※2023.02.01更新(続報、海外の巻き込まれ事故事例を追記)
※2023.02.04更新(死に際を追記)

ベルトコンベアに引っ張られる姿も 男性(37)が粉砕機に巻き込まれたか 骨の一部見つかり死亡事故として捜査 広島(2023年1月30日)

 29日、広島市にある産業廃棄物処理業者のリサイクル場で、廃材を粉砕する機械に男性が巻き込まれたとみられる事故がありました。骨の一部が見つかっていることなどから、警察が死亡事故として調べています。

事故があったのは、広島市安佐北区大林町にある産業廃棄物処理業者のリサイクル場です。警察によりますと、29日午後5時すぎ、この業者から「作業員が1人いない、機械が動いたままになっている」と通報がありました。

警察が付近を調べたところ、廃材を粉砕する機械の周辺で、血痕や骨の一部などが見つかったということです。
不燃ゴミ粉砕機
ここで働く37歳の男性と連絡がとれていないことから、警察はこの男性が事故に巻き込まれた可能性が高いとみています。

現場は産業廃棄物を粉砕・圧縮して固形燃料を作るリサイクル場で、男性はブルドーザーを使って廃材をベルトコンベアーに搬入する作業をしていたということです。

場内のカメラには、29日午後2時ごろ、男性がブルドーザーを停めてベルトコンベア付近に近づいたあと、転倒してベルトコンベアに引っ張られる様子などが映っていたということです。

警察が事故のいきさつを調べています。


【続報】DNA鑑定で男性(37)と判明 ベルトコンベアに引っ張られる姿も 粉砕機に巻き込まれたか リサイクル施設で死亡事故 広島(2023年1月30日)

 29日、広島市にある産業廃棄物処理業者のリサイクル場で、廃材を粉砕する機械に男性が巻き込まれたとみられる事故で、警察は見つかった骨の一部などをDNA鑑定した結果、連絡がとれていなかった37歳の男性と判明したと、31日、明らかにしました。
(中略)
ここで働く 会社員 中野俊樹 さん(37)と連絡がとれていませんでしたが、警察は発見された骨の一部などをDNA鑑定した結果、中野さんと判明したと、31日、明らかにしました。

現場は産業廃棄物を粉砕・圧縮して固形燃料を作るリサイクル場で、中野さんはブルドーザーを使って廃材をベルトコンベアーに搬入する作業をしていたということです。
(後略)
バラバラの人形

繰り返される「巻き込まれ事故」、今日もどこかで・・・
恐ろしい事故がおきました。作業員(37歳)の方が、粉砕機に巻き込まれて死亡したとのことです。しかしながら、血痕と骨の一部しか残っていないとの事です。粉砕機に巻き込まれてバラバラにされてしまったのだと思います。

「巻き込まれ事故」というキーワードで検索すると、結構な数がヒットしますので、相当数起きていて、対策は共有しているようですが、どこかでまた繰り返してしまうという、なんとも恐ろしい連鎖と言いますか、悲しい事故を聞くことになるのです。

◆労働災害事例集(厚生労働省のサイトです)

職場のあんぜんサイト

労働災害事例集⇒労働災害事例集 とすすむと労働災害の事例が沢山載っています。

痛ましい「巻き込まれ事故」を根本的に防ぐには、1人で作業する環境を作らない事の要員体制、緊急停止スイッチをいろいろな場所に設置するという技術的な対策、そして安全教育が対策となってきます。

これで「巻き込まれ事故」の90%は防げるという報告結果もあります。

ただし、作業員の方々は、危険と隣合わせの作業であろうが慣れというものは怖いもので、危険な作業現場にいるということがついつい希薄になっていきますし、時間に追われて、数多くをこなさないといけない忙しい仕事ですので、ついつい油断といいますか、安全が二の次になってしまうんだと思います。

人件費がかさみますが、やはり二名体制がいいんでしょうね。どんな時も一緒に動くが基本ですよね。

今すぐできる対策では、1人で作業はしない、どうしても機械の中に入る理由ができたなら機械の大元の電源を停止、また立ち入り禁止柵を設置するです。たったこれだけ対策すれば「巻き込まれ事故」は減少すると思います。

亡くなられた方は、真面目に働いており転んだ勢いで挟まれたなら逆を言えば誰にでも挟まれる危険があったこと。企業はこの事故を教訓として社員の命を無駄にしないで欲しいと思います。ご冥福をお祈り致します。

どんな死に際がいいのか?
自分もいつか死ぬんですが、恐ろしい目にあって死ぬなんて誰も思っていないわけでして、それでもいつかは死にます。どんな死に方があるのでしょうか。列挙してみました。


❖アクシデントで死ぬ

・車に轢かれる
 目の前に車が迫ってくるのが最後の光景なのでしょうか。それともぶつかった時に痛みが一瞬あって死ぬのでしょうか。即死であればいいんですが、病院に担ぎ込まれて死んでいく場合は痛みを感じながら死ぬのでつらいですね。

腹部をぶつけられたら内臓破裂、また、頭をぶつけられたら脳挫傷で死亡するでしょう。

脳挫傷により呼吸中枢神経にまで損傷が至った場合は痛みを感じてないでしょうね。また、意識があり瀕死の状態なら人間は上手く出来ているもので、死を感知した脳はエンドルフィンを放出して痛みなくこの世を去ります。

内臓損傷ではショック死となります。

体内の太い血管が複数の箇所で破けて体内で大量出血します。体内の血管を外から止血するのはほぼ不可能で手の施しようがない状態になります。体内の出血なので外から見たら綺麗なもので、体内で出血しているなんてことは外から見てもわかりません。数十秒で出血多量で死にます。

・川や海でおぼれて死ぬ
 水が口から鼻から入ってきて息ができないから苦しいでしょうね。窒息して意識を失って死ぬまで時間がかかりますね。

溺れると呼吸が妨げられて水中で窒息状態となります。体内の酸素が枯渇することで、特に肺や脳などの臓器に損傷が生じます。

さらに、呼吸によって酸素が得られなくなると、身体組織への酸素供給が低下してしまい、低酸素症を引き起こして意識を失います。すると、けいれんを起こしていた筋肉が緩んで、肺に水が流入し始め、やがて肺は水でいっぱいになります。

呼吸が妨げられて体内に空気が入らなくなってから命を落とすのです。

最後の瞬間は、水中で魚が泳いでいるのを見るところなのでしょうか。

・雷に打たれて死ぬ
 頭上でピカって光ったのが最後の光景なのでしょうか。雷に打たれていきなり死ぬんでしょうか。それとも感電の時間が若干ありビリビリして死ぬのでしょうか。

落雷では、1000分の1秒未満のわずかの間に大量の電気パルスが流れます。電流が体を通過すると熱を発生して、熱傷(やけど)や組織の破壊を引き起こします。心臓が瞬間的にショートして死亡することがあります。


❖襲われて死ぬ
・通り魔、サイコパスに殺される
 日本ですと銃所持がしにくい社会ですので刺されて死ぬことが多いと思いますが、心臓や頸動脈一突きで即死でない限り、とても痛みを感じながら死んでいくのでしょうね。また絞め殺されたり、撲殺もありますが撲殺の場合は痛いでしょうね。拳銃で撃たれるのは外国でならありそうですね。

肺を刺された場合、穴が空いて呼吸がとても苦しいのにほかの箇所より長く生きてます。なので1番苦しいのは肺に刺さった場合です。

その点、苦しまずに死ねるのは心臓を刺されるか、頸動脈を掻っ切られるか、です。即死なので苦しまずに死ねます。

体を刺されると、内蔵の損傷よりも出血多量で死にます。脇腹、腸や胃を刺された場合、痛みを感じながらだんだん意識が無くなっていき、死に至ります。

頭部への撲殺の場合は、脳細胞の大量破壊と出血による脳死か、首の骨が折れることで併発する頭と首から下を一手に連絡を仕切る中枢神経が破壊されることによる心肺停止となります。

首を締められた場合は、大人の握力(30~50程度)で首を絞められると10秒程度で失神するといわれています。1分ぐらい経った時点で被害者は完全に意識を喪失しており、心肺も停止しております。人間の脳はおよそ3分間酸素が送られないと脳死に至るとされておりますので、1分以上絞められた時点で救助を始めても助かる確率はほぼゼロとなります。

・ヒグマに襲われて死ぬ
 あえて一番怖いヒグマにしました。ヒグマに生きながら食われますと痛みと恐怖におののきながら死んでいくことになるでしょうね。体が食いちぎられるので、その時の痛みはつらいでしょうね。

ヒグマによる攻撃で最も特筆すべきなのは、前肢の鋭い爪です。この鋭く強靭な爪による攻撃は、簡単にヒトの皮膚を切り裂き、骨を陥没させてしまいます。

大型のクマによる頭部への打撃もしくは咬みつきは、骨折を伴うほどの破壊力をもつため、脳にダメージを負わせ意識を失わせるためには効果的な攻撃といえます。

・ホオジロザメに喰われて死ぬ
 あえて一番怖いホオジロザメにしました。ホオジロザメは人間かわかっておらずに獲物が何か確かめる為に甘噛みしてきますが、それが人間には致命傷になります。

ホオジロザメの噛む力は2トンであり切れやすい歯ですので噛まれると一瞬で切断され、肉の塊となります。切断されたこの肉の塊は、ホオジロザメの巨大な胃袋に飲み込まれ、消化されるのです。

ひと噛みで胴体が切断されてしまうため、内臓がそこら中に散らばり、大量の出血も見受けられるため、ほぼ即死に近い状態になることでしょう。

喰われた人間は、急激に脳の血液が無くなってしまうため、痛みを感じる間もなく意識が消えてしまうことでしょう。その点では胴体を噛まれる方が楽に死ねるのかもしれません。

足を噛まれた場合は絶望的です。なぜなら、切断された足がホオジロザメの巨大な胃袋に飲み込まれ、残った部分は海に投げ出されることとなるためです。ただし、人間はホオジロザメの好みのエサではなく、一回噛んでも吐き出すことが多いようです。

そのため結局は、一度飲み込まれた足部分も吐き出され、赤く染まった海と吐き出された自身の一部を眺めて終わる 最後になるかもしれません。

・スズメバチに刺されて死ぬ
 ホオジロザメに襲われて死ぬよりもはるかに死ぬ確率が高いそうですが、刺されてアナフィラキシーショックで死ぬんです。でもヒグマやホオジロサメのように襲われる恐怖と絶望感は感じないかもしれませんね。

スズメバチによる死亡はほとんどがアレルギー性のショックによる窒息死です。ハチ毒アレルギーを持つ人は過去に刺されたとき体内にできた抗体が2度目に入ったハチ毒に過剰に反応するため急激なアレルギーショックを起こす可能性があります。

刺された後で次のような症状が出たらアレルギーショックである恐れが強いのでただちに医師の手当が必要です。全身のじんましん、腹痛、めまい、意識がもうろうとする、呼吸困難など、アレルギーショックで死亡する場合は刺されてから1時間以内です。


❖病気で死ぬ
・ガン
 苦しんで死ぬことになりますね。闘病生活の期間が長くても短くても苦しんで死ぬことにかわりありません。

ガン細胞が増えていきなり死ぬことはありません。転移した場所が悪かった場合に死んでしまうのです。

肺や脳といった主要な臓器に転移したときです。そこに転移したがん細胞がどんどん増えることで、生きるために絶対に必要な臓器の機能が低下し、生命を維持できなくなる場合があります。

・白血病
 発熱や倦怠感など風邪に似た症状から出血がひどくなって死ぬんですね。苦しむんでしょうね。

白血病は血液のガンですが、ガンが転移して感染しますと、出血や臓器不全を起こします。感染のほとんどは全身または肺のいずれかで体の機能が低下して死に至ります。

・心疾患
 動脈硬化で心筋梗塞、狭心症になり死にます。苦しいんでしょうね。

心疾患とは心臓に起こる病気の総称で、心疾患の大部分を占めているのが「虚血性心疾患」です。虚血性心疾患とは、心臓の筋肉(心筋という)へ血液を送る冠動脈の血流が悪くなって、心筋が酸素不足・栄養不足に陥るものをいい、次の2つの病気があります。

1つ目は狭心症です。冠動脈が動脈硬化などによって狭くなり、一時的に心筋への血流が不足した状態をいいます。狭心症の発作が起こると、胸痛や息切れ、呼吸困難などが起こりますが、多くは血流がすぐに回復し、症状は1〜2分、長くても15分くらいでおさまります。狭心症のレベルでは死にません。

2つ目は心筋梗塞です。冠動脈に血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋へ血液が行かなくなった状態をいいます。胸をえぐられるような強烈な痛みで始まり、狭心症のように短時間でおさまることはありません。心筋への血流が途絶えると、その部分の心筋は壊死します。壊死の範囲が広がると心臓の機能が著しく低下し、重症の場合は死に至ることもあります。


❖幸せな死に方?
・老衰
 一番、幸せかもしれません。ゆっくり目を閉じて眠るように逝くのがいいんですが、このような死に方は意外にも少ないのかもしれません。

人は病気やけががなくとも年齢を重ねるにつれて心身が徐々に衰弱し、いずれ生命の維持が困難になり自然に亡くなります。これが老衰です。

病気や事故ではなく、老衰が原因で亡くなることを老衰死と言います。「寿命をまっとうした」と言われることもあるかもしれません。

Appendix.海外の「巻き込まれ事故」は凄まじい!!
日本も変わらないかもしれませんが、海外の巻き込まれ事故は凄まじいです。
如何に3件の事故をご紹介します。

【海外発!Breaking News】1500度の鉄の溶解炉に落ちた男性、体半分を床に残し死亡(米)(2022年6月10日)

 米イリノイ州メープルトンの鋳物工場「キャタピラー・ファウンドリー(Caterpillar Foundry)」で今月2日午前9時半頃、39歳の従業員の男性が鉄を溶解するための摂氏1500度近い炉の中に転落し死亡した。作業中の悲劇を『The Daily Star』などが伝えている。

亡くなったのはイリノイ州ピオリア出身の3児の父スティーヴン・ディークスさん(Steven Dierkes、39)で、工場の最も大きな溶解炉の近くで鉄のサンプルを採取していた。

地元警察が現場に駆けつけたのは午前10時頃で、現場にいたある従業員は「彼は即死だった。ただ体の全部が炉に落ちたわけではなく、半分はデッキの上に残っていて検視官が回収していった」と述べ、別の従業員は「その日は10時20分までに従業員全員が帰宅させられた」と明かした。

スティーヴンさんは何かにつまずくなどして転倒したとみられており、ピオリア郡の検視官は「事件性はない」と結論付けている。また事故を受け「キャタピラー・ファウンドリー」のスポークスマンは、「従業員、請負業者、訪問者の安全を最優先しており、このような死亡事故が起きたことを遺憾に思う」と声明を発表した。

しかし同工場では6か月前にも50歳の男性従業員が同様の転落事故で死亡しており、SNSでは「スティーヴンさんは仕事を始めてまだ5日目で、危険エリアで作業するためのしっかりとした訓練を受けていなかった」と暴露する者まで現れ、会社の安全管理体制の不備を指摘する声があがっている。


【海外発!Breaking News】製菓工場の女性従業員、煮えたぎったカラメルソースに埋もれ死亡(露)(2017年11月5日)

 工場などでは時に危険と隣り合わせの作業になることもある。このほどロシアの製菓工場で、カラメルが入った大型ミキサータンクの中で女性が死亡する事故が発生した。『Mirror』『The Independent』などが伝えている。

ロシア西部に位置するベルゴロド州スタールイ・オスコルにあるスラビヤンカ製菓工場で働いていたナターリア・ネメッツさん(Natalia Nemets、36)が、先月20日に死亡した。彼女の変わり果てた姿を発見した従業員はショックを隠し切れないという。

事故当時、ナターリアさんはカラメルの入った巨大なミキサータンクに上半身は埋もれたまま、両脚が突き出た状態だった。このタンクは煮えたぎったカラメルが注ぎ込まれた後にミキサーが作動するものだったが、現場を見た女性従業員はこのように語っている。

「彼女はミキサーをきれいに掃除していましたが、私が気付いた時にはタンクにカラメルソースが注ぎ込まれ、彼女の脚がそこから突き出ていたのです。カラメルはかなり高温ですから、もうあのようになってしまった以上、何もできませんでした。彼女の体はカラメルが取り除かれた後に、引き上げられました。」

しかし同僚の女性は、ナターリアさんの悲鳴や物音などがなかったことに触れ、こうも明かす。
「彼女の叫び声なども聞こえず、こんな状況になったことを誰も説明することができません。救出するチャンスも全くありませんでした。」

地元紙によると、ナターリアさんは工場内の高温で気を失いタンク内に倒れたか、もしくはつまずいたかのではないかと報じている。

事故当時に機械が作動していたのか、安全対策が取られていたのかどうかについては明らかにされていない。


【海外発!Breaking News】鶏肉加工工場で機械清掃中、頭を巻き込まれた男性が死亡(米)(2020年3月11日)

 米アラバマ州バーバー郡ベイカーヒルにある鶏肉加工工場で今月3日、39歳の男性が機械の清掃中に頭を巻き込まれて命を落とした。男性は首を切断され即死だったという。『Industrial Equipment News』『WRBL』などが伝えた。

事故が起きたのは3日の午後5時半頃で、アラバマ州バーバー郡ベイカーヒルの鶏肉加工工場「キーストーン・フーズ・プラント(Keystone Foods plant)」でのことだった。亡くなったのはバーバー郡ユフォーラ在住のカルロス・リンさん(Carlos Lynn、39)で、清掃業務を担う「パッカーズ・サニテーション・サービスィズ(Packers Sanitation Services)」から派遣されていた。

事故当時はカルロスさんを含む2人が「チラー(chiller)」と呼ばれる鶏肉の冷却機器を掃除しており、カルロスさんは身体の一部が挟まれるリスクが高い“ピンチポイント(Pinch Point)”と呼ばれる部分に巻き込まれたようだ。バーバー郡のチップ・チャップマン検視官によると、カルロスさんの首は切断され即死だったという。

工場に配置される機械や設備においては、ピンチポイントを作らないよう設計されることが望まれるが、どうしても避けられない場合は身体が挟まれやすい部分にカバーを付けたり、明るい色のテープで危険個所を際立たせたりするなどの対策が必要になる。加工工場で使用されているチラーはベルトコンベアを使用して一気に鶏肉を冷却する大掛かりな機械だが、事故当時に機械が作動していたのか、安全対策が取られていたのかどうかについては明らかにされていない。

同工場は2018年に米食肉加工最大手「タイソン・フーズ (Tyson Foods)」が買収しており、「このような事故が起きてしまったことは誠に遺憾である。地元当局と協力し、事故原因の究明、再発防止に努めたい」と声明を出している。また事故翌日の工場は閉鎖され、労働安全衛生局(OSHA)が調査を開始したことが伝えられているが、事故の詳細については公開されていない。

❖溶鉱炉に落ちたけども直ぐに上がって生き残った例(I'll be back!!)

720度のアルミニウム溶解炉に落ちた男性、自ら這い出し奇跡的に助かる(スイス)(2022年11月13日)

 スイス北東部の町工場で今月9日、25歳の男性が摂氏720度のアルミニウム溶解炉に転落するという事故が発生した。男性は炉の中から自ら這い出し、奇跡的に命を取り留めた。『FM1Today』などが伝えている。

スイス北東部ザンクト・ガレンのアルミニウムダイカスト(金型に溶融したアルミを圧入する)工場「DGS Druckguss Systeme AG.、以下DGS」で9日夜、電気技師の男性(25)が溶解炉に転落した。

男性は溶解炉上部にある電源プラグの取り換え作業を行っている最中、何らかの原因で炉の開口部から落ち、摂氏720度の液体状アルミニウムが入った炉の中に転落した。

男性は膝まで液体状アルミニウムに浸ったが、幸運にも自力で炉から這い出すことに成功、同僚や救急医らによる応急処置後、ヘリコプターで病院に搬送されて手術を受けた。

DGSの最高経営責任者アンドレアス・ミュラー氏(Andreas Müller)によると、男性は手と脚に重度の火傷を負ったものの12日には退院、歩くことも可能だそうで、事故後のインタビューでこのように述べた。

「男性が炉から素早く這い出したこと、また現場スタッフと救急隊の的確な対応が功を奏し、最悪の事態を避けることができました。このような状況下に置かれながらも容体は良く、男性には守護天使が付いていたと思っています。」

「事故が起きたのは新設したばかりの施設で、厳しい安全基準に基づいて運営されてきました。事故についての詳細は明らかにできませんが、不運が重なったことで起きたと推測しています。」

なおザンクト・ガレン市警察は現在、事故がどのようにして起きたのか、工場の安全管理に問題はなかったのかについて調査中で、結果はまだ出ていないという。



※最後に
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