※2022.01.05更新(記事)
※2022.01.06更新(負傷詳細
※2022.01.08更新(ボルタくん)


ベンガルトラが飼育員3人を襲われました、と書いてありますが飼育員に『じゃれよう(戯れる)』とした模様で人間に怪我させてしまいました。

『戯れる』『じゃれる』の一般的な意味は、人間や動物の子供など、小さくて愛らしいものにいうが、他の三語は大人に対しても使われます。

ベンガルトラは、いつもの飼育員に『じゃれよう』『戯れよう』としたのかもしれません。しかしながら、如何せんパワーが人間と桁違い(噛む力724万Pa※ 人間の6.6倍、参考:ホオジロザメ:461万Pa※ 人間の4.2倍)です。

※噛む力の単位はPa(パスカル=N/m2)で表記しています。 ちなみに人間の噛む力をPaで示すと、110万Paだそうです。

肉食獣類の最大の武器と言えるアゴやキバの威力は時間を掛ければアジアゾウすら仕留められる殺傷力があります。誇張では無く事実として雄のベンガルトラが雄のアジアゾウを1頭で仕留めた事例があります。

キバのサイズは6~8cmとライオンより長く、咬筋力は上記の通りで肉食獣類の中で最高の咬筋力を有すると言われるブチハイエナレベルに匹敵します。つまりは、相手の骨格を容易に咬み砕けます。

パワーは野牛類の中で最大の体格を誇ると言われるガウルを捩じ伏せられる点に加えて700kg以上の物体を引きずるくらいの馬鹿力を有します。因みにガウルは最大級だと1000~1200kgくらいになります。

ガウルです。
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もうおわかりになりますよね。こんなパワーの生き物に噛みつかれたら、引っ掻かれたら、乗りかかられたら、人間は人形のように、ぼろきれのように弄ばれて大怪我をしてしまいます。

【2022.01.06】追記:専門家は「顔見知りの方がトラは寄りやすい。警戒心がない。」とコメントしています。「おそらく本気では噛んでいないと思う。人間とじゃれた経験がないと、どれぐらいか(力加減が)わからない。ケガをさせてしまう可能性が高い」とも語っているとのことです。

今回は、頭や体に複数の裂傷、骨折らしいです。【2022.01.06】追記:飼育員の女性が右手首を失う重傷で、別の女性は複数箇所をかまれ、男性も後頭部を負傷したと明らかになりました。3人でも1匹のトラを止めることなんてできません。飼育員も命がけなんです。もちろん、動物と触れ合うのが楽しいので飼育員になっている人がほとんどだと思いますので最初から命がけの仕事だなんて思っている皆無だと思います。

ただ、野生動物相手ですので、いつ本能を取り戻して襲ってくるのかはわかりません。その辺りはもちろん理解しながら接していたと思います。それでも事故は起こるのです。

今回の事故の記事です。

トラにかまれ飼育員3人負傷 那須サファリパーク―栃木(2022年1月5日)

 5日午前8時半ごろ、栃木県那須町の那須サファリパークで、飼育員の男女3人がトラにかまれるなどして負傷した。3人は病院へ搬送されたが、いずれも搬送時は意識があったという。

 襲われたのは、いずれも20代の飼育員。施設などによると、開園前に展示室を確認するため、女性の飼育員が同室と獣舎をつなぐ通路に入ったところトラに襲われた。

 トラは本来いるべき獣舎におらず、通路で鉢合わせしたとみられる。女性飼育員を助けようと駆け付けた他の2人も襲われたという。

 トラはベンガルトラの10歳の雄で、体長約2メートル、体重150~160キロ。事故を受け、サファリパークは当面の間、休園するとしている。

ベンガルトラは「トラの中のトラ」と呼ばれており、最大最強のトラとも言われております。一方でベンガルトラはインドとバングラデシュの「国獣」であり、かつては「ロイヤル・ベンガルトラ」と呼ばれていて、大切にされる存在でもあります。

◆基本情報
名称   : ベンガルトラ
分布   : インド、ネパール、バングラディッシュ
最大全長 : オス 2m30cm~3m(体重250kg~260kg)
       メス 1m80cm~2m30cm(体重(200kg~220kg)
棲息場所 : 森林地帯
寿命   : 飼育下16~18年
       野生下8~10年
水温   : 5~28℃
繁殖   : オス 4~5年で成熟
       メス 3~4年で成熟
       妊娠期間は100日程度、1産で1頭~4頭
成長   : 3ヶ月を過ぎる頃には離乳する。
       5~6ヵ月程で親と一緒に狩をはじめ、早ければ1年半程で独立
餌    : 雑食(シカ、イノシシ、家畜ウシなどの哺乳動物、爬虫類、魚類)

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❖ボルタくん(11才オス)【2022.01.08】追記

2018年に岩手サファリパークから転園。ベンガルトラのなかでも世界で約30頭しか飼育されていない『ゴールデンタビータイガー』という希少種で、トラ縞の模様が薄く金色に見えるため、俳優ジョン・トラボルタの髪色から名付けられた。

表情が穏やかで“癒し系”として人気に。体長約2メートル、体重約150キログラムまで成長し、同園では2頭しかいないベンガルトラ「ラブ(メス14歳)」との繁殖が期待されていた。

負傷された飼育員の方々には、1日も早く回復されることを切に願います。

記者会見した同園の男性担当者は「トラ(名前:ボルタ)が悪いわけではないので、トラの状態を見ながら今後の展示方法については相談しながら決めていきたい」と話したとの事です。

これにはホッとしました。今回の件はベンガルトラのボルタは一切悪くありません。よく殺処分とかの話になりますが、そんなトンチンカンな話がでなくてよかったと思います。

果たして獣舎(じゅうしゃ)の中にしっかり入れたのか?、また獣舎には表と裏のドアがあるのらしいですが、鍵をかけたのか?が焦点になっています。

園の幹部は5日午前、取材に対し「一部の扉に不具合が生じたため、飼育員がトラがいる獣舎内スペースに入った」と説明していたそうですが、根本的な管理ミスだった疑いが浮上しています。県警は同園関係者から事情を聴くなどして飼育管理に問題がなかったか調べるそうです。

どういう調査結果になるにせよ、何らかのヒューマンエラーが起きたということです。

那須サファリパークは1997年と2000年にも事故を起こしています。その辺りの改善がどうだったのかも気になります。

事故の究明と対策がされること、速やかにサファリパークが再開されることをを切に願います。きっとベンガルトラを見たい人も多いはずです。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されるこ とがあります。