琵琶湖で外来種アカミミガメ急増、漁業者は悲鳴 滋賀県が駆除しない理由とは(2022年6月11日)

生態系への影響が深刻な外来種として「特定外来生物」への指定が想定されているアカミミガメ(ミドリガメ)が滋賀県の琵琶湖やその周辺域で増えている。漁業者からは「漁具にかかり漁業の妨げになる」として早急な駆除を求める声が上がっている。

スッポンやウナギのはえ縄漁に取り組む漁師は「はえ縄を仕込むと、針の7割にアカミミガメがかかっていることがある。ここ10年ほどで生息数が急増した」と話す。
(中略)
県は琵琶湖や周囲の河川でアカミミガメが増えていることは認めながらも、人員や予算に限りがある中で、ブラックバス、ブルーギル、オオバナミズキンバイの駆除を優先するべきとの姿勢を示す。
(中略)
県自然環境保全課は「アカミミガメは在来魚を捕食する訳ではなく、急いで駆除に取り組む事態ではない」と説明する。
(中略)
県漁業協同組合連合会の理事は「県は、少なくとも漁師が捕獲した個体を回収する体制を整えてほしい」と願う。

琵琶湖で捕獲された外来種「チョウザメ」 琵琶湖博物館で展示 「どのような生物かを考えて飼育して」(2022年6月14日)

先月、琵琶湖で捕獲された外来種チョウザメの展示が、滋賀県の博物館で始まりました。

水槽の中を元気に泳ぐ、体長1mほどの大きな魚。外来種の「ベステルチョウザメ」です。

日本の川や湖には生息していない魚ですが、先月6日、滋賀県大津市の漁港で、定置網にかかっていたのを地元の漁師が発見しました。

ペットとして飼育されていたものが放流されたとみられます。

琵琶湖博物館は、外来種を放流しないようにと、保護していたチョウザメを14日から展示しています。

「チョウザメの仲間は底生動物を貪欲に捕食します。飼育することに関して、どのような生物かを考えて飼育するようにしてもらいたい」

琵琶湖でチョウザメが発見されたのは、今回で5匹目ということです。


琵琶湖は、滋賀県にある日本最大の面積と貯水量を持つ湖です。この広い湖に、飼いきれなくなった外来種を放つ人が後を絶ちません。

ただ、滋賀県の頑張りで、ブルーギル、ブラックバスの駆除を継続的に取り組んでいるとの事で生息数は減っているとの試算です。ただ、YoutubeでYotuberの方の活動をみていますと、本当に減っているのかな?という感じもします。つい先日も「たった2時間で1364匹のブラックバスを乱獲した衝撃映像」の動画が上がっていましたが、物凄い繁殖力ですので、引き続き駆除を継続していくんだと思います。

滋賀県の水産試験場が、琵琶湖における外来魚生息量の推定を行っており、 外来魚生息量は、これまでの継続的な駆除対策により、平成19年には2,132トンであったものが、多少の増減はあったものの概ね順調に減少し、令和1年には401トンとなった後、令和2年は410トンと横ばいに推移しているそうです。

ブルーギル、ブラックバス、オオバナミズキンバイが猛威を振るっており、駆除を緩めると爆発的に増えてしまい、この3種は生態系を大きく変えてしまう存在ですので、駆除を優先しているそうです。

琵琶湖で生息数を増やしていると言われているミシシッピアカミミガメ(=ミドリガメ)は駆除が後回しにされているということです。

そして、琵琶湖でチョウザメが見つかったとのことです。チョウザメの卵はキャビアとして有名ですが、キャビアとして売れる種と売れない種があるんだそうです。

琵琶湖で見つかった種は「ベステルチョウザメ」といい、日本国内で一番養殖されている種なのです。

網にかかった「ベステルチョウザメ」ですが琵琶湖博物館に展示されるそうでして、琵琶湖博物館からは「どのような生物かを考えて飼育するようにしてもらいたい」とのコメントが出ています。

いつも思うのですが、生き物を販売する時に、人間は「可愛い」「綺麗だ」という理由で購入するかと思います。もちろん育て方として「エサの量やタイミング」「飼育容器や飼育用品は何を揃えればいいのか?」なども気にするでしょうが、一番気にしないといけないことを意識しないで購入していると思うのです。

そしてそれは生き物を販売する店側でも説明することはありませんし、ましてはプレートに説明を書いてあることはありません。価格だけはきっちり記載されて販売されております(まぁ当然ですが)。

生き物を販売するときに書いておけばいいのになと思う項目は「寿命」「大きさ」「繁殖力」です。

「寿命」は、読んで字のごとくそのままで何年生きるかです。例えば、カメは30年生きる種類のカメもいれば、50年、100年と生きる種類のカメもいます。カメを購入する時に自分に年齢とカメの寿命を比べて、飼えるのか?を少しは考えると思うのです。寿命が長すぎて、人間側の勝手は都合ですけども、カメの飼えない環境になってしまい、野に放つと思うのです。

「大きさ」は、読んで字のごとくそのままで親になった時にどれくらい大きくなるのかです。例えばミドリガメは30年生きますが、大きさが30cm以上になります。子ガメの時に購入すると思いますので、子ガメの時の飼育ケースでは親になった時には飼えない事がわかると思うのです。

ただ、ミドリガメの場合は、子供時はキレイな緑色を保っているものの、親になるにつれば、鮮やかな色彩は失われていき、性格も凶暴になっていくことも、野に放たれて大繁殖している理由のひとつではあります。

「繁殖力」は、親が1回に何匹の子供を産むか?です。ミドリガメは、繁殖産卵期は5~8月で、 産卵場所としては水辺の岸近くの土の中に産卵します。そして 1回の産卵数は4~24個であり、1年に1~3回産卵するのです。もしMAXで24個×3回産卵として、72匹も子供が生まれるのです。絶対に飼いきれません。繁殖力の情報を載せておけば、むやみやたらに繁殖させないと思うのです。

上記3つを記載義務化してしまえば、生き物を勢いで購入しようとする時に、少し立ち止まって考えるえると思うのです。



※最後に
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