【速報】アメリカザリガニとミドリガメ 「条件付き特定外来生物」に指定へ 放出すれば3年以下の懲役・300万円以下の罰金も(2023年1月20日)

環境省はきょう、アメリカザリガニと、ミドリガメの通称で知られるアカミミガメを、今年6月1日以降、条件付き特定外来生物に指定すると発表した。

指定されて以降、この2種を川や田んぼなどに放出することは禁じられ、違反者には3年以下の懲役・300万円以下の罰金が課される。また、販売や購入も禁じられる。

特定外来生物に指定されると、無許可での飼育も禁じられるが、この2種は飼育している人が多いため、飼育を禁止すると、密かに自然環境に放出される事例が多発する事が予想された。

そこで環境省は、この2種については、販売などを目的としない限り、飼育を許可する「条件」を付けた。

ただ、新たな飼い主を探すための販売は、事前に届け出ることで可能になる見込みだ。また、引っ越しなどで無償で譲り渡す場合も罰則から除外される。

環境省によると、アメリカザリガニは全国約65万世帯で540万匹ほどが飼育されていると推定されていて、自然界では水草の切断や捕食により、在来生態系に影響を及ぼすことが知られている。

また、ザリガニペスト等の病気のキャリアになることが知られており、日本固有で絶滅危惧種のニホンザリガニに深刻な影響を与える可能性や、競合によりニホンザリガニに影響を与える可能性が指摘されている。

アカミミガメは、1950年代後半から、「ミドリガメ」の通称でペットとして輸入され、全国約110万世帯で、160万匹ほどが飼育されていると推定されている。ペットとして飼育されていた個体が自然界に放たれることで、北海道から沖縄まで全都道府県に分布し、在来のカメ類と餌や日光浴場所等を巡って競合している。

定着地域では在来のカメ類や水生植物、魚類、両生類、甲殻類等に影響を及ぼしていると考えられる。またレンコン畑のレンコンの新芽やイネの食害等の農作物被害の報告がある。

環境省は、飼うことが難しくなった場合は「新しい飼い主に無償で譲るなどしてほしい」としていて、アカミミガメとアメリカザリガニについての相談ダイヤルを設置している。
アメリカザリガニ

2021年7月6日に環境省が生態系への影響が深刻なミシシッピアカミミガメとアメリカザリガニについて「特定外来生物」の指定に向けての検討を始めるニュースがありました。それから約5ヶ月の期間を経て、ついに「特定外来生物」への指定に踏み切ることになりました。

アメリカザリガニとアカミミガメは原産地の北米から持ち込まれ、日本各地の川や池などで繁殖しました。そして、在来種の脅威となり、農作物などへの被害が甚大です。ただ、外来生物法で定める特定外来生物には指定されておらず、規制の対象外でした。

「特定外来生物」に指定すると、輸入や販売だけでなく飼育にも国の許可が必要になります。そして扱いに困った飼い主が野外に一斉に逃がす懸念があり、指定の是非が議論になっていました。また、学校の教材になっていたり、子どもが遊びで釣り上げたり、知らずに捕まえて家に持ち帰ったりした場合にどう対処するかなど、個別のケースについては、詰めていました。

さて、結果はといいますと「特定外来生物」にはなりましたが「条件付き特定外来種」になったのです。一体何が違うのかといいますと・・・。

まずは「特定外来生物」の内容からおさらいします。

❖特定外来生物に指定されると何が禁止なのか?

 ・飼育、栽培、保管及び運搬することは原則禁止

 ・輸入することは原則禁止

 ・野外へ放つ、植える及びまくことは原則禁止

 ・許可された飼養(※)者が、許可されていない飼養者に対して譲渡、引渡をすることは禁止

 ・販売することは禁止

 ※飼育、栽培、保管及び運搬のことを外来生物法では「飼養等」といいます。


❖違反した場合の罰則はどうなるのか?

 ・3年以下 または300万円以下の罰金
  (違反した内容では、1年以下 または100万円以下の罰金)


しかしながら、ミシシッピアカミミガメとアメリカザリガニは、上記の規定は当てはまりません。
「条件付き特定外来生物」の内容を確認します。

❖条件付き特定外来生物に指定されると何が禁止なのか?

 ・飼育、運搬することは引き続き可能


 ・輸入することは原則禁止

 ・野外へ放つことは原則禁止
  (適切な飼育を行わずにカメやザリガニが自力で逃げ出した場合も違法)

 ・無償(譲り渡す側が引き取り料を払う場合はOK)であれば譲渡、引渡をすることは可能
  (無償であっても頒布※にあたる行為は規制)


 ・販売することは禁止

 ※1頒布とは、有償・無償を問わず、不特定または特定多数の者に配り分けるような行為を想定。


❖違反した場合の罰則はどうなるのか?

 ・3年以下 または300万円以下の罰金


❖環境省ホームページ

 2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります!


2023年6月1日より規制が開始されます。みんなが規制を守れば、まずはこれ以上はアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメは、(野外は放つことが禁止ですので)拡散しませんので、少しずつ個体数が減っていくのかもしれません。

そして、ある程度規制がすすんだところで、近い将来に「条件付き」がなくなり「特定外来生物」に指定されることになるのが理想なんでしょうね。



※最後に
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