※2025.08.13更新(熊のパンチ力を追記)

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巨大ヒグマ前に「ただ立ちつくしていたら死んでいた」 北海道美唄で襲われたハンター 生死を分けた判断(2025年8月10日)


 襲いかかる巨大なヒグマを前に、とっさの判断が生死を分けた-。4月に美唄市内の山中でクマに襲われ、顔の右半分に大けがを負った同市内のベテランハンター織田幸雄さん(77)が、北海道新聞の取材に答え、「ただ怖がって、立ちつくしていたら死んでいた」と当時の状況を詳細に証言した。

織田さんはエゾシカの駆除のため、山中に入っていた4月3日の昼前、ライフルで仕留められないほど遠くにいるクマを見つけた。シカを1頭駆除し、雪が残る斜面を登っていた時だった。「かしこいクマは発砲音を聞き、手負いのシカを食べられると思って寄ってくる」。これまでの経験から、今回も遠くから様子をうかがっているんだろうと考えていた。

警戒しながら斜面を進むうち、雪解けが進んで少し開けた場所に出た。その10メートルほど先のささやぶで、クマは身構えていた。

クマの体長は、ハンター歴が50年近い織田さんが見ても「すごい大きさ」で、3メートル近くあった。気付くと同時に突進され、ライフルを構える余裕はなかった。攻撃を避けるため、近くの木に隠れた。しかし、木の幹は細く、はみ出した顔面の右半分を「たたかれた」。出血し、右目が見えなくなった。「とっさの判断で木に隠れなければ、大けがでは済まなかった」と振り返る。
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クマは威嚇にとどめたのか、それ以上は攻撃してこなかった。織田さんは一帯の地形を把握しており、急いで下山した。携帯電話は通信圏外で、1キロほど先にあった事務所に助けを求め、病院に搬送された。襲撃現場は美唄市役所から北東に約7キロの山中だった。

けがは右の頰骨(きょうこつ)を複雑骨折する重傷で、皮膚を縫った後、約2週間入院した。負傷した右目の視力は失わずに済んだが、神経が切れて右側のまぶたや口は自由が利かない。それでも織田さんは「痛みがないのが不幸中の幸い」と冷静に語る。

織田さんは美唄市で生まれ育ち、北海道猟友会美唄支部に所属。有害鳥獣捕獲許可を受け、年間2、3頭のクマを駆除してきた。

「『地元のために』と大層なことを言うつもりはないが、体が動くうちはできることがしたい」と、襲われた後も有害駆除に出向く。6、7月には、それぞれクマを1頭捕獲した。「山では一段と気をつけて周りを見るようになった。クマへの対応を知っているから、活動を続けられる」と表情を引き締める。

北海道内では、渡島管内福島町で12日に男性がクマに襲われ、死亡するなど住宅地への出没が増えている。織田さんは「クマを撃った経験があるハンターが減って駆除が追いつかず、襲われる例が増えている」とみる。

ハンターの育成が急務だが、若いハンターには、山中でクマを見ると足が震える人もいるという。織田さんは「恐れたらその隙を突かれる。後継者を育てるためにも、まだハンターをやめるつもりはない」と話している。
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運悪く、熊と至近距離で出会ってしまい、襲われてしまった場合の第一撃は、『顔面パンチ』だそうです。過去の傷や骨折の状況からして、打ち下ろしや、下から突き上げるアッパーカットはないそうで、水平方向に殴打してきます。それから牙で噛むんだそうです。これだけでも人間には致命傷ですね。

そのため、至近距離で出合ってしまったら、ただちに腹ばいに伏せて顔を地面につけ、両手で頭部や首筋を守れば致命的なダメージを防げる可能性が高いらしいですが、重症は免れないでしょうね。

特に重要なのは目と首を守ることです。爪で目をぐちゃぐちゃにされてしまったり、視神経を切断されてしまったりすると、失明してしますし、首の頸動脈や頸静脈が傷つくと大出血して死んでしまいます。

クマが食害目的で人を襲うケースはまれで、人間が危害を加えないとわかると、それ以上は攻撃せずに去っていくことが多いので、襲撃されたら、去っていくのにかけるしかないです。その頃にはかなりの重症を負っているとは思いますが・・・。

この襲撃事件から、ヒグマのパンチ力が話題になりますが意外にも科学的な測定はされていません。

ヤフー知恵袋では、「ヒグマのパンチ力は1000kg、襲うときは4トン超」といった主張が見られます。たとえば、「軽く振っただけでも2トンを超える」「襲撃では4トン」といった数字もありますが、計測方法がまったく示されておらず、信頼性に問題があります。

また、X(旧Twitter)では、ある人物が「ヒグマのパンチ力900kgというのをYouTubeで見た」と投稿していますが、具体的な根拠や計測方法は提示されておらず、信頼できる情報とは言えません。

ヒグマは前あしでヘラジカを一撃で倒すほどの驚異的な力を持つとされますが、科学的に計測されたパンチ力(ニュートン表示など)は存在しません。

そして、パンチ力だけでなく、鋭利な爪がありますので、画像のように、触れただけで、肉がそぎ落とされてしまいます。

熊の生息している山に入るときは十分に注意を払って、できるだけ出会わないに限りますが、クマよけスプレーなどは効果的ですので持参してのがよいと思います。



※最後に
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