※2022.12.05更新(人物像など)

❖【速報】園児への暴行容疑で元保育士3人を逮捕 静岡・裾野市の保育園虐待問題で=静岡県警(2022年12月4日)

 静岡県裾野市の保育園で、3人の保育士が複数の園児に対し、虐待行為を繰り返していた問題で、静岡県警は12月4日午前、園児3人への暴行容疑で元保育士の女3人を逮捕しました。

暴行の疑いで逮捕されたのは、いずれも静岡県裾野市の私立「さくら保育園」元保育士で、静岡県沼津市岡宮の無職の女(30)、裾野市平松の無職の女(38)、長泉町上土狩の無職の女(39)です。

3人は2022年6月、さくら保育園に通う男女園児3人に対し、宙づりにしたり、顔を押したり、頭を殴るなどの暴行を加えた疑いがもたれています。

この保育園では、2022年6月頃から、保育士3人が園児たちに足を掴んで宙づりにする、カッターナイフを見せて脅す、バインダーで頭を殴る、夏場に空調のない部屋に閉じ込める、などの虐待を繰り返していたことが明らかになっていて、静岡県警では、12月4日午前、暴行の疑いで、捜査員約20人が保育園を家宅捜索しました。

また、この保育園の問題をめぐっては、虐待を裾野市に通報しようとした保育士に対し、園長が土下座して、口止めしようとしていたことが分かっていて、静岡県と裾野市は3日、保育園に対し、特別監査を実施しました。

さらに、裾野市の村田悠市長は、特別監査の結果を待たずに、週明けにも保育園の園長を犯人隠避の疑いで、刑事告発する方針を明らかにしています。
園児虐待イメージ


❖当時の保育士3人を暴行容疑で逮捕 静岡・裾野市の保育園で園児に虐待行為(2022年12月4日)

静岡県裾野市の保育園で保育士が園児に虐待行為を繰り返していた事件で、警察は当時の女性保育士3人を逮捕しました。

暴行の疑いで逮捕されたのは、裾野市のさくら保育園で保育士をしていた▼沼津市の三浦沙知容疑者(30)、▼裾野市の小松香織容疑者(38)、▼長泉町の服部理江容疑者(39)の3人です。

警察によりますと3人は今年6月、それぞれ1歳児クラスの園児に対し、顔を押す、足を掴んで宙づりにする、頭を殴るといった暴行を加えた疑いが持たれています。

警察はけさから、さくら保育園や容疑者らの自宅に対し、家宅捜索を実施していて、関係書類を押収するなど裏付け捜査を進めています。

裾野市は、これまでに、さくら保育園で15件の虐待行為があったと明らかにしていて、警察は3人の余罪についても調べる方針です。
園児虐待保育士3人

三浦沙知(みうらさち)容疑者(30)・・・女の子の園児の顔を押す暴行
 リーダー的な存在。(1歳児)クラスの責任者。【2022.12.05】追記
小松香織(こまつかおり)容疑者(38)・・・男の子の園児を宙吊りにする暴行
 小学生くらいの子供がいる「やさしいお母さん」だそうです。【2022.12.05】追記
服部理江(はっとりりえ)容疑者(39)・・・男の子の園児の頭を殴る暴行
 夫と子供3人の5人家族。【2022.12.05】追記

櫻井利彦園長
12月5日、裾野市は櫻井利彦園長を犯人隠避の疑いで刑事告発しました。【2022.12.05】追記

園児虐待の保育士3人が逮捕されました。言葉も話せない園児を虐待する神経は全く理解できませんし、どんな理由があろうとも、やってはいけないことであります。

とにかく想像できないんですよね。言葉をまだ話すこともできない小さい子供を殴ったんですよね?目を閉じて、そんな場面を想像してみても、当たり前かも知れませんが、その場面がでてこないんですよね。

男女園児3人に対しての暴行ということですが、他にも余罪があるようで、そこはしっかりと調査してもらい、厳しい処分をしてもらいたいと思います。

さて、暴行はもちろん許されないことなんですが、問題の本質は暴行ではありません。

❖園児虐待の問題点
 ・暴行の隠ぺいをしようとしたこと(誓約書・園長の土下座阻止)
 ・暴行をした保育士3人が退職して逃げていること(逮捕)
 ・暴行をした保育士が別の職場で働いていること

・暴行の隠ぺい

園児に対する暴行を隠蔽しようとしたことです。園児虐待の事実を主任や園長に伝えても動いてもらえない保育士に園長が土下座して口止めをしようとしたことです。

そして、虐待発覚後に保育士たち職員に「園の機密事項などを漏えいしない」ことを求める誓約書を提出させていたものです。「業務中に知り得た園児、園内関係者の個人情報、資料、電子ファイル、園の機密事項などを第三者に漏えいしたりしないことを誓約する」といった内容です。宛先は桜井利彦園長で、10月21~24日に職員に署名させていたということですね。
園児誓約書
櫻井利彦園長は11月30日の毎日新聞の取材に「園児らの個人情報などを守るための一般的なもの」と説明。「『虐待を口外するな』と言うことではない。隠蔽のつもりは全くない。誤解だ」と述べたそうですが、なんで時期に?ということになり、隠蔽に思われても仕方がないですね。

・暴行をした3人が退職して逃げていること(逃げ得)

事件経過はこうです。
園児虐待が6~8月にかけて行われました。
9月9日、3人の保育士に出勤停止などの処分を決定。
9月21日には、処分について保育士1人が不服だとしていることを裾野市と保育園が協議しています。処分は休職、退職勧告(懲戒免職でなく保育士資格剥奪もなし)でした。
その後、およそ2か月にわたって裾野市と保育園はこの事案についてやりとりしていません(市側の対応もどうかと思います)。
裾野市は、被害にあった園児の特定と、保護者への説明をいつ行うのか保育園から回答がなく、時間が過ぎていったとしています。
そして11月16日、裾野市は保育園に対して県に報告すると伝えたところ、翌日、保育園から「保護者説明会を行う」と連絡があったということです。
11月月29日に初めて開かれた保護者説明会で櫻井利彦園長は、「大切なお子さんの尊厳を傷つけてしまい、大きな迷惑や心配をかけたことを深くおわびします」と謝罪しました。
この翌日の11月30日に、裾野市が会見を開いて事案を公表しました。
11月30日には保育士2人は退職したそうです。残る1人がいつ退職したのか公表されていませんが、すでに別の保育園で働いていたそうです。

保護者説明会にも、この3人は現れませんでした。1人はコロナウィルスに罹っており出席できないとの理由でしたが、逮捕された今となっては、もう直接話をきくことはできません。

・虐待した保育士が別の保育園で働いていたこと

やはりこれが一番ですね。虐待するような人物が、他の保育園に情報共有されずに、別の保育園で働くことでできてしまうことですね。

やはり、小学校、中学校、高校のわいせつや犯罪のデータベースも必要ですが、もっと枠を拡げて、保育士などの教職者の犯罪はデータベースで一元管理されるべきだと思います。

結局のところ、被害者は園児であり、園児の保護者なのです。少なくとも、校長、園長は知るべきでしょうし、犯罪者を二度と仕事につけないようにブロックすべきです(今回は園長により隠蔽されているので意味がないですね)。
❖まとめ

さくら保育園の初代園長である櫻井寛氏は、旭日双光章を受賞した立派な方です。

現在のさくら保育園の園長・櫻井利彦氏と名字が同じなので、櫻井寛さんは櫻井利彦園長の父親だと推測されます。

さくら保育園は私立の保育園なので、家族経営だった可能性もありそうです。

私立保育園は、独自の基準で園長を選定していますが、クラス担任、リーダー、主任保育士など保育士としての経験を積み、大体10年以上の経験年数を目安に園長になるケースが多いです。

ただし私立の場合、家族経営の保育園では血縁者が後を継ぐなど、保育士資格がない人が園長(経営者)になるケースも見られます。私立の園長になるためには資格は必須でありませんが、最低限の保育の知識やスキルは必要なため、保育士である方がいいんですが・・・。櫻井利彦氏が園長になる前に保育士を持って働いていたのかは不明です。

実は、今回のような件は氷山の一角のようです。見た目からわからない質の低い保育士、保育園も沢山あるようで、事前にはわかりませんので、これこそ「保育園ガチャ」ですね。上層部に内部告発すると、園長やその他職員に嫌がらせをうけて、退職に追い込まれるケースも多いとのことです。



※最後に
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