日本人の結婚への関心、依然高いが…男性25%・女性16%が「生涯未婚」(2022年6月11日)

2021年の婚姻件数が戦後最少を更新するなど、「結婚離れ」が進んでいる。かつては男女とも9割超が1度は経験する人生の節目のイベントだったが、男性のほぼ4人に1人、女性の6人に1人が「生涯未婚」とされる時代を迎えている。
(中略)
「日本人の結婚に対する価値観は、この40年間で大きく変化した」。リクルートブライダル総研の落合歩所長は語る。

国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳までに一度も結婚しない人の割合を表した「生涯未婚率」は、1980年に男性が2・6%、女性が4・5%。それが2020年には男性がほぼ4人に1人の25・7%、女性が16・4%にまで上昇した。
(中略)
仕事でのキャリアアップなど、結婚よりも、自分の時間を大事にしたいといった価値観が広まったという。
(中略)
前回調査よりも11・6ポイント低下したが、米国(52・7%)に次いで高く、英国(47・4%)、韓国(46・1%)、ドイツ(45・9%)、フランス(41・5%)などを上回った。逆に「結婚しない方がよい」は日本が35・4%で、7か国中最も低かった。日本人の結婚への関心は依然として高いともいえる。

結婚離れ。今更な感じもしますが、未婚の方が増えているそうです。そういう私は結婚はしているのですが、この結婚も「よく結婚できよなぁ。」いう感じでして、結婚して20年経ちますが、今なお結婚生活が続いていることは奇跡に感じます。

この問題に対しては、様々な意見があるようです。

❖皆さんの意見

■経済的な理由・・・給料が上がらない(給与が30年上がらない問題)、非正規社員であり年収が低く、女性の条件に見合わない
■女性の社会進出・・・女性が社会進出をして、前時代的な男性の経済力に依存しなくても生活していける時代となっている
■子供を産むと社会復帰が難しい・・・特に女性が出産、子育てでキャリアが閉ざされてしまう、子離れして再就職もキャリアが生かせない
■専業主婦(主夫)・・・男性(女性)の経済力に依存して生活したいが条件に見合わない
■手続きや法律が面倒くさい・・・結婚すると同じ制度にしなくてはいけない、厚生年金や健康保険の扶養にならないといけない(税制上優遇の為)
■共働きで稼げない・・・配偶者控除(103万円の壁)が受けれなくなるなど、稼げば税金を多く持っていかれる制度となっている
DINKs(ディンクス)が受け入れられない・・・未だに共働きで子供無しなどの多様な生き方が周囲に理解されない、肩身が狭くなるなど理解を得られない
■LGBT結婚が受け入れられない・・・未だに同性結婚が一般的でない
■子供を育てるのにお金がかかる・・・子供を1人育てるのに費用がかかりすぎる、幼少期だけ手厚くなりつつあるが、子供が成人するまでのライフプランにもとづく支援ができていない
■未婚でも社会的に許容されつつある・・・未婚が当たり前になりつつあるので、積極的に結婚を選択することがなくなっている
■国の無為無策・・・未婚対策、少子化対策、ニート対策、非正規雇用対策、年金改革をすべて後回しとして、つけが廻ってきている(これらは全て繋がっている)
■離婚するとお金がかかる・・・慰謝料、養育費を払わないといけない為、リセットしてやり直す事が困難となっている
■年金破綻・・・年金破綻の将来が見えるので、自分で生きていき、老後も守らなくてはならない為に、コストのかかる結婚を回避
■仮想空間の人間関係で成り立つ世の中・・・生身の人間同士のコミュニケーションが面倒となり、仮想空間での付き合いで十分な世の中になりつつある
■前時代的な役割の崩壊・・・男性は外で稼ぐ、女性は家庭で家を守るといった前時代的なものは、女性の社会進出、男性は全自動家電による家事、コンビニでの食事など、二人で暮らすメリットが全くなくなってきている
■一夫一妻制度は不要・・・一妻多夫、一夫多妻制度にして、経済力と責任感のある人間は複数の配偶者を養ってもいいと思うが、一夫多妻となっている
■情報過多・・・SNSの発達でメリデメ情報が多く飛び交っており結婚に臆病になっている
■結婚しても優遇されない・・・国の税制面、企業の手当てなど、平等に反する精神から、優遇されることがなくなっている
■ヤングケアラー・・・結婚する前に親が病気になり介護でそれどころじゃない人間が増えている、超高齢化社会なので、これからますます増えると思われる
■氷河期世代の放置・・・1991年~2005年のロストジェネレーション(失われた世代)の916万人を放置したことにより、正規職員に就職できない、正規職員でも給料が上がらないといった状況になった

様々な問題があるので、一筋縄ではいかない感じがします。未婚=少子化と連動していますので、少子化が一気に進んで、人口が江戸時代(3,000万人)レベルにまで減るのでは?という方もおります。

もう結婚制度自体が破綻していると思いますね。今の時代も合わないのかなとも思います。結婚制度のメリット、デメリット(メリデメ)を語る方も増えました。これ自体ナンセンスだという話はありますが、このメリデメということであれば、もっとメリットを増やすことが必要です。税制上の優遇とか、手当や一時金(詐欺対策は必要)を出すとか、経済的に優遇する仕組みが必要です。

折角、結婚にこぎつけても、3組に1組は離婚ということで離婚率は39%にも上っていますので、何回も結婚と離婚が簡素化してできるようにするのもいいかと思います。

結婚制度もLGBTの認めるとか、夫婦別姓を認めるとか、ハードルを下げることも必要かと思います。

一妻多夫や一夫多妻を認めてしまうのもいいかと思います。経済力があり責任感のある人間が沢山の人間を経済的に養うとかもありかと思います。お互い合意して結婚するわけですから、一方(多夫、多妻の方)が納得すれば構わないと思います。

未婚化が少子化を加速させているというのであれば、未婚による子供、他にも母子家庭でも支援制度を結婚して子供を産んでいる方と同じ、もしくはさらに手厚くしてしまえばいいのです。

少子化も解消していきますので、時間がかかりますが財源(税収)も増えていきます。これからパートナーと一緒の暮らしていきたい方たちが、どんな人生の選択をしても、魅力的な国の支援を受けられる新たな制度が待たれます。



※最後に
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