※2023.04.02更新(ルーマニア女子大生殺人事件)
※2023.04.10改題(旧題:【美人薄命・女性シリアルキラー】未解決事件、連続殺人事件簿)
※2023.06.11更新(目次を付けました)

世の中に『美人は得だ』という言葉があります。「人間は見た目じゃないよ!中身が大事だよ!」とも反論がありますが、実際に第一印象で得をするのが事実でありまして、人の第一印象はものの3秒で決まると言われていますし、人を見た目で判断するのは8割程度の人がいますので、見た目が大事なことがわかります。

しかし、女性でいいいますと、見た目がいい、いわゆる美人と言われる方は、良くも悪くも目立ってしまい、決して得をするというわけではなさそうです。特にセキュシャルな対象にされてしまうこともありますし、それが「犯罪をおこすような人」であった場合は、狙われてしまう場合もあるのです。

ある日突然に人生の終わりを迎えてしまう、または忽然と消えてしまい、周囲の人を悲しませる事件も後をたちません。

また、その逆で、なぜこんな美人が?という犯罪に手に染めてしまった方もおります。美人であっても決して幸福な人生を歩まないといったことを教えてくれます。


北海道室蘭市女子高生失踪事件
2001年に発生した北海道室蘭市の女子高生失踪事件です。未だに行方不明となっています。

失踪した女子高生の方は、才色兼備でしたので、とても有名になってしまった事件でもあります。

2001年3月6日、北海道室蘭市の繁華街で1人の女子高生が突如行方不明になりました。

当時高校1年生だった千田麻未さんは、自宅からアルバイト先であるパン屋へ向かう途中で姿を消し、22年経った現在(2023年現在)も発見には至っていません。

人通りの多い繁華街で白昼に起きた失踪事件は謎が多く、不可解な点もあったため、全国で大きな話題となりました。

事件が起きた当日は公立高校入試日だったため、千田麻未さんの通っていた北海道立室蘭栄高校を含め、周辺の高校は全て休校でした。

千田麻未さんは普段、自宅からほど近いパン屋でアルバイトをしていましたが、この日は自宅から7kmほど離れたパン屋の本店でコーヒーの講習を受ける予定だったと言います。

パン屋の本店で13時過ぎにオーナーと会う約束をしていて、ジーンズにベージュのブレザーで、バーバリーのマフラーに緑色の革靴姿で自宅を出ました。

しかし、13時46分に千田麻未さんは交際相手とPHSで会話をしたのを最後に、消息を絶ったのです。

自宅を出発しパン屋の本店へ向かうまでの間、千田麻未さんは数々の不可解な行動をとっていたことや、これだけの繁華街にも関わらず、有力な目撃情報もなかったことなどから捜査は難航しました。

事件に巻き込まれたのか、家出だったのか、真実は分からないまま、そして千田麻未さんの行方も安否も分からないまま、捜査は幕引きとなりました。

千田さんが行方不明になった当時の特徴や服装は以下の通りです。

 ・身長・体格 身長153センチくらいのやせ型
 ・血液型 O型
 ・身体的特徴 右頬に小さなほくろ、左右の耳にピアスの穴、二重まぶた
 ・髪型 黒色で首筋まで伸ばしたストレート
 ・服装 ベージュ色ブレザー、紺色ジーパン、ベージュ色チェック柄マフラー、23.5センチくらいの革靴

千田麻未さん(当時の写真1)
千田麻未さん(当時1)
千田麻未さん(当時の写真2)
千田麻未さん(当時2)
千田麻未さん(当時の写真3)
千田麻未さん(当時3)
37歳になった千田麻未さんの容貌を推定した画像
千田麻未さん(現在)

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ルーマニア女子大生殺人事件
2012年8月17日に当時20歳だった日本人の女子大生・益野友利香さん(当時20歳)がルーマニアで遺体となって発見された事件は世間に衝撃を与えました。

事件の内容を知れば知るほど「どこかで防げた事件なのではないか?」と思いますし、『ノー』と言う断る勇気があればと「タラレバ」論に行きついてしまいます。

益野友利香さんは、成田空港からオーストリアのウィーン経由で、ルーマニアの首都のブカレストに向かいました。

国際学生団体「NPO法人アイセック・ジャパン」の仲介で、海外インターンシップの一環として南部クラヨバで日本語を教える学生インターンシップに参加するためでした。

ただし、本来は慣れない現地の空港で「出迎えがある」はずでしたが、直前になって「出迎えなし」に変更になってしまいました。それでも海外インターシップの話はすすんでしまったのです。

そして、ルーマニアのブカレスト空港に到着したのは現地時間の20時頃でした。若い女性が1人で外国の空港に夜に降り立った・・・この時点で危険であることは間違いありません。

益野友利香さんは当初空港から夜行バスでブカレスト北駅まで移動し、その後電車で移動する予定でした。しかしバスのチケットを買いに行ったところ、すでに最終バスが出てしまっていたようです。バスが出ていて呆然とする益野友利香さんの姿を目撃されています。

タクシーを探していると、現地の20代と見られる男性がタクシー探しを手伝うと装って声をかけ、益野さんはその男性と一緒にタクシーに乗り込む様子が、空港の防犯カメラに映っていました。

その男性こそが、今回の犯人ニコラエ・ブラッド(当時25歳)でした。

益野友利香さんを殺害したブラッド・ニコラエ(当時25歳)は他にもルーマニア人2人を殺害しており、後期高齢者ばかりを狙った犯行から精神鑑定を受けていました。

ニコラエ・ブラッドはタクシーを探すのを手伝うと言って近づき、クラヨバ行きの電車が出る駅とは反対方向にタクシーを走らせました。

ニコラエ・ブラッドと一緒にタクシーに乗り込むところが防犯カメラの映像に残っていたからです。

ルーマニアでは海外旅行者を狙って空港で客引きする犯罪が横行しており、このブラッド・ニコラエもそうしたギャング組織のメンバーで、英語が離せないタクシードライバーに代わって旅行客を客引きし、法外な金額を脅し取っていました。

益野友利香さんは美人だったこともあり運悪くブラッド・ニコラエに強盗・性暴行目的で目をつけられてしまったのです。

ブカレスト国際空港から車で約5分の、両側を森に囲まれた人気の無い幹線道路で益野友利香さんと一緒にタクシーを降りました。

ブラッド・ニコラエは強引に益野友利香さんを道路から5メートルほど入ったところまで連れて行き、性的暴行を加えた上で絞殺しました。

ブラッド・ニコラエは益野友利香さんの金品や携帯電話を持ち帰っていたことから、GPSを追跡して自宅での逮捕に繋がりました。

ルーマニアでは死刑を廃止しているため、ブラッド・ニコラエは終身刑の実刑判決を受けています。
今回益野友利香さんに対してルーマニアへのインターンを紹介した団体は「NPO法人アイセック・ジャパン」といいます。

国際学生団体「NPO法人アイセック・ジャパン」は1948年に設立され、107の国と地域にネットワークを持ち、海外インターンシップ事業を展開しています。

この団体の特徴としては学生が運営している「学生団体」であることです。若者同士が交流を広げることでより広く世界に浸透できたといえるのでしょうが、渡航の際の安全面の配慮や運営面での責任の所在などあいまいだった可能性もあります。
ルーマニア女子大生殺人事件(益野友利香)

容疑者ニコラエ・ブラッド(25)

❖ツイートでは「リスク」を感じていた・・・

2012年8月15日の1度目や2度目のツイートでは自身の危険を感じていました。

 ・2012年8月15日に、今回の行程を聞かされた。少なくとも、それ以前に聞いていた話や約束した話と、今回に聞いた話が全然違うという可能性が高い。

 ・本人は十分以上に危険性を理解、把握していて、命の危険すら感じている

 ・それを、「NPO法人アイセック・ジャパン」が強引に説得して彼女を危険地帯に送り出したという流れなことがわかります。なにしろ「「NPO法人アイセック・ジャパン」のメンバーが来てなかったら、今絶対リジェクト(拒否)してた」そうです。

国際学生団体「NPO法人アイセック・ジャパン」のホームページには『渡航前の安全管理サポート』として「渡航先の情報収集のサポートと現地到着時の出迎えの手配」があり、

現地へのフライトについての情報は渡航の15日前までにアイセックと保護者様に共有していただき、渡航先のアイセック現地支部の担当者による空港までの出迎えを準備しております。万一出迎えができない場合には、外部の送迎サービスの利用をしていただいております。また、緊急時でも迅速な対応が可能になるように、現地の緊急連絡先、近隣の病院・警察署の情報などを事前に調べた上で渡航をしていただいております。

また、『渡航中の安全管理サポート』として、「24時間対応窓口」があります。

アイセック担当マネージャには定期的にインターンの報告をしていただき、困ったことがあれば適宜ご相談いただけます。 しかし、病気・怪我・自然災害・政変による情勢悪化等の緊急対応が必要な事態に遭遇した場合、危機管理提携企業の24時間対応可能な窓口もご利用頂けます。病院のご案内や、取るべき手段のご紹介が可能です。また、伝言サービスにより日本にいる保護者の方にもメッセージを確実にお届けすることができます。

このようなサポート体制が、この事件の前にあったのか、後にあったのかはわかりませんが、今回のような事件が二度と起きないことを祈ります。

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黒崎愛海さん行方不明事件(2016年)
フランス・ブザンソン市で21歳の筑波大学生・黒崎愛海さんが行方不明になったのは2016年12月4日のことでした。

あれから5年と4カ月、遺体も自白もないまま、2022年4月12日、ニコラス・セペダ(判決当時31歳)に計画性のある意図的な殺人罪で28年の禁錮刑の判決が下りました。

ニコラス・セペダは、チリ出身で、チリ随一の高級住宅街に実家があり、チリ・サンティアゴ大学で助手職についていたインテリでした。日本語もフランス語も堪能で、2014年春から2015年夏までの約1年3か月、筑波大に留学していました。

一方、黒崎さんは、国際バカロレアコースを作るなど、インターナショナルで先進的な高校として知られている東京都立国際高等学校を卒業後、筑波大学国際総合学類に進学します。

黒崎さんとニコラス・セペダと大学の語学サークルで出会っています。男性のSNSにはふたり一緒に写った仲睦まじい写真も投稿されていたそうです。

捜査関係者が注目しているのは、筑波大への留学期間が終わっているはずの2016年にこの男性が日本に長期間滞在している点だ。

ニコラス・セペダは、2016年4月に入国し、ビザなしで滞在できる3か月間ぎりぎりの期間を日本で過ごし、7月に1度チリに帰国しました。その直後に再び日本を訪れ、10月まで滞在しました。

その間、黒崎さんのアパートに転がり込んで暮らしていたようです。ところが、2度目の滞在途中の9月、ふたりの間に“何か”が起きたそうです。黒崎さんのフェイスブックのデータが外部の何者かによって消去され、黒崎さんがフランスに語学留学をしたんです。

冒頭の6畳一間のアパートで半年ほど一緒に暮らしていたそうですが、黒崎さんは、その後逃げるように2016年8月末にフランスに留学しました。この時点で二人は破局していたと思われます。

しかし、ニコラス・セペダは諦めきれず、SNSで監視しつづけました。

黒崎さんに大量のメッセージも送っており、2016年9月6日には、「彼女は自分がしたことの代償を払わなければならない。責任を負わなければならない」と愛海さんを脅迫する「最後通牒ビデオ」をDailymotionで送り付けた。

セペダ被告は2016年11月30日、チリから空路と鉄道でフランスのディジョンに着き、レンタカーを借りた。深夜、大学のキャンパスの愛海さんの住む学生寮近くの駐車場に駐車し、車内で一夜を過ごした。

2016年12月4日の午後4時ごろ、趣味のダンスのレッスンを終えた黒崎さんは、ニコラス・セペダと食事に出かけた。ニコラス・セペダは、「数日前に偶然に出会ったので約束していたのだ」と供述している。

なぜ、ブザンソンに来たのかという問いに対してニコラス・セペダは法廷で「私の将来をはっきりさせるため、フランスに住めるかどうか見るためです」と答えたそうです。しかし、彼は事情聴取では「観光に来ました」といい、従兄弟には「ジュネーブで病欠した教師の代用として来た」と語っています。

そして、日付が変わって2016年12月5日の未明、苦し気な叫び声が学生寮に響いたそうです。法廷では「2分間の恐怖の叫び声が3回、引き続き最後の喘鳴(呼吸時に出るぜいぜい・ひゅうひゅうという音)」と述べられています。あまりにも恐ろしくリアルで、学生たちは、様子を見に部屋の外に出ることもできなかったそうで、この時近くの部屋の学生が発したSNSで午前3時20分と特定されています。

2017年1月30日、フランスがチリにニコラス・セペダの引き渡しを申請した。2020年の3月には愛海さんの母も直接チリの判事に手紙を出して、ニコラス・セペダのフランスへの引き渡しを懇願しました。だが、チリ・フランス間には犯罪者引き渡し条約はありません。

フランス警察が容疑をかけたと知ったニコラス・セペダはチリ警察に自主的に出頭。事件への関与を否定していました。遺体はまだ発見されていませんし、犯罪者引き渡し条約もありません。ニコラス・セペダの家は裕福で最高の弁護士も雇っています。だから自白さえしなければ無罪放免になる、と踏んでいたのでしょう。

しかし、チリの最高裁判所は2020年5月18日犯人引き渡しを承諾しました。セペダ被告は2020年7月24日にフランスに到着し、すぐにブザンソン刑務所に拘置され、予審が開始されました。そして、2021年2月2日、起訴が決定されたのです。
黒崎愛海さん

黒崎愛海さんとニコラス・セペダ

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美人犯罪者は・・・。
該当なし・・・です。

ここに載せるのには以下の条件を定めていました。

1.身内(親兄弟姉妹などの親族)以外の者を殺した事件であること。
2.自分が主犯であること(遺棄を手伝うはなし)。
3.美人であると世の中(当時のニュース、現在のSNSなど)が認めていること。

もちろん女性の殺人犯は結構います。
美人の定義にもよりますが、殺人犯の中に美人がおりません。

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※最後に
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