2022.09.26(旧題:オオクワガタ販売のポスト(次期)ヤフオクは、ジモティーで決まり?!)
◆2022年9月29日より新ガイドラインで運営開始
8月31日にオオクワガタが「ヤフオク」で出品できなくなるニュースがありました。
改訂されたガイドラインでの運営開始は、2022年9月29日からです。
もちろん、オオクワガタだけでなく、他にも絶滅の恐れのある生き物の販売が、環境省の絶滅が危惧される生き物をまとめた『レッドリスト』を中心に、幅広い種類の生き物の取引ができなくなります。
まず、大きなポイントとしては、オオクワガタの取引がインターネットで全くできなくなるということではありません。あくまで「ヤフオク」に出品、そして取引ができなくなるというわけではありません。
もちろん「特定外来種」とは違い、自宅で飼育、繁殖しても何ら問題はありません。
◆目的は絶滅危惧種や希少種の保護、乱獲防止
8月29日(ニュースは8月31日)にヤフオクのガイドラインが改訂されました。出品禁止物に環境省の定める『レッドリスト』にオオクワガタが入っていたということです。
「ヤフオク」で、オオクワガタを購入していた方には、なかなか衝撃的なニュース(改訂)だったのではないでしょうか。
今回の改定による目的は、絶滅危惧種や希少種の保護、乱獲防止による個体数減少の防止と大きく2種類目的があります。
しかしながら、このような措置をとることで、オオクワガタの流通が少なくなり、販売ルートがないなら意味がないと飼育をやめてしまい、ブリーダーが減少、絶対数が減るので、希少性がでてきて、再び価格高騰する危険性、そして、いらなくなったことで放虫といったことが考えられます。
せめて自分で繁殖させた個体は取引OK、自然から採取してきた個体は取引NGがありますが、判定が難しいと思われます。
ヤフオクは例外として「レッドリストに掲載されている絶滅危惧種、および準絶滅危惧種であっても、ストア出店者であれば人工的に繁殖された個体に限り出品が可能」としている。その場合は、繁殖個体であることをヤフーが確認できること(繁殖環境の画像を掲載すること)を条件としています。
それならば「ストア出店者」になればいいかといいますと、条件はかなり厳しいです。
とても個人では超えられない高いハードルですね。個人でオオクワガタを育てていて、多く生まれてしまったから、少し売ろうかなと思っている人には無理な条件です。
これらを見ると、ヤフオクで販売するには難しそうです。
ヤフオクの他に、オオクワガタを販売できるサイトはあるのでしょうか。
現在の「ヤフオク」が主流になる前の昆虫などの生き物のオークションの定番は「bidders(ビッダーズ)」でした。私もここで何度かお世話になったことがあります。しかしながら、運営会社のDeNAが2012年9月にオークションから撤退してしまいました。
◆ヤフオクの他にオオクワガタを扱えるサイトはあるのか?
ヤフオクの他にオオクワガタを扱えるオークションサイトはあるのでしょうか?メジャーなオークションはおそらく上記の6社、そのうち今回のヤフオクは「ストア出店者」になればいいので△、メルカリ、楽天ラクマ、PayPayフリマは生体の売買は禁止で×です。
残りはジモティーとモバオクですが、この2つは生体が扱えますし、もちろんオオクワガタの取引も可能です。
他にも個人のネットショップを開設する手もありますが、開設だけで非常にコストをマンパワーがかかりますので現実的ではないでしょう。
◆後継の一番候補はジモティー
では、ジモティー、モバオクのどちらがいいのか?といいますと、ジモティーになります。
その理由は利用者数です。
オークションは売るにしろ買うにしろ、利用者の数が要ということです。売りたい人がいなくては出品数が少ないですし、買いたい人がいなくては、なかなか取引は成立しません。
ジモティーは、利用者数1000万人以上(月間)が利用し、PVは8億程度のサービス規模に成長しているサイトです。
一方、モバオクは利用者数が200万人とやや規模が小さいです。おそらく月額使用料が330円となっているのがネックだと思います。
利用者数の多いのはメルカリで今や利用者数1,700万人で、ヤフオクは1,000万人ですね。他のオークションサイトも1,000万人程度ですので、取引を活発におこなうためには1,000万人は必要というところです。
ポイントの一つとして決済サービスは下記のように整備されており、個人間での取引のようなトラブルは避けられると思われます。
また、登録料、手数料(ヤフオク、メルカリは販売手数料10%)がかからないのも評価されているところです。
また、売上金振り込みの際には別途手数料(振込手数料250円、1万円以下の売上金振り込みの際には事務手数料250円)が発生しますので、ご注意ください。
◆難点は発送サービス
ジモティーはもともと手渡しによる取引が多かったので、配送前提の他のフリマのような全国対応システム(メルカリでいう所のメルカリ便)は整っていません。
何でも500円からできるジモティー便というサービスがありましたが、2021年9月にサービス終了となりました。
配送料金は、佐川急便、ヤマト急便、西濃運輸等の料金表からピックアップして、購入者にこの位の料金が発生する事をお知らせすることが必要となります。
オオクワガタもニホンザリガニもNG、ヤフオク出品禁止になる「レッドリスト」(2022年8月31日)
記事ポイント
①ヤフオクが動植物の取引に関するガイドラインを改訂、9月29日から実施
②環境省がまとめた「レッドリスト」など4000種以上が出品禁止に
③人気のあるオオクワガタやニホンザリガニも禁止の対象に
インターネットオークションの「ヤフオク」は8月29日、動植物の取引に関する新たなガイドラインを発表し、9月29日から実施する。環境省がレッドリストに登録した絶滅危惧種など4000種以上が出品禁止となり、これまで見かける機会の多かったオオクワガタ、ニホンザリガニ、アカハライモリも取引できなくなる。
■「レッドリスト」登録の動物や象牙が出品禁止に
ヤフオクの新たなガイドラインは、以下に該当するケースを「出品禁止」とした。個人出品者は人工的に繁殖したものでも、出品できない。
(一部抜粋)
・国の「種の保存法」に指定または追加予定の国内希少野生動物種
・環境省の「レッドリスト」(海洋生物レッドリストを含む)掲載の絶滅危惧種
(中略)
これらを合わせると4000種以上が出品禁止の対象になるが、その多くを占めるのが「レッドリスト」だ。同リストは環境省や地方公共団体、NGOが日本国内で絶滅が危惧される動植物をまとめたもの。
(中略)
その中から、ヤフオクで見かける機会の多いカテゴリーを抜粋して紹介する。
(カテゴリー、品種も比較的メジャーなものに抜粋)
■クワガタ
オオクワガタ
■ザリガニなど甲殻類
ニホンザリガニ
■イモリ
アカハライモリ
■魚類(メダカ、タナゴなど)・・・すべてメジャーな魚なので全て記載
ミナミメダカ、キタノメダカ、イチモンジタナゴ、ゼニタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、ニッポンバラタナゴ、ミヤコタナゴ、カゼトゲタナゴ、ヤリタナゴ、タイワンキンギョ、アカメ
■ウナギ
ニホンウナギ
■ドジョウ(絶滅危惧IA類)
サンヨウコガタスジシマドジョウ
■ドジョウ(絶滅危惧IB類)
イシドジョウ、エゾホトケドジョウ、 ホトケドジョウ、ナガレホトケドジョウ
ヤフオクは例外として「レッドリストに掲載されている絶滅危惧種、および準絶滅危惧種であっても、ストア出店者であれば人工的に繁殖された個体に限り出品が可能」としている。その場合は、繁殖個体であることをヤフーが確認できること(繁殖環境の画像を掲載すること)を条件としている。
記事ポイント
①ヤフオクが動植物の取引に関するガイドラインを改訂、9月29日から実施
②環境省がまとめた「レッドリスト」など4000種以上が出品禁止に
③人気のあるオオクワガタやニホンザリガニも禁止の対象に
インターネットオークションの「ヤフオク」は8月29日、動植物の取引に関する新たなガイドラインを発表し、9月29日から実施する。環境省がレッドリストに登録した絶滅危惧種など4000種以上が出品禁止となり、これまで見かける機会の多かったオオクワガタ、ニホンザリガニ、アカハライモリも取引できなくなる。
■「レッドリスト」登録の動物や象牙が出品禁止に
ヤフオクの新たなガイドラインは、以下に該当するケースを「出品禁止」とした。個人出品者は人工的に繁殖したものでも、出品できない。
(一部抜粋)
・国の「種の保存法」に指定または追加予定の国内希少野生動物種
・環境省の「レッドリスト」(海洋生物レッドリストを含む)掲載の絶滅危惧種
(中略)
これらを合わせると4000種以上が出品禁止の対象になるが、その多くを占めるのが「レッドリスト」だ。同リストは環境省や地方公共団体、NGOが日本国内で絶滅が危惧される動植物をまとめたもの。
(中略)
その中から、ヤフオクで見かける機会の多いカテゴリーを抜粋して紹介する。
(カテゴリー、品種も比較的メジャーなものに抜粋)
■クワガタ
オオクワガタ
■ザリガニなど甲殻類
ニホンザリガニ
■イモリ
アカハライモリ
■魚類(メダカ、タナゴなど)・・・すべてメジャーな魚なので全て記載
ミナミメダカ、キタノメダカ、イチモンジタナゴ、ゼニタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、ニッポンバラタナゴ、ミヤコタナゴ、カゼトゲタナゴ、ヤリタナゴ、タイワンキンギョ、アカメ
■ウナギ
ニホンウナギ
■ドジョウ(絶滅危惧IA類)
サンヨウコガタスジシマドジョウ
■ドジョウ(絶滅危惧IB類)
イシドジョウ、エゾホトケドジョウ、 ホトケドジョウ、ナガレホトケドジョウ
ヤフオクは例外として「レッドリストに掲載されている絶滅危惧種、および準絶滅危惧種であっても、ストア出店者であれば人工的に繁殖された個体に限り出品が可能」としている。その場合は、繁殖個体であることをヤフーが確認できること(繁殖環境の画像を掲載すること)を条件としている。
◆2022年9月29日より新ガイドラインで運営開始
8月31日にオオクワガタが「ヤフオク」で出品できなくなるニュースがありました。
改訂されたガイドラインでの運営開始は、2022年9月29日からです。
もちろん、オオクワガタだけでなく、他にも絶滅の恐れのある生き物の販売が、環境省の絶滅が危惧される生き物をまとめた『レッドリスト』を中心に、幅広い種類の生き物の取引ができなくなります。
まず、大きなポイントとしては、オオクワガタの取引がインターネットで全くできなくなるということではありません。あくまで「ヤフオク」に出品、そして取引ができなくなるというわけではありません。
もちろん「特定外来種」とは違い、自宅で飼育、繁殖しても何ら問題はありません。
◆目的は絶滅危惧種や希少種の保護、乱獲防止
8月29日(ニュースは8月31日)にヤフオクのガイドラインが改訂されました。出品禁止物に環境省の定める『レッドリスト』にオオクワガタが入っていたということです。
「ヤフオク」で、オオクワガタを購入していた方には、なかなか衝撃的なニュース(改訂)だったのではないでしょうか。
今回の改定による目的は、絶滅危惧種や希少種の保護、乱獲防止による個体数減少の防止と大きく2種類目的があります。
しかしながら、このような措置をとることで、オオクワガタの流通が少なくなり、販売ルートがないなら意味がないと飼育をやめてしまい、ブリーダーが減少、絶対数が減るので、希少性がでてきて、再び価格高騰する危険性、そして、いらなくなったことで放虫といったことが考えられます。
せめて自分で繁殖させた個体は取引OK、自然から採取してきた個体は取引NGがありますが、判定が難しいと思われます。
❖今回の改訂の目的
・絶滅危惧種や希少種の保護
・乱獲防止による個体数減少の防止
❖影響(懸念)
・販売ルートの減少⇒ブリーダーの減少⇒希少性による価格高騰
・販売ルートの減少⇒ブリーダーの減少⇒放虫
・絶滅危惧種や希少種の保護
・乱獲防止による個体数減少の防止
❖影響(懸念)
・販売ルートの減少⇒ブリーダーの減少⇒希少性による価格高騰
・販売ルートの減少⇒ブリーダーの減少⇒放虫
ヤフオクは例外として「レッドリストに掲載されている絶滅危惧種、および準絶滅危惧種であっても、ストア出店者であれば人工的に繁殖された個体に限り出品が可能」としている。その場合は、繁殖個体であることをヤフーが確認できること(繁殖環境の画像を掲載すること)を条件としています。
それならば「ストア出店者」になればいいかといいますと、条件はかなり厳しいです。
❖ヤフオクストアに出店するための条件
・個人事業主の場合は、満20歳以上
また、法人でも個人事業主でも、以下の2つの条件のいずれかを満たしていなければなりません。
・過去1年間で事業として実店舗またはインターネット販売において、おおむね1000万円/年以上、もしくはおおむね100万円/月以上の売上があること
・事業として1カ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を出品予定であること
・個人事業主の場合は、満20歳以上
また、法人でも個人事業主でも、以下の2つの条件のいずれかを満たしていなければなりません。
・過去1年間で事業として実店舗またはインターネット販売において、おおむね1000万円/年以上、もしくはおおむね100万円/月以上の売上があること
・事業として1カ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を出品予定であること
とても個人では超えられない高いハードルですね。個人でオオクワガタを育てていて、多く生まれてしまったから、少し売ろうかなと思っている人には無理な条件です。
これらを見ると、ヤフオクで販売するには難しそうです。
ヤフオクの他に、オオクワガタを販売できるサイトはあるのでしょうか。
現在の「ヤフオク」が主流になる前の昆虫などの生き物のオークションの定番は「bidders(ビッダーズ)」でした。私もここで何度かお世話になったことがあります。しかしながら、運営会社のDeNAが2012年9月にオークションから撤退してしまいました。
◆ヤフオクの他にオオクワガタを扱えるサイトはあるのか?
ヤフオクの他にオオクワガタを扱えるオークションサイトはあるのでしょうか?メジャーなオークションはおそらく上記の6社、そのうち今回のヤフオクは「ストア出店者」になればいいので△、メルカリ、楽天ラクマ、PayPayフリマは生体の売買は禁止で×です。
残りはジモティーとモバオクですが、この2つは生体が扱えますし、もちろんオオクワガタの取引も可能です。
他にも個人のネットショップを開設する手もありますが、開設だけで非常にコストをマンパワーがかかりますので現実的ではないでしょう。
◆後継の一番候補はジモティー
では、ジモティー、モバオクのどちらがいいのか?といいますと、ジモティーになります。
その理由は利用者数です。
オークションは売るにしろ買うにしろ、利用者の数が要ということです。売りたい人がいなくては出品数が少ないですし、買いたい人がいなくては、なかなか取引は成立しません。
ジモティーは、利用者数1000万人以上(月間)が利用し、PVは8億程度のサービス規模に成長しているサイトです。
一方、モバオクは利用者数が200万人とやや規模が小さいです。おそらく月額使用料が330円となっているのがネックだと思います。
利用者数の多いのはメルカリで今や利用者数1,700万人で、ヤフオクは1,000万人ですね。他のオークションサイトも1,000万人程度ですので、取引を活発におこなうためには1,000万人は必要というところです。
ポイントの一つとして決済サービスは下記のように整備されており、個人間での取引のようなトラブルは避けられると思われます。
また、登録料、手数料(ヤフオク、メルカリは販売手数料10%)がかからないのも評価されているところです。
ただし、取引は完全無料ではなく、ネット決済機能では、決済時の合計金額の5%をジモティーが販売手数料として徴収されますし、コンビニ決済・銀行ATMの場合上記から追加で100円が手数料として発生します。
また、売上金振り込みの際には別途手数料(振込手数料250円、1万円以下の売上金振り込みの際には事務手数料250円)が発生しますので、ご注意ください。
◆難点は発送サービス
ジモティーはもともと手渡しによる取引が多かったので、配送前提の他のフリマのような全国対応システム(メルカリでいう所のメルカリ便)は整っていません。
何でも500円からできるジモティー便というサービスがありましたが、2021年9月にサービス終了となりました。
従いまして、配送料を自分で調べて決めないといけません。
配送料金は、佐川急便、ヤマト急便、西濃運輸等の料金表からピックアップして、購入者にこの位の料金が発生する事をお知らせすることが必要となります。
又、購入者が送料節約の為に、ジモティーの運搬代行の投稿業者を選択して、運搬代行の投稿会社に依頼する事も可能です。
オオクワガタ売買(もちろんブリード種!)が盛んになり、周知されて利用者数が更に増えてきますと、配送サービスも整備されて、利用しやすくなるかもしれませんね。
◆さいごに
いずれにせよ「ヤフオク」は素晴らしいサービスを提供してくれていたことがよくわかると思いますが、これも時代の流れですので、絶滅危惧種や希少種の保護、乱獲防止による個体数減少の防止に一世を投じることになるでしょう。
オオクワガタ売買(もちろんブリード種!)が盛んになり、周知されて利用者数が更に増えてきますと、配送サービスも整備されて、利用しやすくなるかもしれませんね。
◆さいごに
いずれにせよ「ヤフオク」は素晴らしいサービスを提供してくれていたことがよくわかると思いますが、これも時代の流れですので、絶滅危惧種や希少種の保護、乱獲防止による個体数減少の防止に一世を投じることになるでしょう。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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