❖はじめに

子供がオーストラリアのスタディツアーに行くんです。

スタディツアーとは何かといいますと? 体験学習や現地の人々との相互理解を目的として、主に開発途上国において国際協力NGOなどの活動現場を視察したり、ボランティア活動などを行う旅行のことをスタディツアーというんだそうです。

海外に行かそうとしたのは、そこまで崇高な目的ではなく、英語を話せる話せないの違いで、大きく行動範囲が違うからというものでして、これからの時代は英語が話せることで、日本と言う国にこだわらずに、英語圏を中心に色々な国に住んで人生を歩んでほしいきっかけになればいいなと思っております。

現在の日本の経済状況は、30年給料が上がらない状態、少子高齢化、貧富の二極化、年金ももらえるかわからない、そして何かと同調圧力が強く、周りに気をつかいながら神経をすり減らしながらの暮らしていくといった、日本という国はとても住みづらい国になってしまっています。

スタディツアーはほんの僅かな期間ですが、海外を知ることで視野を広めてほしいですし、ホームステイすることで、日本の暮らしと海外の暮らしの違いや魅力を感じ取ってほしいと思います。

もちろん、それでも将来も日本に住むなら、それは本人の決断ですが、海外で暮らす選択肢ももってほしいのです。

海外に長期間滞在となるスタディツアーは初めてのことですので、ツアーに向けての準備や心構えなどを書いていこうかなと思いたちました。

海外で現金決済か?カード決済か?
スタディツアーでは滞在は10日です。滞在中はホストファミリーの家に泊まりますので宿泊費は必要ありません。また、食事は朝昼版と三食提供されますので、食費も必要ありません。お金を使う場面は限られてきます。しかしながら、何か食べたり飲んだり、休日に遊んだり、またお土産や自分の気に入った物を買うなど、お金を使う場面はあります。

その場合の決済手段は、現金とクレジットカードの2種類が妥当かと思います。クレジットカードだけですと、店が対応していない場合は、物を買う事ができませんので、ある程度は現金を持たせないといけません。

持ち歩く現金は、海外はやはり盗難が心配ですので、現金は最小限に留めてクレジットカードをメインで支払うような使い分けがいいと思います。

現金3、クレジットカード7の割合で用意します。

いくら持って行くのか?オーストラリアの物価は?
オーストラリア滞在期間中に、食費と宿泊費が必要ありません。ただし、1日の予算を決めておく必要があります。学校で授業があるとしても、所謂、買い食いの類の飲食費や、遊興費や交際費の類は多少必要かと思います。

予算を考える時は、その国の物価を考慮して考える必要があります。色々なサイトを調べますと、オーストラリアは日本の物価の1.5倍程度と考えるのがいいようです。

学校でいくスタディツアーであって旅行代金が前払いであっても、全くお金がかからないということはありませんので、持たせる必要はあります。

プリペイドカードはGAICAを選択
現金はいいとして「クレジットカード」はどうしようかとなりますが、ここは限度額がありますが、そこまでは際限なく使用できてしまうクレジットカードより、現金をチャージ(入金)して、そのチャージした限度で買い物ができる「プリペイドカード」にするのも選択肢の一つです。

そのプリペイドカードは、おすすめサイトを見ても、色々なカードがあって、どれも特色があるものの「どれを選択していいのか?」悩んでしまいますし、主要な比較項目は、どこも似たり寄ったりですので、さらに悩むことになります。

❖プリペイドカードの主要項目は大体こんな感じ!

 ・入会・年会費は無料
 ・年齢制限は13歳以上
 ・チャージの手数料は無料
 ・現地ATM引出手数料は200円
 ・為替手数料は4%
 ・国内での利用は可能

似たり寄ったりのサービスに見えます(細かくは各々違います)ので、我が家として重視すべきは、盗難やスキミング被害防止のセキュリティ、いつでもチャージが可能なこと、ATMで下せること(最悪の場合)の3点を重視しました。

この項目を満たしているのが、新生銀行(実際のカード運営会社はアプラスです)の「GAICA」になります。

先に言っておきたいのは「GAICA」をオススメしているわけではありません。あくまで、我が家が選んだプリペイドカードが「GAICA」なだけであって、この記事を見て別のカードと比較して、そちらを選んでもらっても、それはそれでお役に立てたかなと思っております。

この「GAICA」は標準サービスであれば、あまり他のカードと変わりありません。

ただし「Flex機能」を付けると、便利なカードに早変わりとなるのです。

一番は、海外ATMで現地通貨でおろせることでした。現金は持たせますが、ツアー中に盗難にあって、すっからかん(GAICAも無事とは限りませんが)となる可能性もありますので、その場合は現金をおろす必要があります。このATM手数料が無料になるのです(ただし、海外ATM側での手数料は発生します)。

そして、24時間チャージができるところです。後で書きますが、新生銀行の総合口座「パワーフレックス」からチャージが可能なのです。あまり便利とも言えないのですが、他のカードよりは優れています。

例えば、マネパカード場合の反映時間は、銀行営業時間内の振込の場合、約2時間以内に反映されます。銀行営業時間外の場合は、翌営業日扱いとなります。

GAICAの場合の反映時間は、金融機関の営業日の10:00、13:00、16:00ごろ(日本時間)となります。新生銀行の場合は営業時間が9:00~17:00なので、10:00以前なら1時間、10時以後は3時間で反映となります。そして会員専用サイトでカード残高を確認できます。金融機関の営業時間外に振込をされた場合は、翌営業日の10:00ごろ(日本時間)に反映されます。

そして、カード残高に変更があった場合はメールで通知があります。そして、紛失・盗難時の緊急対応策として、会員専用サイトで自身でカードを利用停止/解除することができる点も魅力です。

我が家が重視した部分は、「GAICA」は他のカードより優れていると思いました。

これらが決め手となり「GAICA」を選択することにしたのです。

「GAICA」を発行してくれるまでが長い道のり
新生銀行の「GAICA」、特に「Flex機能付き」ですが、このプリペイドカードを発行してもらうのが長い道のりでして、ここで大半の人は、他のカードを選択することになると思います。

これが「GAICA Flex機能付き」の最大のデメリットと言えるでしょう。

この「GAICA Flex機能付き」を発行してもらうには、新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設していないといけないからです。さらに未成年(子供)の方が、この新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設できる条件は、その親権者が総合口座「パワーフレックス」を開設していないといけないからです。

未成年(子供)の方が「GAICA Flex機能付き」を発行してもらう流れは以下の通りです。

❖未成年(子供)が「GAICA Flex機能付き」を発行してもらうまで

 1.親権者が新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設
 2.未成年(子供)が
新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設
 3.未成年(
子供)が「GAICA Flex機能付き」を取得
 4.海外ATM使用のマイナンバー申請

未成年(子供)の方が「GAICA Flex機能付き」のカードをもらうには、三段階の申請が必要になります(海外ATMを使用するには四段階の申請が必要になります)。

銀行側の審査がありますので、かなりの時間を要します。2ヶ月は見ておいた方がいいです。

1つの項目をクリアするのに、丸々1週間~10日かかるとみておいた方がいいです。また、書類に不備があると、最速で訂正追加した書類を提出しても1週間はかかります。

親権者が新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設
親権者が口座を開設するにあたって申請方法は二択であり、アプリによる申請か、Webによる申請になります。それぞれ口座を開設できる期間としてアプリは1週間、Webは2週間となります。

ここはできるだけ、早く口座を開設できるアプリによる申請を選択しました。


口座開設ではご案内があります。
パワーフレックス申込(親)01_

アプリをダウンロードして起動すると、さっそく申請登録します。運転免許証などの身分証明書と、サインを何かの紙(裏紙でもOK)に書いて準備しておきます。

そして必要事項を入力して本人の顔撮影を写メで撮って完了です。顔写真は何ポーズかを撮らされますので、人に見られていると恥ずかしいです。

まるまる1週間は口座開設にかかりますので、クレジットカードが郵送されてくるのを待ちます。

未成年(子供)が新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設
親権者が新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設したら、次は未成年(子供)が新生銀行の総合口座「パワーフレックス」を開設します。

未成年(子供)の方が口座を開設するにあたって申請方法は一択のみでWebによる申請となります。

必要事項を入力して、本人確認書類(申込書・提出書)の送付方法を選択することになりますが、ここでもアプリが選べますが、運転免許証などの大人しか持っていないような証明書が必要となりますので未成年(子供)では選択できません。

そこで未成年(子供)の方は、本人確認書類(申込書・提出書)は印刷をするという選択となりますが、この印刷して郵送するパターンも二択あり、銀行側で印刷して郵送で送ってもらうか、自身のプリンターで印刷して郵送するかが選択肢となります。

ここは銀行側で印刷して郵送で送ってもらうと1週間はかかりますので、ここは自身のプリンターで印刷して郵送した方が得策です。なお、封筒自体も印刷が可能で切手も不要で送付できます。

提出書として、13歳以上で、未成年者(子供)の方、本人が取引を希望する場合は親権者による「未成年同意書」の提出が必要で、親権者が取引する場合は「法定代理人による取引の届出書」の提出が必要になります。ここは家庭の事情で違うと思いますが、子供が取引するのはためらいましたので、我が家は親権者が取引するということで「法定代理人による取引の届出書」を提出しました。

この「法定代理人による取引の届出書」で父親あるいは母親のどちらかの「パワーフレックス」の口座番号が必要になります。まずは法定代理人の氏名の記入、そして口座を持っていれば口座番号を記入します。

ここでポイントがあります。届出印欄ですが、基本的に新生銀行は届出印がありません。

そこで、何でもいいから判子を押してはいけません。届出印がない場合は「サイン」で記入します。判子を押すと書類不備で修正を求められて、また1週間かかってしまいます。

そして夫婦(片親でも申請の仕方の説明はあります)ともに記入します。父親あるいは母親のどちらかが口座を持っていない場合は、判子を押してください。

最後に本人確認書類ですが、ここは一択しかありません。住民票の写しです。親権者(父親、母親二名)と本人(子供)の関係が記載されているものになります。

住民票はコンビニエンスストアでマイナンバーカードがあれば取得(1通200円、行政サービス時間は6:30~11:30(12月29日から1月3日、システム休止日を除く))できます。

口座開設に2週間となっていますが、まるまる1週間程度で口座開設となりますので、クレジットカードが郵送されてくるのを待ちます。

未成年(子供)が「GAICA Flex機能付き」を取得
未成年(子供)の方が新生銀行の総合口座の「パワーフレックス」を開設したことで、ようやく「GAICA Flex機能付き」を取得できる条件をクリアしました。

新生銀行の総合口座「パワーフレックス」のクレジットカードが郵送されてきますが、口座番号を通知されることで、会員専用サイトにログインすることができます。

この会員専用サイトにログインできることで「GAICA Flex機能付き」カードの申込みができるのです。

GAICAの申込サイトからログインします。『「GAICA Flex機能付き」の申込みにすすむ』をクリックします。
GAICA申込01_

「GAICA Flex機能付き」は以下の申請の流れになります。
GAICA申込03_

パワーフレックスの会員専用サイトにジャンプします。
GAICA申込05_

同意事項を読んで、同意したことにチェックを入れます。
GAICA申込06_

申込内容を確認します。そしてスマートフォンアプリの「VIP Access」をインストールした後に認証をして申込
GAICA申込09_1

最後にGAICA会員専用サイトでの申込を行う為の情報が記載されたメールが送られてきます。まだ完了ではありません(長い)。
GAICA申込10_

ここまでが新生銀行側の「GAICA Flex機能付き」カードの申込みです。

最後にアプラス側の「GAICA Flex機能付き」カードの申込みを行います。

「GAICA」の会員専用サイトです。送られてきたメールのリンクから辿ります。認証コードも記載されております。
GAICA申込11_

これで、ようやく「GAICA Flex機能付き」カードの申込が完了です。
GAICA申込14_

「GAICA Flex機能付き」のアクティベート
申請してから1週間から10日で「GAICA Flex機能付き」カードが郵送されてきます。そこで一番最初にしなくてはいけない作業が「アクティベート」です。アクティベートとは、有効化、活動化などを指す言葉でして、要約しますと「利用開始」するということです。

「アクティベート」を行っていないと、「GAICA Flex機能付き」カードにいくらチャージしようが、使用することはできません。忘れないように行わなければいけません。

「GAICA」の会員専用サイトです。ログインします。
アクティベート01_

メニューの「アクティベート」をクリックします。
アクティベート02_

カード情報を入力します。
アクティベート03_

入力したカード情報を確認します。
アクティベート04_

「アクティベート」が完了して、カードが使用できるようになりました。
アクティベート05_

「GAICA Flex機能付き」の海外ATM使用の申請
最後に「GAICA Flex機能付き」カードで海外ATMを使用できるように申請を行います。これは「GAICA」会員専用サイトにて行います。

事前にマイナンバーカードが必要です。カードそのものもそうですが、アップロードできる画像ファイルにスキャンしておきます。それはカード表と裏の1ファイルでもいいのですし、カードの表で1ファイル、裏で1ファイルでもいいです。お好みで(自身のプリンターなどで)スキャンして画像がファイルを作成しておきます。


「GAICA」の会員専用サイトです。ログインします。
アクティベート01_

メニューの「各種変更TOP」をクリックします。
アクティベート02_

カード情報を入力します。
海外ATM手続き03_

渡航予定日と出発予定日を確認します。
海外ATM手続き04_

マイナンバーカードのアップロード画面になります。
海外ATM手続き05_

個人情報の取扱規約に同意するにチェックすると、アップロードボタンが有効化されるのでクリックして、事前にスキャンしたマイナンバーカードのファイルをアップロードします。
海外ATM手続き07_

アップロードしたマイナンバーカードのプレビューが表示されますので、反射、ぶれ、小さいなどないか確認します。そして、書類種別を選択してから、最後に確認ボタンをクリックします。
海外ATM手続き08_

海外ATMの使用を求める申請が完了しました。3日程度でメールで「【GAICA】海外ATM引き出しご利用登録完了のお知らせ/Notice of Completion (Overseas ATM Withdrawal Function Registration)」の件名で届きます。「GAICA」の会員専用サイトで利用限度額を設定してください。
海外ATM手続き09_

❖まとめ

長きにわたる「GAICA Flex機能付き」カードの手続きが完了しました。ここに最後は新生銀行の口座「パワーフレックス」からチャージして完了です。
手続きをもうちょっと簡素化した方がいいかなとは思いますが、口座とカードの会社が異なり、手続きがそれぞれになってしまう事と、海外での決済機能も有していますので、このような確認方法になってしまうんでしょうね。



※最後に
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