2022年もあと2日で終わりです。

この時期のスーパーやデパートの食品売り場は、年末年始の食材が並んでおりまして、年越しそばであったり、おせち料理の蒲鉾や伊達巻、数の子、黒豆、田作りの三種盛りであったり、あとは鯛の塩焼きとか、いろいろあるんですが、年末年始ぐらいは美味しいものを食べようということで、お寿司なんかも飛ぶように売れております。

魚介類の中で年末年始に同じく、カニを食べるのが習慣になっており、所狭しとカニが並んでおります。カニは、タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニの3種類ですが、カニの値段が高騰しており、いくら懐が緩んだ庶民でも手を出しずらい価格になっています。

特にタラバガニは3種類の中でも群を抜いて高騰しており、とてもじゃないけど美味しく食べるような値段ではなくなってきております。

私は、タラバガニ派ですので毎年にように年末になると購入しておりましたが、このタラバガニの高騰を受けて、流石に購入を見送っております。
❖ある店のタラバガニ800gの値段水位(送料別)

 2013年 3,980円
 2014年 4,500円
 2015年 4,800円
 2016年 5,200円
 2017年 5,450円
 2018年 6,540円
 2020年 7,500円
 ※2021年は高くて見る気がせず
 
2022年 12,800円(800gがなくなり1kgの値段) 

タラバガニ800gってこれだけです。
タラバガニ800g
いやー高いです。とても『商品をかごに追加』のポチッとな!とはボタンを押す気になれません。

原因は資源枯渇+ロシアからの密輸禁止措置
カニの値段の高騰は一言で言いますと『資源枯渇』です。地球全体で人口が爆発的に増え続けていますので、全ての資源が枯渇してきておりますので、カニも例外ではないということです。

長らく、タラバガニはロシアからの輸入に頼ってきましたが、その中には密輸ものが混じっていて、リーズナブルな値段で提供してきたことは事実です。

2013年に、ロシアからの密輸禁止措置がとられて、一気に値段が上がりました。これ以前は、1杯※(=1匹)まるまる5,000程度で購入できたはずです。

※杯の由来
 「杯」は胴の部分が丸く、中に水などを注ぎ込めるような〝かめ型〟の容器を表します。 カニも甲羅の部分が丸い容器に見えるので「杯」が使われるようになったそうです。 イカもイカ徳利があるようにその形状から「杯」の数え方がされるようになり、アワビも同様の理由です。


また、資源枯渇も追い打ちをかけており、最新の調査結果はありませんが、タラバガニは10年前の2分の1、ズワイガニは5分の1の輸入量と激減しております。

市場に流入しているのは、主にロシア産(オホーツク海)、アラスカ産(ベーリング海)、そして北海道産(網走、羅臼)です。

特にロシアのオホーツク海では流氷の下にタラバガニのエサとなるプランクトンがおり、プランクトンを主食として鱈(タラ)やエビ、ヒトデ、ゴカイなどの魚介類が豊富にいます。

実際のタラバガニは、鱈場にいるとはいえ、エビやヒトデ、ゴカイ、死んだ魚(鱈(タラ)など)などをエサとしています。大人になるまで10年かかり、寿命はおよそ30年と、かなり長生きなカニです。

タラバガニの名前の由来ですが、こちらは魚の鱈(タラ)が獲れる場所「鱈場」、つまり、鱈の獲れる場所で獲れるカニ、鱈場ガニというわけで、この名前が付いたとされています。

とにかく、この魚介類自体が減少しており、食物連鎖でタラバガニも激減しています。原因ははっきりしておらず、乱獲や温暖化などと諸説あります。

タラバガニが安く購入できる方法
年末年始に限って言えば、もうないですね。大枚はたいて購入するしかないです。昔はよく、事前申し込み(年末お届け)による安売りもありましたが、今はなくなっているようです。

タラバガニが安くなるのは正月が明けて、かなりたった2~3月ですので、もうその時期には食べたくないんでよね。正月明けもいいんですが、皆さん狙っていますので購入するのはなかなか難しいと思います。

無理して購入しても美味しく食べれそうにありませんので、寿司でも食べている方がいいのかもしれませんね。
タラバガニ1杯




※最後に
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