※2023.08.01改題(旧題:【振り返り】スシローのペロペロ少年の人生の暗転)
※2023.08.01(スシロー訴訟取り下げ追記)
スシローの醤油さしをペロペロした少年(以下、ペロペロ少年)がスシローから6,700万円の損害賠償請求をされました。
この事件によって、スシローの持ち株会社の株価は、たった1日で145円も下落しました。発行済み株式数が1億1600万株ですので、これを単純に掛け合わせると、時価総額の160億円が吹き飛んだ計算になります。
この少年は、スシローで醤油さしをペロペロ舐めている動画をSNSにアップしたことで大炎上となりまして、今まで平穏無事に暮らしていた生活が一変してしまいました。
これがSNSの恐ろしいところでして、アップされた動画を見て世間一般的に「不適切である!」「不謹慎である!」「けしからん!」ということで大炎上すすることになるのですが、インターネット上に晒した情報は何もスシローのペロペロだけではありません。
実名を特定するのには、TwitterやFacebook、Instagramなどのプロフィールから学校名、何年生が特定されたり、アカウント情報から実名が類推されたりします。Facebookでは顔写真がわかってしまいますし、過去の動画や画像により自宅や学校からの風景や行きつけの店、友達とのコメントなどからも住所や学校が類推されて特定されていきます。
アカウントは実名を省略したりすると類推されます。
スマートフォンにはGPS機能が搭載されており、位置情報を共有してしまうと、今いる位置情報がSNS上に上がってしまうこともあります。
画像にはExif(イクジフ)情報と呼ばれる画像の情報(撮影日時・カメラ機種・撮影場所・絞り/F値・画素数・ISO感度 等)があり、学校や自宅を撮影したExif(イクジフ)情報付きの画像をアップしてしまうと特定されてしまいます。
本人だけでなく、友人などとのやり取りの中にも実名や学校名などがコメントしていたり、フォロワーやフォローしている人の情報からも特定されてしまうことがあります。
本人は気を付けていても、個人情報の断片が少しずつ投稿されているので、実名、学校、住所を特定しようとする人たちは、それらの断片的な情報を組み合わせて特定していくのです。
ペロペロ少年は、学校や登校の有無、年齢、実名を特定されてしまっております。高校生ですね。
被害にあったスシローの店舗は、スシロー岐阜正木店と言われております。
在籍している高校には多数の講義電話が殺到したとのことです。
今回の行為は、社会的にかなり大きく取り上げられた問題となってしまいましたので、犯人が在籍している学校にもかなりの数の連絡が行くことは至極当然の成り行きなのかもしれません。
当然、学校関係者から事情を聴かれますし、他の生徒からも冷たい目で見られて引かれてしまうでしょう。周囲の目が気になって学校には行けなくなってしまいます。
そのうちに学校の門に学校名を特定してきた方々が張り込みを始めて、本人に会ってあわよくばインタビューでも行い、それをSNSにアップしようとするでしょう。本人に会えなくても片っ端から生徒に声をかけて本人の情報を聞き出そうとするでしょう。
ペロペロ少年は自主退学をすることになりました。高校生でしたので「中卒」となります。
人生の再出発は可能な年齢ですが、いばらの道が待っています。
高校を中退するとどうなるのか?ですが、まずは大学への進学ができなくなります。
大学を受験するためには、高校卒業資格がある、または高卒認定試験に合格していることが条件となります。高校を中退してしまうと高卒資格が得られないため、どんなに学力が伴っていても、残念ながら大学を受験する資格がないのです。
次に就職が難しくなります。
高校進学が当然である現在は、採用の条件として最低限高卒以上を提示している企業が多く、面接どころか応募すらできないケースが少なくありません。アルバイトでも不採用となってしまうことが多いでしょう。
また、就職を考えたとき、働ける業界や職種の選択肢がどうしても狭まってしまいます。中卒の場合は「卸売業・小売業」「宿泊業・飲食サービス業」での募集が多くを占めるため、就職できる業種が偏る傾向にあります。
現実的なのは、高校卒業資格を改めて得るためにチャレンジするということです。
高校卒業資格は、その名の通り高校を卒業することで得られる資格です。現在は進学を考えていなくても、将来を見据えたときに高校卒業資格が必要になる可能性があるのです。また、中卒では多くの国家資格を取得することができません。
人生は長いですので将来を見越して、やはり高校卒業資格を得た方がいいと考えます。高校卒業資格を得る方法はどんな方法があるのでしょうか。
まずは、再度、全日制高校か定時制高校か通信制高校に編入するという方法です。
しかしながら、全日制高校への編入自体は可能ですが、編入を受け入れている学校は少ないのが現状です。そのため、全日制高校への編入は倍率が高く、狭き門だという覚悟が必要です。
次に、定時制高校へ編入するという方法です。
定時制高校には単位制と学年制があり、学校によってシステムが異なります。午後や夕方から授業が始まるため、昼間に仕事やアルバイトをしていても高校と両立できるのが魅力ですし、1日の授業数が少なめです。
ただし、卒業には3年ではなく4年かかるのが一般的です。生徒の数も年齢層も違うものの、生徒が教室に集まり、対面方式で授業を受けるという部分は同じです。同級生と会うのが苦手、集団で授業を受けられないという理由で高校を中退した場合は苦痛を感じるかもしれません。
最後に、通信制高校へ編入するという方法です。
単位制を取り入れ、学校にほとんど登校しなくても自分のペースで高校卒業を目指せるのが通信制高校です。通信制高校の場合、高校中退者を積極的に受け入れていることもあり、編入は年に数回受け付けている学校が多いです。全日制高校選びは偏差値ベースですが、通信制高校は学力試験を設けていないことが多く、前の学校での単位や出席日数を引き継げる場合もあります。
高校に通うつもりはないけれど就職のために進学したい、学びたいことがあるといった場合は、自宅で勉強を進めながら高卒認定試験を目指すという選択肢があります。
高等学校卒業程度認定試験、いわゆる「高卒認定」を得られれば、高校に通わなくても大学や専門学校を受験できるようになります。国語・数学・地理歴史・公民・理科・外国語の全6教科14科目のうち、8〜10科目を選んで試験を受け、すべてに合格すると高卒認定を得られます。すべての試験に一発合格できなくても、不合格科目だけ次回受けることが可能です。基礎学力が身についていれば解ける問題ですが、出題範囲が広いため試験勉強には時間がかかると考えておきましょう。
ここで注意したいのは、高卒認定は高卒資格とは大きく異なるということです。高卒認定は、「高校卒業と同じ程度の学力を有していると認められるので大学受験資格を与える」という意味合いです。そのため、高卒認定を取っても進学しなければ中卒のままですが、大学進学・卒業することで最終学歴が大卒に変わります。
近隣住民のコメントです。これが本当なら、家族全員大変な境遇になっている状況ですね。
スシローが突如、ペロペロ少年への訴えを取り下げました。
しかしながら、突如訴えを取り下げて詳細は何も答えないという『一切を闇に葬って終わり』では世間は納得しないでしょうね。
和解調書の中で「本件について他言しない」というものがあるから双方何も言えないのかとも思っています。
ペロペロ少年は実名や学校が特定されたり「ネット私刑」と呼ばれる社会的制裁はもう十分に受けてきました。ただし、ペロペロ少年が行った迷惑行為で店側がどれほど損害を受けたのかを、ペロペロ少年に自覚させるため、そして今後も起こりうるまたは第2のペロペロ少年予備軍含む迷惑行為の抑止のためにも、終りがすっきりしないやり方は、やや気になります。
※2023.08.01(スシロー訴訟取り下げ追記)
スシロー、しょうゆ差しなめた少年への賠償請求額を増額予定 6700万円請求訴訟(2023年6月11日)
大手回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で客の少年が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口をなめる動画が拡散した問題を巡り、スシローを運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めた訴訟で、スシロー側が請求する損害賠償の金額を増やす方針であることが9日、分かった。
スシロー側は3月に大阪地裁に提訴。「多くの客に著しい不快感、嫌悪感を与えた」と主張し、得られるはずだった売り上げや、会社の信用低下に伴う損害金の支払いを求めている。
動画拡散後、スシローは再発防止策として全国の郊外店舗にテーブル席とレーンの間にアクリル板の設置を進めており、訴状の中で「今後、9300万円程度の損害が生じる見込みで、損害の発生を踏まえて請求を拡張する予定」と言及している。
訴状によると、少年は1月3日、岐阜市の「スシロー岐阜正木店」に友人と来店。しょうゆ差しの注ぎ口をなめたり、回転レーン上のすしに指で唾液を付けたりする少年の行動を友人が撮影したという。

動画が交流サイト(SNS)上で拡散され、その後、客が大幅に減少。親会社の株価に影響し、時価総額は1日だけで160億円以上下落したとされる。
一方、少年側は答弁書で「反省の日々を送っている」としつつ、「回転ずし業界は競争が激しい。現場店舗の立地を踏まえると、客が減少した原因が他店舗との競合にあることなども考えられる」と反論して請求棄却を求めている。

大手回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で客の少年が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口をなめる動画が拡散した問題を巡り、スシローを運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めた訴訟で、スシロー側が請求する損害賠償の金額を増やす方針であることが9日、分かった。
スシロー側は3月に大阪地裁に提訴。「多くの客に著しい不快感、嫌悪感を与えた」と主張し、得られるはずだった売り上げや、会社の信用低下に伴う損害金の支払いを求めている。
動画拡散後、スシローは再発防止策として全国の郊外店舗にテーブル席とレーンの間にアクリル板の設置を進めており、訴状の中で「今後、9300万円程度の損害が生じる見込みで、損害の発生を踏まえて請求を拡張する予定」と言及している。
訴状によると、少年は1月3日、岐阜市の「スシロー岐阜正木店」に友人と来店。しょうゆ差しの注ぎ口をなめたり、回転レーン上のすしに指で唾液を付けたりする少年の行動を友人が撮影したという。

動画が交流サイト(SNS)上で拡散され、その後、客が大幅に減少。親会社の株価に影響し、時価総額は1日だけで160億円以上下落したとされる。
一方、少年側は答弁書で「反省の日々を送っている」としつつ、「回転ずし業界は競争が激しい。現場店舗の立地を踏まえると、客が減少した原因が他店舗との競合にあることなども考えられる」と反論して請求棄却を求めている。

スシローの醤油さしをペロペロした少年(以下、ペロペロ少年)がスシローから6,700万円の損害賠償請求をされました。
この事件によって、スシローの持ち株会社の株価は、たった1日で145円も下落しました。発行済み株式数が1億1600万株ですので、これを単純に掛け合わせると、時価総額の160億円が吹き飛んだ計算になります。
この少年は、スシローで醤油さしをペロペロ舐めている動画をSNSにアップしたことで大炎上となりまして、今まで平穏無事に暮らしていた生活が一変してしまいました。
実名、学校を特定される
実名を特定するのには、TwitterやFacebook、Instagramなどのプロフィールから学校名、何年生が特定されたり、アカウント情報から実名が類推されたりします。Facebookでは顔写真がわかってしまいますし、過去の動画や画像により自宅や学校からの風景や行きつけの店、友達とのコメントなどからも住所や学校が類推されて特定されていきます。
アカウントは実名を省略したりすると類推されます。
スマートフォンにはGPS機能が搭載されており、位置情報を共有してしまうと、今いる位置情報がSNS上に上がってしまうこともあります。
画像にはExif(イクジフ)情報と呼ばれる画像の情報(撮影日時・カメラ機種・撮影場所・絞り/F値・画素数・ISO感度 等)があり、学校や自宅を撮影したExif(イクジフ)情報付きの画像をアップしてしまうと特定されてしまいます。
Facebook や Instagram など他のSNSアカウントとIDや書き込み内容が一致していたり、使用している画像が同じだったりすると、ネット検索から同一人物だと特定される可能性もあります。
Twitterを完全匿名で行っていても、フェイスブックで本名など個人情報を登録していたり、インスタで顔を公開していたりする人もいます。
本人だけでなく、友人などとのやり取りの中にも実名や学校名などがコメントしていたり、フォロワーやフォローしている人の情報からも特定されてしまうことがあります。
本人は気を付けていても、個人情報の断片が少しずつ投稿されているので、実名、学校、住所を特定しようとする人たちは、それらの断片的な情報を組み合わせて特定していくのです。
ペロペロ少年は、学校や登校の有無、年齢、実名を特定されてしまっております。高校生ですね。
被害にあったスシローの店舗は、スシロー岐阜正木店と言われております。
学校に抗議の電話が殺到
今回の行為は、社会的にかなり大きく取り上げられた問題となってしまいましたので、犯人が在籍している学校にもかなりの数の連絡が行くことは至極当然の成り行きなのかもしれません。
当然、学校関係者から事情を聴かれますし、他の生徒からも冷たい目で見られて引かれてしまうでしょう。周囲の目が気になって学校には行けなくなってしまいます。
そのうちに学校の門に学校名を特定してきた方々が張り込みを始めて、本人に会ってあわよくばインタビューでも行い、それをSNSにアップしようとするでしょう。本人に会えなくても片っ端から生徒に声をかけて本人の情報を聞き出そうとするでしょう。
自主退学・・・いばらの道
人生の再出発は可能な年齢ですが、いばらの道が待っています。
高校を中退するとどうなるのか?ですが、まずは大学への進学ができなくなります。
大学を受験するためには、高校卒業資格がある、または高卒認定試験に合格していることが条件となります。高校を中退してしまうと高卒資格が得られないため、どんなに学力が伴っていても、残念ながら大学を受験する資格がないのです。
次に就職が難しくなります。
高校進学が当然である現在は、採用の条件として最低限高卒以上を提示している企業が多く、面接どころか応募すらできないケースが少なくありません。アルバイトでも不採用となってしまうことが多いでしょう。
また、就職を考えたとき、働ける業界や職種の選択肢がどうしても狭まってしまいます。中卒の場合は「卸売業・小売業」「宿泊業・飲食サービス業」での募集が多くを占めるため、就職できる業種が偏る傾向にあります。
現実的なのは、高校卒業資格を改めて得るためにチャレンジするということです。
高校卒業資格は、その名の通り高校を卒業することで得られる資格です。現在は進学を考えていなくても、将来を見据えたときに高校卒業資格が必要になる可能性があるのです。また、中卒では多くの国家資格を取得することができません。
人生は長いですので将来を見越して、やはり高校卒業資格を得た方がいいと考えます。高校卒業資格を得る方法はどんな方法があるのでしょうか。
まずは、再度、全日制高校か定時制高校か通信制高校に編入するという方法です。
しかしながら、全日制高校への編入自体は可能ですが、編入を受け入れている学校は少ないのが現状です。そのため、全日制高校への編入は倍率が高く、狭き門だという覚悟が必要です。
次に、定時制高校へ編入するという方法です。
定時制高校には単位制と学年制があり、学校によってシステムが異なります。午後や夕方から授業が始まるため、昼間に仕事やアルバイトをしていても高校と両立できるのが魅力ですし、1日の授業数が少なめです。
ただし、卒業には3年ではなく4年かかるのが一般的です。生徒の数も年齢層も違うものの、生徒が教室に集まり、対面方式で授業を受けるという部分は同じです。同級生と会うのが苦手、集団で授業を受けられないという理由で高校を中退した場合は苦痛を感じるかもしれません。
最後に、通信制高校へ編入するという方法です。
単位制を取り入れ、学校にほとんど登校しなくても自分のペースで高校卒業を目指せるのが通信制高校です。通信制高校の場合、高校中退者を積極的に受け入れていることもあり、編入は年に数回受け付けている学校が多いです。全日制高校選びは偏差値ベースですが、通信制高校は学力試験を設けていないことが多く、前の学校での単位や出席日数を引き継げる場合もあります。
高校に通うつもりはないけれど就職のために進学したい、学びたいことがあるといった場合は、自宅で勉強を進めながら高卒認定試験を目指すという選択肢があります。
高等学校卒業程度認定試験、いわゆる「高卒認定」を得られれば、高校に通わなくても大学や専門学校を受験できるようになります。国語・数学・地理歴史・公民・理科・外国語の全6教科14科目のうち、8〜10科目を選んで試験を受け、すべてに合格すると高卒認定を得られます。すべての試験に一発合格できなくても、不合格科目だけ次回受けることが可能です。基礎学力が身についていれば解ける問題ですが、出題範囲が広いため試験勉強には時間がかかると考えておきましょう。
ここで注意したいのは、高卒認定は高卒資格とは大きく異なるということです。高卒認定は、「高校卒業と同じ程度の学力を有していると認められるので大学受験資格を与える」という意味合いです。そのため、高卒認定を取っても進学しなければ中卒のままですが、大学進学・卒業することで最終学歴が大卒に変わります。
家の外に出かけることもできない、買い物も行けない
「お父さんが、心配してか、仕事の現場に息子さんをつれていったこともあったそうですが、基本的にはずっと家にいるのではないでしょうか。少なくとも一人では外出はしないと思います。あの件以降、まったく姿を見かけることがなくなりました」
「お母さんも買い物に行くのは、日が暮れて辺り真っ暗になってから、店が閉まる直前に買い物にでかけてられます。あの事件以降、少年もその家族も、時計の針が止まったままのようになってます」
近隣住民のコメントです。これが本当なら、家族全員大変な境遇になっている状況ですね。
何と!スシローが訴え取り下げ!【2023.08.01】追記
スシロー、しょうゆ差しなめた少年への6700万円請求を取り下げ…調停の詳細「答えられない」(2023年8月1日)
回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で客の少年がしょうゆ差しをなめる動画が拡散し、運営会社「あきんどスシロー」(大阪府)が岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に起こした訴訟で、調停が成立し、訴えが取り下げられたことがわかった。7月31日付。
スシロー側は取材に調停の成立を認めた上で「詳細は答えられない」とした。少年の代理人弁護士は「何も答えられない」と述べた。
訴状などによると、少年は1月、岐阜市のスシロー岐阜正木店で、卓上のしょうゆボトルの注ぎ口をなめたり、回転レーン上の商品に唾液をつけたりした。この動画がSNSで拡散し、「多くの客に著しい不快感、嫌悪感を与えた」と主張。全国の店舗で客が激減して損害が出たとして、3月に提訴していた。
少年側は、5月に地裁へ提出した答弁書で行為を認めた上で、「客の減少は同業他店との競合も考えられる」などと反論し、争う姿勢を示していた。
回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で客の少年がしょうゆ差しをなめる動画が拡散し、運営会社「あきんどスシロー」(大阪府)が岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に起こした訴訟で、調停が成立し、訴えが取り下げられたことがわかった。7月31日付。
スシロー側は取材に調停の成立を認めた上で「詳細は答えられない」とした。少年の代理人弁護士は「何も答えられない」と述べた。
訴状などによると、少年は1月、岐阜市のスシロー岐阜正木店で、卓上のしょうゆボトルの注ぎ口をなめたり、回転レーン上の商品に唾液をつけたりした。この動画がSNSで拡散し、「多くの客に著しい不快感、嫌悪感を与えた」と主張。全国の店舗で客が激減して損害が出たとして、3月に提訴していた。
少年側は、5月に地裁へ提出した答弁書で行為を認めた上で、「客の減少は同業他店との競合も考えられる」などと反論し、争う姿勢を示していた。
スシローが突如、ペロペロ少年への訴えを取り下げました。
この問題は社会問題化した事案でありまして、スシロー側も見せしめや今後同様の事案を抑止するためにも起こした裁判でもあるわけです。
しかしながら、突如訴えを取り下げて詳細は何も答えないという『一切を闇に葬って終わり』では世間は納得しないでしょうね。
飲食業界の信用が低下したわけですから、二度と同様の過ちが繰り返されないようにする社会的意義がある裁判だと思うのです。
もちろん示談で終わるのは構いませんが、どのような話し合いがあったのか一切何も答えないで終わりでは社会全体の飲食業界への不安は拭い切れないと思います。
結局は、民事訴訟でスシロー側は6700万円の損害賠償を請求しましたが、これはいわばブラフであって不当行為を少年側が認めて真摯に謝罪していることさえ確認できたら良く元々この額を取ろうとは思っていない、これだけの損害があったという世間の同情を買おうとしているのかとも捉えられてしまいます。
そして、そもそもペロペロ少年の家は賠償金額を払えないかもしれませんし、無理やり請求するとなると却ってコストがかかってしまい得策ではないのかもしれません。
そして、そもそもペロペロ少年の家は賠償金額を払えないかもしれませんし、無理やり請求するとなると却ってコストがかかってしまい得策ではないのかもしれません。
訴えの取り下げは、賠償金額がなし(0円)になるというわけでないので、誤解をしてはいけませんが、願はくは、現実的な賠償金額で折り合いをつけて賠償させていることを切に願います。
和解調書の中で「本件について他言しない」というものがあるから双方何も言えないのかとも思っています。
ペロペロ少年は実名や学校が特定されたり「ネット私刑」と呼ばれる社会的制裁はもう十分に受けてきました。ただし、ペロペロ少年が行った迷惑行為で店側がどれほど損害を受けたのかを、ペロペロ少年に自覚させるため、そして今後も起こりうるまたは第2のペロペロ少年予備軍含む迷惑行為の抑止のためにも、終りがすっきりしないやり方は、やや気になります。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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