❖「熊本産」として販売のアサリ ほとんどに外国産が混入か 農林水産省が発表

 中国産のアサリが「熊本産」と偽って販売されていた問題で、農林水産省は調査の結果、「熊本産」として販売されるアサリの97%に「外国産が混入している可能性が高い」と発表しました。

 この問題は、中国産アサリを熊本県の干潟に撒いて短期間で回収し、熊本産として出荷するなどの手口で産地偽装が行われていたもので、CBCテレビが、これまでに度々報じてきました。

 農林水産省は去年10月からの3か月間、スーパーなど全国の約1000店舗を対象に調査を実施。

 販売されている熊本産アサリを買い上げてDNA分析を行ったところ、熊本産アサリ31点中30点、97%について「外国産アサリが混入している可能性が高い」と発表しました。

 また調査の結果、おととし熊本で獲れたアサリ21トンの100倍以上、推計で2485トンが全国で「熊本産」として販売されていたということです。

 これを受け、熊本県知事は。
 「私はこれは犯罪だと思う。想像を絶するところまで来ていた」
                           (熊本県 蒲島知事)

 一方、アサリの漁獲量が16年連続で全国一を誇る愛知県。産地偽装された熊本産アサリが流通することで、地元の水産業界は深刻なダメージを受けています。

 「前から耳に入っている。農水省の対応は遅きに失した」
                           (愛知県 大村知事)

 農林水産省は今後、速やかに立入検査を実施し、不適正な行為を確認した場合は、厳正な措置を行いたいとしています。

このニュースを聞いて、皆さんどう思いましたか?

私はあまり驚かなかったです。産地表示なんてものは、あってないようなものだと思っていましたので。

もちろん、私は食品表示法の産地表示のルールを事細かに知っているわけではありませんが「原産国より長く国内で育てた場合は国産と表示できる」のルールだけは知っていましたので、ただでさえ資源の減少で漁獲量が減少している日本は、国産で販売されているほとんどの魚や貝が、このルールに乗っかっていると思っています。

輸出業者に生育期間を偽造してもらい、日本国内で生育した期間も偽造すれば簡単に書類審査を通ってしまうそうですし検査も難しいと思います。

そもそも何でこんなルールが存在するのか?ですが、やはり『国産信仰』が関わってくると思います。

そもそも『純国産』なんてものは無いし、『中国産』というのも存在しません。

何故こんなに日本人が純国産にこだわるのかですが、品質が良く安全であるってのが国産品への思い込みになってるみたいです。

一般家庭の素人ならまだしも、プロである卸し商や料理人にも『国産天然』にこだわりが根強くあるのです。

偽装表示の根っこはそこにあります。

ただ、どこの国の人間も自分の国の『国産』を愛するのは当然と言えば当然でしょうし、『国産』の産業を支えたいという気持ちも手伝って、少し高くても品質が悪くても優先的に購入すると思います。

今後も後を断たないと思います。

対策として知事(蒲島郁夫知事)は「本日ここに県産アサリ緊急出荷停止宣言を行います」としています。

こんなルールやめてしまえばいいと思います。どれだけ本来の『国産』であるか、身近に国民が感じさせて、食品全般に対する考え方を根本から見直さないといけません。

今日は、もうひとう産地偽装のニュースがありました。

産地偽装のウナギが販売されていたのは大阪府にあるあべのハルカス近鉄本店などで、いずれも奈良県大和高田市の有限会社「うな源」がテナントに入っていました。

 うな源は中国産のウナギを使っていたにもかかわらず、「国産」とする偽の産地証明書を近鉄百貨店に提出していて、2020年の4月から11月まで少なくとも6万8181匹の産地偽装ウナギが販売されたということです。

本当に『国産信仰』を改めなきゃいけません。そもそも国産なら安全だって考えも誤りなのです。



※最後に
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