コロナ後初の夏、暑すぎて敬遠 海水浴客、目標の半分以下 和歌山(2023年9月9日)

 和歌山県白浜町は8日、2023年の白良浜海水浴場の利用者が前年比32・5%(9万5078人)減の19万7867人だったと発表した。町は猛暑とお盆に襲来した台風7号の影響などを理由に挙げている。新型コロナウイルスの「5類移行」後初の海水浴シーズンへの期待から、コロナ前の19年(40万6595人)並みの40万人を目標にしていたが、半分にも届かなかった。

同海水浴場は22年と同じ5月3日~8月31日に開設。利用者は5、6月は前年比10・1%減の2万4638人、7月が同7・9%減の9万3364人だったが、8月は同51・4%減の7万9865人と大きく落ち込んだ。22年はお盆を中心に8日あった1万人以上の日が、23年は7月16日(1万8600人)の1日だけだった。町の担当者は「8月が7月より少ない年は多分例がないだろう。今年は猛暑を避け、海水浴場が閉まる午後5時以降に訪れる客が多数見られた。こんな年も過去になかった」と言う。

一方、白浜温泉旅館協同組合によると、加盟23施設の23年7~8月の宿泊者は前年比7・2%増の22万8644人だった。こうした状況から、町は観光客が猛暑で海水浴を敬遠したことに加え、コロナ禍では「3密」対策として海水浴に来ていた客層が他のレジャーや観光地に回った可能性もあるとみている。井澗誠町長は「ショックだ。優に30万人は超えると思っていた。海水浴場離れも進んでおり、夏以外に集客できるスポーツやイベントなどを考えないといけない」と述べた。

また、7月15日~8月31日に開設した他の町内の海水浴場は、臨海浦9026人(前年比10・2%減)▽江津良1万7125人(同23・2%減)▽椿1943人(同7・5%増)――だった。
海水浴場

昭和の時代は、夏と言えば「キャンプ」「祭り」や「花火」、そして「プール」や「海水浴」など、外遊びには事欠かなかったのですが、令和の時代でも人気なのは、せいぜい「キャンプ」ぐらいでしょうか。

2023年の夏の平均気温は過去最高、東京の猛暑日、熱帯夜の連続新記録など、9月の現在も最高気温は30℃を超える日が続いております。

夏が来る前には、国連のグテーレス事務総長は同日の記者会見で「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代(the era of global boiling)が来た」という発言がありまして、正にそのような状態になっております。

こうも暑ければ、各地の海水浴場が賑わうのかと思えば、そうではなさそうです。

これは暑すぎて敬遠ではなく、とてつもないスピードで「海水浴離れ」が日本国内で進んでいると思われます。

すべては、「エアコンの効いた自室で、YouTube見ていた方が楽しい」「オンラインゲームで実際に合わなくとも友達と遊べちゃう」「車の維持費や免許取得が高額すぎて、若者が車を持たない(持てない)」などの文化が関係していると思います。

恐らく、冬のスキー(スノボ)離れも顕著になるかと思います。

夏のレジャーも冬のレジャーも、集客力の面で厳しい時代が到来しているのです。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。