ひそかに「月光浴」をするカメたち 国際チームが不思議な生態を解明(2023年4月9日)

世界のあちこちの川や池などの水辺で、カメたちが日光浴ならぬ「月光浴」にいそしんでいることを、米豪などの国際研究チームが突き止めた。

淡水でくらすカメの多くは、日中にひなたぼっこ(バスキング)をすることが知られている。主に体温調節に役立っているほか、寄生虫や菌を防ぐ効果などの説がある。

豪ラトローブ大のドナルド・マクナイト博士らは2020年、淡水ガメが夜にひなたぼっこをしていることを報告。この興味深い現象が世界中で見落とされてきたのではないかと考え、米国やドイツ、セネガルなど9カ国で大規模調査に乗り出した。

25カ所の水辺でひなたぼっこにつかう流木などにカメラを設置し、そこにすむ7科29種のカメの行動を観察。合計2万5273時間の撮影で得た87万3111枚の写真から、6科13種のカメが夜のひなたぼっこをしている様子が確認できた。

チームは「夜のひなたぼっこは普遍的な現象で、これまでは見落とされてきたのではないか」と考察している。

ミシシッピニオイガメを6年ほど飼育しておりますが、日が落ちて夜の暗い時に陸上に上がって体を乾かす行動を見かけますが、その事を言っているのでしょうか。

我が家は夏場だけ、屋外で飼育しているのですが、猛暑日中では陸上に上がってくることはありません。しかしながら、日が落ちて夜になりますと陸上に上がって、ゆっくりまどろんでいる姿を見ることがありました。

上記の記事では夜に陸上に上がってくるの事実が書かれておりますが、どんな理由があるのでしょうか。


例えば、夜の水中の危険が増すからかもしれません。ミシシッピニオイガメの棲んでいるミシシッピ川流域は、ミシシッピワニや、大型の魚でアリゲーターガーや、中国四大家魚のアオウオ、コクレン、ハクレン、ソウギョ、そしてワニガメなどの天敵が沢山おりますので、危険を避けるためかもしれません。

そうした夜行性の生き物は多いので夜間に水中から上がるのかもしれません。実はもっと単純で陸上は呼吸がしやすくて甲羅に苔も生えにくくするということかもしれません。甲羅を乾かせば寄生虫も水陸で交互にすることでつきにくくなるかもしれません。

ただし、夜の暗がりでも陸上が安全と思えない場所じゃ上がってこないかもしれません。陸上にも天敵はおり、フクロウなどの夜行鳥類もあなどれません。

もっと単純な話で、水中で濡れてる時間と陸上で空気に触れる時間の両方を多く持ちたいから(肺呼吸と皮膚呼吸による酸素の取り込み)かもしれません。

とにかく「カメ夜は水中にいる!」と私たち人間が勝手に思い込んでいたわけです。

そういえばカブトムシも「夜行性ではなかった!」と最近小学生が発見しましたね。

我々が参考にする飼育本や図鑑に書いてあることは、研究によって既成概念が覆われるわけですね。

月光浴をする我が家のミシシッピニオイガメです。
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※最後に
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