※2022.08.21更新(旧題:【後悔・手放したい・飼育放棄】柴犬の怨念による呪いを説く教本)

にゃんぱく宣言




上記は猫ちゃんですが、2019年にACジャパンによる動物愛護協会支援キャンペーンcmです。

ACジャパン曰く
『さだまさしさんの名曲、「関白宣言」。曲中で歌われる亭主から妻への小言を、猫から飼い主へのメッセージに置き換え、「にゃんぱく宣言」として猫の適正飼育を訴えています。さだまさしさんご本人に作詞作曲をお願いしました。「関白宣言」を連想させるCMソングで具体的な適正飼育の内容を歌い上げ、飼い主がかけがえのないパートナーとして猫の一生に添い遂げてあげることの大切さを伝えています。』
なんだそうです。

動物を最後まで育てずに捨てる行為は、何も猫に限らずに犬などの哺乳類、ミシシッピアカミミガメ(=ミドリガメ)、ワニガメなどの爬虫類、ブラックバス、ブルーギルなどの魚類など動物全般に限らず、ホテイ草、アナカリスなどの植物も含めて多くの生き物が捨てられており、一部は野生化して繁殖してしまい在来の生き物が脅かされております。

これは何も令和という時代からでなく、もっと古くから、江戸時代前期、江戸幕府の第5代将軍・徳川綱吉によって生類憐れみの令(しょうるいあわれみのれい)が、制定されていますので、昔から人間が行っていた行為であることは間違いありません。

最近は、ペットブームにコロナ禍が加わり、在宅でペットを飼う方が増えています。多くの方がペットと暮らすことになると、自然に飼っているペットの数の分母が上がりますので、当然、分子のペットを捨てる人の数も増えることになるわけです。

最近では、柴犬と暮らして『後悔している』『手放したい』ということになるSNSが話題になっています。

とにかく、人間側の都合で、柴犬に愛情が注げないということですから、柴犬にとっても人間にとっても不幸な事態であります。

特に自分の気持ちを人間の言語で伝えられない、人間からエサや住環境をもらっている柴犬にとっては大不幸であります。

やはり、そんな柴犬を作らない為の一番は『飼わない事』、そして『飼うなら最後まで育てられるか想像すること』だと思います。

❖柴犬を飼うか飼わないかを決める基準4つ
 ○コスト(初期(購入)費用、飼育費用、医療費用(ワクチン・去勢))
 ○性格や特徴
 ○寿命や体の大きさ
 ○毎日の世話
柴犬

コスト

初期(購入)費用
❖柴犬のお値段(価格相場は20~30万円程度)
柴犬の価格相場は20~30万円程度となっており、価格の基準は月齢、血統や毛色、性別、購入の仕方によっても変わっていきます。ちなみに豆柴(※)になりますと価格相場は30~40万程度になります。

※豆柴は、日本人が古くから愛し続け育成してきた柴犬を、現代の生活環境に順応させるために、体型の小さい柴犬を選んで何代にもわたって交配して作出された犬です。標準的な柴犬の体高はオスが38~41㎝、メスが35~38㎝です。体重はオスが8~11kg、メスが7~10kgとされています。それに満たない柴犬が豆柴ということになり、平均的な豆柴のサイズは体高が30~32.5cm、体重が4~6kg程度と言われています。なお、日本犬保存会やジャパンケンネルクラブは、豆柴を独立した犬種として公認していません。

❖柴犬が生活する為に必要なもの
柴犬を飼育するために必要なものは「ケージ(サークル含む)」「トイレ」「食器、食事」「リード」などです。

◆ケージ(サークル含む)(価格相場は1~2万円程度)
「ケージ(サークル含む)」は休息の場にもなりますし、安全を確保できる場所にもなるので必ず用意してください。

柴犬にとって大きすぎず、小さすぎずの幅90cm×奥行60x高さ60cmサイズが一般的です。「ケージ」の中にベットとトイレをいれたいなら、もう少し大きめのサイズでもいいですが、持て余しぎみになりますし、トイレを外に置いて寝床としては問題ない大きさだと思います。価格相場は1~2万円程度です。

◆トイレ(価格相場は1万円程度)
柴犬は自分の寝床や寝床の近くてトイレをする習性がありません。柴犬にとって、ご自宅での寝床は野生時代の巣になりますので、寝床付近にトイレを設置してしまうとトイレを失敗する可能性が高くなります。

ご自宅に十分なスペースがあるなら、寝床用の「サークル」や「ケージ」から離れた場所にトイレ用のサークルやケージを設置してあげるのが良いでしょう。スペース的に難しいようであれば寝床から離れた場所に「トイレトレー」を置いてあげて下さい。値段相場は「サークル」や「ケージ」が幅90cm×奥行60x高さ60cmサイズで5千円、「トイレトレー」で5千円です。

◆食器(価格相場は3千円程度)・食事代(価格相場は5千円程度)
「食器」は「フード用」「水飲み用」をそれぞれ別に用意しましょう。簡単にひっくり返らない、安定性の高い製品がおすすめです。

フード用の価格相場は3千円程度水飲み用の価格相場は3千円程度です。

そして「食器」に入れる「食事」です。「食事」に正直言ってオススメはありません。ただし、以下のことを考慮して食事を購入することが大切です。

❖柴犬の食事を考慮すること
  ・体質にあっているかどうか(体重の増減や便の状態(軟便・下痢や便秘))
  ・アレルギー反応がないかどうか(赤みなどの皮膚の状態、痒がる)
  ・体調や年齢などを考慮しながら与えるものを変える

人間と同様に犬にも満腹中枢は存在しますが、その感度には人間と差があり、犬の満腹中枢の感覚は鈍いといわれています。そもそも食事をしてから満腹中枢がそれを感知するまでには少し時間がかかりますので、人間より満腹中枢が鈍い犬は更に脳が満腹感を感じるまでに時間がかかるのだそうです。

食事を沢山あげてしまうと在庫の減りも早いですし、体調不良や病気になってしまいますので、人間が食事の量やタイミングをコントロールすることが大事です。

食事の価格相場は3kgで5千円程度です。

◆リード(価格相場は5千円程度)
人間の服でもそうですが、使う犬の種類・サイズによって「リード」の選び方は変わってきます。まずは大型・中型・小型犬それぞれの「リード」の選ばないといけません。柴犬には中型犬用でいいと思います。

「リード」柴犬の散歩時に必須のアイテムです。金具や接続部分がしっかりとしている製品を選びましょう。材質はナイロンや革が主です。

リードの価格相場は長さ5m、耐荷重50kgで5千円程度です。

夢見る柴犬

飼育費用
❖食事代(価格相場は1ヶ月1万1千円程度)
フードやおやつといった食事代です。年齢や体重で個体差もありますが、生後10ヶ月からの食事量として1日3回合計150gの食事を摂るとしまして150g×30日=4,500gで4.5kg。食事の価格相場は3kgで5千円程度とすると1ヶ月8千円程度かかる計算になります。プラス、種類が色々とありますが、おやつの価格相場が3千円程度です。

❖日用品代(価格相場は1ヶ月8千円程度)
トイレシーツが90枚で価格相場2千円程度シャンプーが500mlで価格相場3千円程度、などの日用品が1カ月8千円程度です。

医療費用
❖医療費(価格相場は1年間8万円程度)
中型犬の1年間にかかる医療費は10万円程度になります。生涯にわたって医療を受けたことがない柴犬の確率は10%を下回ります。

性格や特徴
❖飼い主に忠実で従順
柴犬は飼い主には絶大な信頼を寄せ、他人にはなかなか心を許そうとはしません。

自分だけに心を寄せ、甘えてくれるひたむきさが何とも言えず可愛い!という飼い主も多く、一度柴犬を飼うと他の犬種を飼うのは考えられなくなるというほど柴犬の魅力のとりこになる方は多いです。

小柄ながらも縄張り意識が強いので番犬には最適で、飼い主と家を心から愛し、全力で守ってくれます。

ただし、心を許した人には寛容である反面、知らない人や環境が変わることに対して神経質になりやすい傾向があります。

勇敢で番犬に最適な半面、住宅事情などで家が密集している所などで飼う際には攻撃性や吠え方などでご近所とのトラブルになる事もあるので注意が必要です。

ご近所とのトラブルというのは毎日の生活に大きな悪影響を及ぼすので、きちんとしたしつけをし、環境を整えることが大切になってきます。

❖運動が大好き
柴犬は運動や外遊びが大好きな犬種ですので、子犬の内から積極的に散歩や運動を交えたコミュニケーションを行いましょう。雨の日も風の日も散歩に連れて行ってあげましょう。

特に外で遊んでいるときの元気で楽しそうな表情はたまらないほど魅力的でボール遊びを覚えさせると最大限に能力を発揮します。

外で思い切り遊ばせながら、社会性も学ばせれば飼い主以外でも上手に接することが出来る柴犬に育ちます。

❖付かず離れず(ツンデレ)
柴犬は飼い主に思いっきり甘えさせてもらったと思うと、適度な距離を持ってもおとなしくしている性格です。

そのため、四六時中、ずっとそばで一緒に触れ合っていたいという甘えん坊さん(ヤンデレ)ではありません。

飼い主がいないと不安で寂しくなってしまい、ストレス爆発で部屋中をぐちゃぐちゃひっかき回してしまうといった心配もなく、仕事で忙しく、なかなかかまってあげられないけど犬が飼いたい!という人におすすめの犬であります。ただ、何事には程度がありますので、家を年中開けているような生活であれば、飼うのはよした方がいいです。

田んぼで座り込んでいる柴犬

寿命や体の大きさ
❖大きさ、体重
柴犬の体の大きさは、オスで体高40センチ前後、メスで体高37センチ前後、体重はオスは10キロ前後、メスは8キロ前後です。オスの方がメスよりも一回り大きいのが特徴で、生後半年ごろまでは毎月1キロ単位で体重が増加していきますが、生後12ヶ月を過ぎごろからは大きな体重変化はみられなくなります。

❖寿命
柴犬の寿命は一般的に12~15歳と言われています。病気もせずに健康てすごした柴犬であれば16~18歳まで生きると言われています。柴犬は長寿と言われている犬であります。

走る柴犬

毎日の世話
❖しつけ
柴犬は飼い主に忠実で、警戒心が強いと言われています。警戒心の低い子犬の頃から、飼い主を含むいろいろな人に慣れさせておくと良いでしょう。

❖散歩
柴犬は身体が筋肉質で遊ぶのも好きな犬種のため、運動が必要です。1日2回、30分程度を目安に散歩に連れていってあげましょう。

❖ブラッシング
毛が短い犬種ですが、ダブルコートのため抜け毛は多いです。週に1度を目安にブラッシングをしてあげると良いでしょう。柴犬は、春から夏と秋から冬にかけて年に2回ある換毛期に抜け毛が増えます。

抜け毛を放置すると皮膚病の原因にもなるので、この時期は特に念入りにブラッシングをしましょう。

❖シャンプー
1、2か月に1度ぐらいのペースで行いましょう。皮膚の負担を避けるため、シャンプーは薄めて、スポンジなどで泡立ててから洗うとよいです。

また、風邪をひかないようにぬるま湯で洗い、洗い終えたらタオルとドライヤーでしっかりと乾かしましょう。

❖歯磨き
犬はめったに虫歯になったりはしませんが、歯周病にはなります。予防として歯磨きは有効です。犬にとって口は触られるのを嫌がる部位なので、毎日少しずつ継続して慣れさせるようにしましょう。

歯ブラシや歯磨き粉は犬用のものがあります。人間用は使用しないようにしましょう。

❖爪切り
爪には神経と血管が通っているため、それらを傷つけないように透けて見える血管の数ミリ手前まで、一度に深く切らずに少しずつ角度を変えて切っていきます。

切りすぎて出血してしまった場合は出血部位をガーゼで圧迫し、止血します。

見つめる柴犬



※最後に
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