「タイタニック号」観光ツアーの潜水艇が消息不明に 救出へ全力(2023年6月20日)
映画タイタニック名シーン
 深海に沈む豪華客船「タイタニック号」の観光ツアーでも使われる潜水艇の行方がわからなくなっています。アメリカの沿岸警備隊は5人が乗っていたと明かし、態勢を強化して捜索にあたっています。

アメリカ沿岸警備隊によりますと、潜水艇には操縦士を含め5人が乗っていて、大西洋に沈む「タイタニック号」を探索する目的だったとみられます。

ただ、操縦士以外の4人の役割ははっきりしておらず、一般客が乗っていたかは分かっていません。

現在、カナダ軍などとも連携し、主に航空機などから目視やレーダーによる捜索が続けられているということです。

この潜水艇は緊急事態の際には、最大96時間、酸素が供給される設計で、沿岸警備隊の担当者は時間内での救出に向けて全力を尽くす考えを示しています。
タイタニック号観光潜水艦

不明潜水艇、乗員全員死亡…タイタニック号付近の海底に残骸(2023年6月23日)
タイタニック
 米沿岸警備隊は22日、英豪華客船タイタニック号の探索ツアー中に消息を絶った潜水艇の破片を海底で発見し、乗っていた5人は全員が死亡したとの見解を示した。大規模な捜索活動は最悪の結果で幕引きとなった。

潜水艇を所有するオーシャンゲート・エクスペディションズも全員の死亡を確認する声明を発表した。

米沿岸警備隊のジョン・モーガー少将は会見で、カナダが提供した無人深海ロボットが22日の朝、タイタニック号の船首から約488メートル、水深約4,000メートルの海域で潜水艇の残骸を発見したと述べた。残骸の状況は、爆縮(周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象)が起きたことを示しているとした。

水中音波探知機(ソナー)は20日と21日に海中でたたくような音を感知し、乗員生存への期待が高まったが、音の分析に結論は出なかった。モーガー氏は「その音と潜水艇の破片の集積が発見された場所は無関係のようだ」と述べた。

ロボットによる証拠収集は継続されるものの、事故の性質や深海の極限状態を考えると、遺体の回収が可能かどうかはわからないとした。当局者によると、潜水艇の主要な5つの部分が見つかった。

潜水艇には、英富豪のハミッシュ・ハーディング氏(58)、パキスタン出身の実業家シャーザダ・ダウード氏(48)とその息子(19)、タイタニック号の探査専門家で「ミスター・タイタニック」として知られるフランス人探検家、ポールアンリ・ナルジョレ氏(77)のほか、操縦士としてオーシャンゲートの創業者で最高経営責任者(CEO)のストックトン・ラッシュ氏が乗っていた。

タイタンの乗組員。左からヘイミッシュ・ハーディング氏、シャザダ・ダウッド氏とその息子のスルマン・ダウッド氏、ポール・アンリ・ナルジョレ氏、オーシャン・ゲートのストックトン・ラッシュCEO。
タイタニック観光潜水艦全員死亡_
水圧のかかる前とかかった後・・・恐ろしいです。
水圧のかかる前後

深海の水圧は恐ろしいですね。酸欠になりながら不安で長く苦しい時間を過ごしたのではなく、瞬時に亡くなられたのはせめてもの唯一の救いだったかもしれません。

3,500万円の大金を払ってまで、大勢の方が亡くなられた船の残骸を観光するのは、どうだったんでしょうか。

水圧に負けて圧壊したなら、潜水艦の内部に爆発的な勢いで海水が侵入して、全体が破裂する様に吹き飛んだんだと推察します。

潜水艦の中の人はまともな姿を保てているのかというレベルに損壊しているのかもしれません。

潜水艦の品質は4,000mどころか1.,600mまでの深度の圧力にしか耐えらないと会社に訴えて、解雇されてしまった社員の主張が正しかったということでしょうか。

ジェームズ・キャメロン、タイタン潜水艇沈没事故にコメント(2023年6月24日)
タイタニックのジェームズキャメロン
 北大西洋で1912年に沈没した豪華客船タイタニック号を見るツアーに出た深海潜水艇「タイタン」の事故について、映画「タイタニック」(97)のジェームズ・キャメロン監督がコメントした。

タイタンは今月18日に海中に潜ったあと行方不明になり、22日に捜索していた米沿岸警備隊が乗っていた5人全員が死亡したとみられると発表した。キャメロン監督は米ABCニュースのインタビューに「深海潜水のエンジニアたちの多くが、この潜水艇についてかなり懸念を抱いていた。なかでも有名なトップクラスのエンジニアが、乗客を乗せるには実験的すぎるし、安全性が承認されるべきだと運行会社に警告する手紙を送ったりもしていた」と明かした。

また、「タイタニック号の悲劇そのものに類似していることに衝撃を受けている。タイタニックは船長が前方に氷山があることをたびたび警告されたにもかかわらず、月の出ていない暗い海をフルスピードで前進した。結果、多くの人々が亡くなった。今回の悲劇もそれと酷似していて、事前の警告が無視され、世界中の海を潜水艇が潜っているなか、まさにタイタニックと同じ場所で事故が起こった。ただただ驚きだ」と語った。

潜水艇の設計にも携わるキャメロン監督は過去、タイタニック号の残骸まで33回潜水しているほか、タイタニック号の沈没現場より3倍近く深い海底の探索経験もある。
ジェームズキャメロン

タイタニック号の航路と沈没地点

この海域は、タイタニック号、タイタンと、人を飲み込む海域なのでしょうか?

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。



※最後に
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