ごみ収集車に巻き込まれ作業員が死亡 山梨県市川三郷町(2023年2月24日)

 市川三郷町で、ごみ回収作業をしていた男性がごみ収集車に巻き込まれる事故があり、死亡が確認された。

亡くなったのは、市川三郷町上野の清掃作業員宮川耿志さん(81)だ。警察や消防によると、宮川さんは24日午前8時40分ごろ、市川三郷町山保でごみ回収作業中、収集車のごみ投入口に上半身が巻き込まれた。通報を受け、警察や消防が宮川さんを救出し病院へ搬送したが、死亡が確認された。

当時、回収作業は作業員2人で行っていて、警察が事故の原因を詳しく調べている。
パッカー車
※一般的には「ゴミ収集車」「パッカー車」と呼ばれていますが、正式名称は塵芥車(じんかいしゃ)です。塵(ちり)はそのままちりで、芥(あくた)はごみ、くず、廃物を指します。

「働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり」とは、労働者の苦悩を見事に歌った石川啄木ですが、それが、江戸時代だろうが、石川啄木の生きた明治時代だとうが、現代今まさに生きている令和の時代だろうが、いつの時代も同じでして、貧乏な状況に置かれますと、なかなかそこから抜け出すことは叶わずに一生涯、お金に困りながら暮らすことになります。

それは年金受給開始を起点としますと、それより前の自分が元気でしっかり働いている現役時代でも、収入の優劣はつきますし、少ない給料から、一家を養っていれば、やれ食費だ!光熱費だ!そして家賃だ、子供の授業料だといろいろ出ていくわけでして、それに加えて家を購入していれば家賃の代わりに住宅ローン返済や固定資産税、マンションだったら修繕積立費と管理費もプラスされますし、車を購入したらマイカーローンもあるわけです。

現役生活が終わり、僅かばかりの退職金(今の時代は出ればいい方なのかも)を貰いますが、それでは人生100年時代では心もとないですし、現役時代に納めていた年金も、いざ貰うとなっても、現役時代の年収に比例するものですので、現役時代に収入が低ければ、貰える金額も低いとなっております。そして、この超少子高齢化時代で世代間で支えるこの年金モデルはすでに破綻しておりますので、毎年のように少なくなっていくわけです。

年金時代になろうが、現役時代に組んだ住宅ローンやマイカーローンの残債が残っていたりしますし、毎月出ていく食費やら光熱費など出ていくお金は変わり映えありませんので『現役生活が終わったー、やれやれ、少しゆっくりしよう!』なんていうのは、もはや贅沢でしかありません。

そうなりますと、いよいよ、死ぬまで働いてお金を稼がなきゃなりませんが、老いてくると現役時代とは違い、社会の期待度も低くなってきますので、そもそも、まともな職業がありません。

簡単な作業や流れ作業など、体は老いていくのに、肉体を使った労働しかなくなっていきますが、仕事を選ぶことはできません。現役時代のように、頭を使うことも動くこともできませんので、動きも鈍いし、力もない、そんな状態で肉体労働に従事していますと、このような巻き込まれ事故に会うのは必然と言えるのです。

自分の老後にはどんな運命が待っているのでしょうか。



※最後に
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