※2022.02.21(旧題より変更:【駆逐無理ゲ―?】外来種のザリガニ、ミシシッピアカミミガメ、カダヤシ、ウシガエル、ブルーギルは日本に何匹いる?)


今や日本中、どこもかしこもいる「外来種」です。もはや「在来種」と「外来種」は混じりあって、もしくは駆逐して生き続けており、根絶するのは非常に難しい状況となっております。

言い方を変えれば、もう何十年(アメリカザリガニ90年、ウシガエル100年)ですので、もう「在来種」と言ってもいい「外来種」もおります。

最近は「外来種」を根絶しようとするテレビ番組や、YoutubeなどのSNSで盛んに外来種の危険性を啓蒙したり根絶しようとする動画が盛んに配信されております。

かなりの個体数を捕っている映像を見ていますし、外来種を駆除する輪は確実に広がっておりますが、果たして「外来種」はどれくらいいるのでしょうか?

❖前提

30,000以上もの河川・・・2003年データ
・ため池は全国に約160,000箇所存在・・・農水省
・面積が0.01平方km(=100m四方)以上のすべての湖沼で、自然湖のほかに人工湖も含めて、全国には 12,725湖ある・・・2021年データ
 ⇒100面積が0.01平方km(=100m四方)未満も仮に同じ数として25,450
・農業用用排水路(以下、本手引において「水路」という。)は、農業農村地域を中心に整備が進み、総延長が 40 万㎦以上に達している・・・農水省
 ⇒数は不明なので川から毛細血管のように水路がはりめぐらされていると想定して仮に10水路として、30,000×10=300,000
・田の耕地面積は237万9,000h・・・農水省
 ⇒農業1戸当たりの経営耕地面積(田んぼだけではないです)は27年の全国平均で1.43haなので、
  237万9,000h÷1.43haで1,663,636(割り切れず)

広さや生息数はわからないのであくまで数として、30,000(河川の数)+160,000(ため池の数)+25,450(湖の数)+300,000(用水路)+1,663,636(田んぼの数)=2,179,086


❖ミシシッピアカミミガメ

ミシシッピアカミミガメは、環境省が2016年4月に推定790万匹と発表されております。かなり前のデータです。


❖アメリカザリガニ

ザリガニの繁殖は、1回の産卵で抱く卵の数は300〜1000個。室内の飼育観察によると成熟サイズに達したメスは1年に1度だけ繁殖し、交尾した1〜3カ月後に産卵。卵を300個産んで親になるのは100分の1で親になるのが3匹程度となっています。

ザリガニが1ヶ所1,000匹いると仮定して、2,179,086箇所の棲息域をかけると、2,179,086,000で、21億匹。

21億匹の半分がメス、半分がオスであると仮定して、メス10.5億×産卵して親になる数3匹で、毎年31.5億匹増える。

個体の減少数を仮に5割程度(野生は7年程度の寿命だが計算式不明)とすると、毎年10.5億匹減る。

1年後に、21億匹+31.5億匹-10.5億匹=41億匹となる。

ザリガ二は65万世帯が飼育しているそうですので、これだけでも一世帯で1匹として65万匹ですので、驚異的な数値です。

環境省の発表では、現在65万世帯で540万匹が飼育されている想定だそうです。一般家庭に飼いやすいペットとして定着しているのがよくわかる数字です。【2022.02.22】修正


❖カダヤシ

カダヤシの繁殖は、カダヤシは卵胎生。 繁殖期は春(5月)から秋(10月)にかけてで、メスはオスと交尾して体内で卵を受精・孵化させ、一度に100尾ほど、時には300尾以上の大量の仔魚を産出する。雌は交尾によって得た精子を蓄えることができ、およそ月1回のペースで産み続けるとなっています。

成魚になる確率が存在しないので、一般理論での魚に限らず全ての動物は理屈の上では「1番のオスメスが生涯で残す子孫は2匹」という理論を採用します。

カダヤシが1ヶ所1,000匹いると仮定して、2,179,086箇所の棲息域をかけると、2,179,086,000で、21億匹。

21億匹の半分がメス、半分がオスであると仮定して、メス10.5億×産卵して親になる数2匹×5月~10月の6ヶ月で、毎年126億匹増える。

個体の減少数を仮に5割程度(野生は3年程度の寿命だが計算式不明)とすると、毎年10.5億匹減る。

1年後に、21億匹+121億匹-10.5億匹=131.5億匹となる。


❖ウシガエル

ウシガエルの繁殖は、幼生越冬することから、1年を通して水のある場所で繁殖する。産仔数:蔵卵数は6,000~40,000個繁殖期、繁殖期は長く5~9月上旬にわたる。

オタマジャクシは越冬し、孵化した翌年に変態することが多く2~3年で成熟します。

結局親ガエルにまで育つのは確率にしてみれば1~2%といったところだそうです。6,000匹としたら、1%として60匹。

ウシガエルが1ヶ所100匹いると仮定して、2,179,086箇所の棲息域をかけると、2,179,086,00で、2.1億匹。

2.1億匹の半分がメス、半分がオスであると仮定して、メス1.05億×産卵して親になる数60匹で、2年後に60億匹増える。

個体の減少数を仮に2割程度(野生は7年程度の寿命だが計算式不明)とすると、毎年2千匹減る。

2年後に、2.1億匹+60億匹-(2千匹×2年)=61.7億匹となる。


❖ブルーギル

ブルーギルの繁殖は、雄が作ったすり鉢状の巣で産卵が行われる。雄には繁殖に関わる多型が知られる。「なわばり雄」は全長15~30cm程度で繁殖集団を形成し、すり鉢状の産卵床を作る。底に産卵雌が訪問して放卵、放精が始まるが、その場に雌擬態雄やスニーカーが加わる。

「なわばり雄」は卵から孵化した仔魚が稚魚になる寸前まで7~10日程度保護する。産仔数はブルーギルの卵は沈性付着卵であり、その直径は0.9~1.3mmである。1回の産卵数は平均的なサイズの個体で21,000~36,000粒であり,魚体サイズが大きいほど1回の産卵数は顕著に増加し,全長235mmの個体では64,000粒に達する。本種は一産卵期に多回(年2回)産卵を行うことが広く知られている。
繁殖期は6~7月(西日本)である。

成魚にまで育つのは確率にしてみれば1~2%といったところだそうです。21,000匹としたら、1%として210匹。

ブルーギルが1ヶ所1,000匹いると仮定して、2,179,086箇所の棲息域をかけると、2,179,086,00で、21億匹。

21億匹の半分がメス、半分がオスであると仮定して、メス10.5億×産卵して親になる数210匹×6月~7月の2ヶ月で、毎年420億匹増える。

個体の減少数を仮に4割程度(野生は10年程度の寿命だが計算式不明)とすると、毎年10.5億匹減る。

1年後に、21億匹+420億匹-10.5億匹=430.5億匹となる。

❖まとめ

如何でしたでしょうか?あくまで仮定の話でして、これらの外来種が全ての水域にいるわけではありませんし、水域の広さも各々違いますので個体数もまったく違うと思います。また実際には天敵に食べられたり、駆除されたりもしますし、水が干上がって死んだりと生存率もずいぶん違うとは思います。

しかしながら、雑な計算式でしたが、産卵数や生存率、水域などの数値は完全には仮定ではありません。あくまで機械的ではありますが計算してみますと、それでも個体数が天文学的な数値になってしまうと思いませんでしょうか?

よく定期的に駆除しているのに『減らないなー。』とか、『逆に増えている感じがする』といった感想の記事や動画、テレビなどで見聞きすることがありますが、なんとなく納得するのではないでしょうか。

外来種に罪はありません。人間のエゴで持ち込まれて本能に従って新しい地で生きているだけです。従いまして「外来種を駆逐するのはやめろ!」とか「駆逐するだけ無駄!」とは言いませんが、とにかく一度侵入された破壊されてしまった生態系は取り戻すのが非常に難しいということが少しだけでも想像できたのではないでしょうか。

国や自治体が重い腰をあげての法律の改正や、テレビや動画配信などで外来種を駆除して在来種を保護する運動が盛んです。少しでも「外来種」に対する在り方を考えるきっかけになればと思います。



※最後に
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