◆基本情報
名称   : オオニジュウヤホシテントウ
最大全長 : 7mm
寿命   : 成虫は1ヶ月ほど
活動期  : 5~9月
被害   : ナス科植物の食害
自衛   : 農薬散布、1匹ずつ潰す
混泳   : 多種と混泳可能
食害時  : 葉が枯れてしない、生育が遅れる
繁殖   : ※欄外
生息場所 : ナス科植物(トマト、ナス、ジャガイモなど)
餌    : ナス科植物の葉

北海道北斗市に行きました。

両親が家庭菜園の延長で畑をやっていまして、8月の今の時期は、トマト、ナス、トウモロコシ、玉ねぎ、長ネギ、インゲン、カボチャなどが採れますので、(勝手に)収穫祭とばかりに収穫に行きました。歩いて5分程度の場所にあり、行きやすい場所にあります。

『北の大地の恵み』はすばらしく、野菜は大きくすくすくと育っております。

やはり害虫がすごいらしく、これから栽培の白菜や大根などはモンシロチョウの幼虫に食べられないようにネットが被せてありました。

隣の畑で野菜栽培をしている方と挨拶して『北の大地の恵み』の素晴らしさと、関東ではとてもじゃないができないことなどの話をしていると、ビニールハウスの中でスイカやメロン栽培を見せてくれました。

そしてナス科の植物、トマトに案内してくれて「トマトに害虫がついており、これがまた厄介なんだ~」という話をはじめましたので、「え!芋虫いっぱいいるの?」とギョッとなりましたが、「テントウムシみたいなやつが食い荒らすんだよ」と言っていましたので、よくよく見ると、沢山のテントウムシがついておりました。

テントウムシなので、あまり害虫という頭がなかったので、収穫で触っていても気にならなかったんだと思います。

「テントウムシもどき」とか言われておりましたが、調べてみますと「オオニジュウヤホシテントウ」といい、ジャガイモ、ナス、 トマトなどのナス科作物の害虫なのです。名前通り前翅の背面に左右合計28の黒斑があります。

年平均気温14℃ の等温線を境界に、北方にすむ「オオニジュウヤホシテントウ」と、南方にすむ「ニジュウヤホシテントウ」にわかれるそうですので、間違いなく「オオニジュウヤホシテントウ」でしょう。

よくみるとなかなか沢山ついており、成虫、幼虫が主として葉の裏側から加害し、太い短線を並べたように表皮を残して葉肉を食害するそうです。そして食害した直後のその部分は透明だそうですが、日がたつにつれて褐変し、その後は枯れてぬけおちるそうです。

多発すると、葉は網目状になり枯れてしまうので、株全体が褐変するそうて、このようになると生育が遅れ、開花や果実の肥大にも悪影響を与えてしまいます。
さらに、ナスでは果実をも加害し、葉と同じように食痕をつけて果実表面を食害するそうです。北海道で見た時はかなりナスは収穫されていましたので果実にはいませんでした。

オオニジュウヤホシテントウは、越冬成虫は落葉の下や建物のすき間などで過ごし、 4月ころから越冬場所より脱出して、新芽が出てくると集まり食害がはじまります。

交尾した雌成虫は、20個程度の卵を葉裏に産卵します。成虫の寿命は長く、孵化した幼虫とともに食害します。幼虫は8~ 9 mmほどの柔らかい刺状のものがあるタワシ状の虫です(北海道では成虫しか見ませんでした)。老熟すると尾端を固定して蛹化します。新成虫は6~ 7月に出現します。新成虫はきわめて雑食性で、多くの作物を食害します。10月になると越冬場所に移動して冬は越冬します。

キュウリにいる「オオニジュウヤホシテントウ」です。
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「オオニジュウヤホシテントウ」です。
オオニジュウヤホシテントウ



※最後に
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