館山で海上に放置のダイバー救助 離れた場所に浮上した男性に気付かずボート帰港 インストラクター、客の人数数え間違え(2022年9月11日)
10日午後0時15分ごろ、千葉県館山市の伊戸沖で、「ダイビングをしていた男性客1人が行方不明になった」とダイビングショップの従業員から118番通報があった。行方不明になっていた東京都大田区の男性(61)は約2時間15分後、千葉海上保安部の巡視艇に救助された。男性にけがはなかった。
同保安部によると、午前10時15分ごろ、インストラクター1人を含む10人がダイビングを開始。同50分ごろダイビングを終え、ガイドロープから離れた場所に浮上していた男性に気付かずボートに客を乗せて帰港した。インストラクターは帰港の際、客の人数を数え間違えており、ツアー解散時に男性がいないことに気付いたという。
男性は着用していた浮力調整ジャケットに空気を入れて漂流し、救助を待っていた。
10日午後0時15分ごろ、千葉県館山市の伊戸沖で、「ダイビングをしていた男性客1人が行方不明になった」とダイビングショップの従業員から118番通報があった。行方不明になっていた東京都大田区の男性(61)は約2時間15分後、千葉海上保安部の巡視艇に救助された。男性にけがはなかった。
同保安部によると、午前10時15分ごろ、インストラクター1人を含む10人がダイビングを開始。同50分ごろダイビングを終え、ガイドロープから離れた場所に浮上していた男性に気付かずボートに客を乗せて帰港した。インストラクターは帰港の際、客の人数を数え間違えており、ツアー解散時に男性がいないことに気付いたという。
男性は着用していた浮力調整ジャケットに空気を入れて漂流し、救助を待っていた。
❖オープン・ウォーターとは?
『オープン・ウォーター』(Open Water)は2003年公開のアメリカ映画です。ダイビング中に手違いから海に取り残された夫婦の恐怖を描いており、実際の事件が元になっています。
❖実際の事件
ルイジアナ州の夫婦トム・ローナガンとアイリーン・ローナガンは、1998年1月25日、オーストラリアのグレート・バリア・リーフでスキューバダイビング中にグループとはぐれました。同じボートに乗っていた26人の乗客と5人のクルーは2人が見当たらないことに気づかず、船はそのまま行ってしまい、2人は鮫の泳ぐ海原に取り残されてしまいました。
2日後になってボートに夫妻のバッグやパスポートが残されていることが分かり、やっと捜索が行われましたが、2人は見つかりませんでした。その後の訴訟裁判で夫妻の日記が明らかになり、夫妻が移住先であるフィジーでの仕事を嫌がっていたことや、トムが死にたがっていたことなどが分かりました。
おそらくサメに食べられたと推測されています。
『オープン・ウォーター』(Open Water)は2003年公開のアメリカ映画です。ダイビング中に手違いから海に取り残された夫婦の恐怖を描いており、実際の事件が元になっています。
❖実際の事件
ルイジアナ州の夫婦トム・ローナガンとアイリーン・ローナガンは、1998年1月25日、オーストラリアのグレート・バリア・リーフでスキューバダイビング中にグループとはぐれました。同じボートに乗っていた26人の乗客と5人のクルーは2人が見当たらないことに気づかず、船はそのまま行ってしまい、2人は鮫の泳ぐ海原に取り残されてしまいました。
2日後になってボートに夫妻のバッグやパスポートが残されていることが分かり、やっと捜索が行われましたが、2人は見つかりませんでした。その後の訴訟裁判で夫妻の日記が明らかになり、夫妻が移住先であるフィジーでの仕事を嫌がっていたことや、トムが死にたがっていたことなどが分かりました。
おそらくサメに食べられたと推測されています。
映画のオープン・ウォーター(※)。これがいつでも起こる事であることがわかるニュースです。
※オープンウオーターの意味は水面が開放されている海域ということですね。簡単に言うと水面に氷があるとか、水中の洞窟とか沈没船の中とか閉じられた水域が逆にクローズウオーターといいます。通常のスクーバダイビングは水面がオープンな海域でのCカード(認定書)なのでこういうクローズウォーターへのダイビングには別の訓練、講習が必要になります。
海の事故で思いますのは、「知床観光船」もそうでしたが、運営者がいかにリスクを感じ取って、対応してくれるかによります。
今回の事故、ヒューマンエラーもインストラクターが客の人数をうっかり数え間違えたということで、海から上がった人を数えるのは基本中の基本かなとは思いますが、全員が経験者とか、そういう事故に遭遇することはないだとか、過信もあって起きた事故なのでしょうか。
ダイバーの方が経験豊かの方だったのか、置き去りにされても、冷静であったことと、通りかかった巡視艇があったという幸運で、助かって良かったと思います。
あとは暖かい海域でなくてよかったですね。やはりサメが怖いですね。実際のオープン・ウォーターになってしまうところでした。
こんな事件を回避するのは、ダイバーの方はもちろん、ダイビングをしたことがない人でも「バディ」という言葉は聞いたことがあると思います。「バディ(buddy)」とは2人1組の相棒のことなのです。ダイビングでの「バディ・システム」は、「必ずバディと呼ばれるパートナーと一緒にダイビングをして、最初から最後まで互いの近くにいるというシステム」と定義されています。
しかしながら、この「バディ」を組ませるインストラクター、またはダイビングショップが少ないそうです。
ダイビングショップさんによっては参加者数がスタッフ数を大きく上回る事もあり、大変なのは理解しますが、客の命を預かっている以上、ボート上での最終確認を必ずお願いしたいと思います。
ただ、そんなショップに頼ってダイビングしたくない!というのは普通の感情ではあります。
しかしながら、ダイビングショップとしての許認可はありません。せめて許可制にして行政の指導対象となるような法律を作るべきだと思いますが、なかなか良いダイビングショップを選別するのは難しいのです。
そこで、PADIがひとつの指標になるわけです。
PADI (パディ、Professional Association of Diving Instructors) は1966年にジョン・クローニンとラルフ・エリクソンによって創設されたスクーバダイビングの指導団体です。世界各国の様々な機関・組織から評価されており、推奨されています。
PADIでは、リクリエーションを目的としたスクーバ、スノーケリング、ボートなど各種のサービスを提供する専門の事業者を「ダイブリゾート」として認可する制度があります。
全世界では6,600店舗以上、日本国内でもおよそ500店舗のダイビングショップがPADIダイブセンター/ダイブリゾートとして認可されており、首尾一貫した質の高いトレーニングおよびサービスを確実に提供。皆様の快適かつ安全なダイビングをサポートしています。
自分の命を預けるので、信頼のあるダイビングショップによるツアーに参加したいですね。
自分の命を預けるので、信頼のあるダイビングショップによるツアーに参加したいですね。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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