2022年2月16日、オーストラリアのシドニーのビーチで海水浴客がサメに襲われた事故。動画が残っており、それはそれは恐ろしい死亡事故だったことがわかります。

そして目撃した人の証言を見ますと、さらにその襲撃事件の恐ろしさが倍増します。その言葉だけでも、本当にぞっとしますね。自分がその場面に出くわしたら、自分の最後がそうだったら、と思うとたまりません。

私が特に恐ろしいと感じたサメの襲撃事件を3件ご紹介します。

❖遊泳中サメに襲われた男性が死亡、釣り人は「目の前で体が半分に食いちぎられた」と証言(豪)(2022年2年19日)

豪ニューサウスウェールズ州シドニー郊外で今月16日、遊泳中の35歳の男性が釣り人の目の前でサメに襲われた。現場は家族連れなどで賑わう静かで美しいビーチで、地元コミュニティには衝撃が広がっている。

ニューサウスウェールズ州のリトル・ベイ・ビーチ(Little Bay Beach)で16日午後4時半頃、遊泳中の男性がサメに襲われて死亡した。当時の様子は現場から数メートル離れた岩場にいた釣り人が捉えており、目撃者はショックを露わにした。

動画では、サメが男性を襲い水しぶきが大きく上がった直後、海が血で赤く染まっており、釣り人の男性が「誰かがサメに食われたぞ! あれはホホジロザメだ!」と叫んでいる。

サメがいる周辺には海鳥が飛び回っており、男性の「オー! ノー! なんてことだ!」という叫び声が虚しく響いている。

当時、すぐそばの岩場で釣りをしていたというクリス・リントーさん(Kris Linto)は「サメは体長4、5メートルほどのホホジロザメで、海で泳いでいた男性に近づくと、上から覆いかぶさるように垂直に襲った」と明かし、生々しい襲撃の様子をこのように語った。

「男性の叫び声が聞こえて振り向くと、まるで水中に車が落ちたかのように大きな水しぶきが上がり、サメが男性に食らいついた。辺り一面血だらけだったよ。」

また別の釣り人は「サメは男性の体を半分に食いちぎり、戻ってくると男性の体の一部を飲み込んだ」と明かし、もう一人も「サメの襲撃の直前に、ウェットスーツを着た男性が湾を泳いでいるのが見えてね。彼は叫んだかと思うと、水中に引きずり込まれた。辺りには水しぶきがたくさん上がってね。サメの攻撃は執拗だったよ」とショック状態で語り、こう続けた。

「本当に恐ろしいことだ。私は震えが止まらず、ずっと嘔吐している。かなり動揺しているよ。彼は泳ぎに行って楽しんでいただけなのに、サメが命を奪ったんだ。」

現場では救急隊員らがヘリコプターやジェットスキーで捜索にあたったものの、発見されたのは遺体の一部と裂けたウェットスーツの一部だったという。ホホジロザメの体長は少なくとも3メートル以上はあったとみられており、ニューサウスウェールズ州救急隊のスポークスマンは「残念なことに男性の怪我は壊滅的で、我々ができることは何もなかった」と述べた。

なお『9News』は17日夕方、襲われた男性がダイビングインストラクターでイギリス人のサイモン・ネリストさん(Simon Nellist、35)であることを伝えた。サイモンさんは数年前からシドニーに暮らしており、今月20日に開催される予定だった

チャリティー・オーシャン・スイム(charity ocean swim)の訓練中だった。海が好きな冒険家で同ビーチをよく訪れており、近々結婚する予定だったという。

ちなみにサメによる死亡事故はシドニー周辺では1963年以来、59年ぶりとのことで、現場周辺は17日も閉鎖され、ライフガードはビーチのパトロールを続けた。

オーストラリアシドニー磯場

オーストラリアシドニー閉鎖

❖磯場にはいかない!

4,5メートルのサメに覆いかぶされるように上から襲撃されたようです。動画を見てしまいましたが、襲撃では叫び声みたいなものが聞えてくるわけでして、すぐに意識を失ったんだろうか?苦しまずに即死だったんだろうか?ということを考えてしまいます。自分がこの立場にいたらと思うとたまりません。ただ、動画を見ると、ビーチからそんなに離れていないようなのですが、いかにも出そうで磯場で釣りもできるそうなので、そうなると捕食者のサメに出くわうわけですので、自分は絶対行かないかなとも思います。

❖サメが21歳女性を襲う 四肢をボロボロに食いちぎられ死亡(2019年8月11日)

ナッソーのすぐ東に位置する北大西洋バハマ諸島の小さな島、ローズ島。ここは毎年夏の休暇を過ごす人々で賑わっている。

サンゴ礁が広がる美しいこの島に今年6月下旬、友人たちと遊びに来ていたカリフォルニア州トーランスの一家を大きな悲劇が襲った。海に入って遊んでいたロサンゼルスの大学に通う21歳の娘が、「人喰いザメ」として知られるイタチザメに襲われたもので、気づいた母親がすぐにそこまで泳ぎ、サメを撃退しようと試みたという。

母親は娘を襲ったサメの頭部に無我夢中でパンチを繰り返したが、そこにもう一頭のイタチザメが出現。そのサメが娘の右腕を食いちぎり、鋭くとがった歯で左腕、両脚と臀部に噛みつくと、娘の体からは真っ赤な血が大量にあふれ出し、海水を真っ赤に染めた。

出血性ショックを起こした娘はほどなくして意識を失い、母親はその娘を抱え、なかなか来ない救助のボートを待つしかなかった。全身をボロボロにされた娘はその後、病院に搬送される途中に母親の腕のなかで息絶えたという。

愛娘を失った両親が、このほどABC局の朝の情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』に出演してインタビューに応じた。

そこで二人は、襲ってきたサメを追い払おうといくら攻撃に努めても、援護するサメが現れたらとても敵わないこと、そして秘境ともいわれる美しい小島は、救護体制がまるで整っていなかったことなどを語った。

さらに母親は、「美しい私の娘が全身血まみれになって息絶えた、その日の惨状が脳裏に生々しく焼き付いて離れません。いまだに毎晩泣いています」と添えている。

サメはやはり怖い。いくら評判のビーチであっても、サメが出るという情報を得てただちに遊泳禁止になるのは当然のこと。最近では「過去に1度でもサメの事故が発生した海には出かけない」という人も増えているようだ。

イタチザメ

❖1匹でも対処できないのに2匹も同時に現れたら無理!

襲撃事件の犯人はイタチザメですが全長は3m~5mだそうです。こんな大きなサメに出会うのも運がないと思いますが、襲撃されている途中でもう1匹が現れたらたまったものではありません。なすすべがないことがわかります。母親が娘を守りたい一心で勇敢にサメ2匹に立ち向かうのは、自分もできるだろうか?と自問自答してしまいます。また、リゾート地は元気な状態であれば楽しく過ごせますが、急な病気や怪我に対して改めて医療体制が脆弱なのがわかりました。

❖サメが18歳サーファーを襲う、体の半分を食いちぎり死亡(2004年12月16日)

オーストラリア南部、アデレードの海岸で2004年12月16日、サーフィンをしていた18歳の Nick Peterson が2匹のホオジロザメに襲われ死亡した。

スピードボートに乗っていた3人の友人が警察に語ったところでは、約300m沖合でサメはサーフボードに乗ろうとしていた少年の腕に咬みつき水中に引き込んだという。海岸にいた別の目撃者の話では1匹目のサメが少年の体の半分を噛みちぎり、2匹目が残りに咬みついた。

事件はアデレードから10kmほどの海で起こり、海岸には多数の観光客がいた。サメはそれぞれ5mと4.5mくらいあったといわれる。事件後、警察は海岸を閉鎖した。アデレード周辺ではサメの目撃が相次ぎ、2週間ほど前に警報が出されていた。しかしサメによる人身事故は14年ぶりのことだという。(www.channelnewsasia.com)

2匹のホオジロザメによる攻撃はめったにないことのようだ。18日の朝早く、サメを捜索中に Nick Peterson の遺体の一部が発見され、5mくらいのサメが2度目撃された。そして少年を襲ったサメは2匹と報告されたが、1匹だったのではないかとの専門家の談話も発表された。(www.heraldsun.news.com.au)

オーストラリアでサメに襲われた死亡事故は今年にはいって3件目。11日に世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフで釣りをしていた38歳の男性がサメに足をかまれて死亡したばかりだった。

ホオジロザメ
2匹のホオジロザメ_

❖2匹のホオジロザメは無理!

定かではありませんが、2匹のホオジロザメが出たとのことです。とても対処できませんし、逃げ切れるものではありません。偏った見方ですが「オーストラリア」「サーフィン」=『サメ』という図式が自分の中では確率されています。


❖最後に

「サメの死亡率が他の生き物と比べると低い!」とか、「サメで人が死亡する事故は何年ぶり!」とか、サメの襲撃事件があると話が持ち上がりますが、そんなのどうでもよく『死ぬときのインパクトが強烈すぎる!』とは思いませんか?サメよりはるかに死亡率が高いハチに刺されて死ぬ時は、もちろん苦しむと思いますが、サメの食べられて死ぬ時は『苦しみ!』プラス『恐怖!!!』です。

『白目をむいて恐ろしい形相で獲物に食らいつくサメ』の『白目』が生前最後の光景になるわけです。こんな恐ろしい死に方はありません。



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがありま す。