えられるのは、異常な暑さ。国土交通省熊本河川国道事務所緑川下流出張所の井上雄輔所長は「非常に気温が高い日が続いて、繁殖環境に非常に適した条件になっている」と指摘します。

さらに、このまま増え続けた場合「水草が枯死して腐敗することによる水質の悪化や生態系への影響、さらに下流に流れ出ることで、有明海のアサリや海苔の養殖施設への被害が懸念される」と話します。

熊本市は、土日祝日を除き、年間250日程度、重機を入れて除去作業を実施。ボランティア団体も江津湖で除去活動を続けていますが、繁殖力が強く根絶に至っていないのが現状です。なお、除去や焼却などにかかる費用は、年間9600万円。国と熊本市が負担しています。(2023年度)

ウォーターレタスの活用方法は、ないのでしょうか?

「葉にトゲトゲした毛のようなものがあり、家畜なども含め、食用にするのは難しい」と緑川下流出張所の井上所長は話します。

温暖化がすすめば、さらに拡大することも考えられるウォーターレタス。根本的な解決策が見いだせない中、現段階では、処分するしかないのが現状です。

ウォーターレタスが河川で繁殖して水面一杯に覆っており、生態系に影響を与えて問題になっております。昔はウォーターレタスは金魚やメダカの水草と販売されていてまして、メダカの水草としては、産卵床としても人気がありました。

しかしながら、驚異的な繁殖力で環境を破壊するということで、2006年(平成18年)に特定外来種に指定されました。

ウォーターレタスは、別名でボタンウキクサと呼ばれていまして、水面に浮かぶ原産地が南アメリカとも中央アフリカとも言われる熱帯性の水草です。

水面上に葉を広げ、水中に根を垂らし、根茎により繁殖します。

冬季に低温の場所では越冬できないといわれますが、越冬する耐性があり、春までに生き延びた株が、暖かくなると再び繁殖し始めます。シーズンは5~10月で大繁殖します。

結果的に1年中繁茂しておりますので、お金をかけて撤去しないといけません。結局のところ、人間が野外に放流したことは間違いないのですが、それを処理するのも人間ってことなのです。
レタス
このレタスなら食べれるのでいいのに。



※最後に
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