◆ドキュメント
作成日付:2022/05/18
更新日付:2022/05/19

❖はじめに

私が生まれた昭和の時代には、すでにアメリカザリガニが全盛を誇っており、池や沼、川などにおりました。

そんな、ザリガニを釣りに行ったり、網で捕りに行ったりと、水辺の生き物と言えば、ザリガニでありましたし、ザリガニ=大物という感覚でありました。

ザリガニを釣りに行く場合でも「ザリガニの池」「クチボソの池」「フナ、コイの池」など呼んでおり、『今日は「ザリガニの池」で釣りに行こう!』なんて近所の友達と約束して行っておりました。

外来種問題が認知されている今から思えば、すでにザリガニに在来種が駆逐された池であることは明白であります。

時はすぎて、外来種問題が世界的に叫ばれている今、アメリカザリガニもその流れに逆らえず、輸入禁止、販売禁止、飼育禁止、譲渡禁止の特定外来生物指定の議論がされています。

ただ、2022年5月11日に家庭のペットとしてなら飼育などを例外的に認める規定を盛り込んだ改正外来生物法が11日の参院本会議で可決、成立しました。

まだ、具体的なこと(政令)が決まっておりませんのでわかりませんが、家庭でも飼育できるのであれば、釣りや捕まえるのも認められるかもしれません。

引き続き、ザリガニ釣りができることを願って、ザリガニ釣りのQ&Aをまとめましたので、よろしければ覗いていってください。


エサはちくわかスルメか?
どちらでも喰いつきは同じかと思います。ただし硬さで考えますとスルメです。ちくわは柔らかい分、ザリガニにハサミでちょん切られますし、食べられるのが早いです。

スルメは硬い分、ハサミでちょん切られずらいですし、食べられるのも遅いです。

また、ちくわでありますと、ザリガニだけでなく、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)が食べられてしまい、ミシシッピアカミミガメの噛みつく力が強いですので、あっと言う間に千切られてなくなってしまいます。

ページ上に戻る

釣るには何が必要か?
以下を用意します。

(1)凧上げに使う凧糸(釣り糸でも可)
   ※ハサミは持って行く
(2)エサ(スルメ、ちくわ、煮干し、ウィンナー)
   ※強度から言ってスルメを推奨
(3)枝、笹などを拾い釣り竿がわりに使用(なさそうな場所なら釣り竿)
(4)網、タモ(ザリガニを水面で掬う)
(5)バケツ、飼育ケース

凧糸を(水底に着くぐらいの)適当な長さに切り取り、一方はエサ、一方はt釣り竿につけます。そして、エサを水の中に放り込みます。エサが沈まない場合は途中に(長細い)石を拾って巻き付けて重しにしましょう。

水底についてザリガニがいれば、エサに食らいついて引っ張りますので、引っ張られる間隔がありますので釣り上げます。エサをハサミではさんでいますのでそうそう逃げてしまうことはありませんが、水面から出るとハサミをはなすことが多いので水面辺りで網でザリガニを掬います。

ページ上に戻る

ザリガニのいるところ
ザリガニのいるところですが、ザリガニは池や沼、用水路や川、田んぼにおります。

ただし、渓流など綺麗な川にはおりません。ザリガニはどちらかというと泥のある場所、そして少々汚れた川の方がおります。

また、池や沼であれば水草が生えていない、水面に浮草や浮き葉がない場所であれば、ザリガニが棲んでいます。ザリガニが池や沼に生えている水草を食べてしまうからです。

ページ上に戻る

釣り針がいるのか?
釣り針はいりません。ザリガニ専用の釣り針はありません。エサをハサミで挟んだところを吊り上げますので不要です。

ページ上に戻る

アレルギーはあるのか?
エビ、カニなどの甲殻類アレルギーが小学生以上になると増えてくるそうです。

ザリガニ釣りでザリガニに触ることには注意を払う必要がありますか?と言われますとエビに触って手が痒くなったとか赤くなったというような過敏症状が出たと事例があります。

ザリガニも甲殻類ですし、必ずしも症状が出るわけではありませんが注意した方がよいと思います。

ページ上に戻る

特定外来生物に指定されるとどうなるのか?【2022.05.19】追記
ミシシッピアカミミガメとともに、日本の水辺で猛威を振るっているアメリカザリガニを「特定外来生物」に指定しようという動きがあります。

しかしながら、2022年5月11日に外来種ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とアメリカザリガニについて、家庭のペットとしてなら飼育などを例外的に認める規定を盛り込んだ「改正外来生物法」が参院本会議で可決、成立されました。広く飼育されている実態を考慮し「特定外来生物」に指定されても一部の規制を適用除外できる新たな枠組みを設けるとあります。

現行法では、「特定外来生物」に指定されると飼育に許可が必要になるため、指定後に飼育中の個体が大量に自然に放たれて生態系への影響が拡大する懸念がありました。

今回の改正では、「特定外来生物」のうち政令で指定された種類について、個人の販売目的でない飼育や個人間の無償譲渡を容認する一方、輸入や販売、放出を規制できるようにするそうです。

まだ、具体的に決まっておりませんが、一般家庭では飼えるようになりそうです。釣って持ち帰れるのか、リリース(釣った場所に戻せるのか)できるのかなど、詳細は政令が制定されるまでとなります。

もし、「特定外来生物」に指定されたら、どうなるのでしょうか。


1.飼育の禁止・・・ザリガニを飼育できません
2.輸入の禁止・・・ザリガニを輸入できません
3.野外へ放つ・・・飼っているザリガニを野外に放つことはできません
4.譲渡の禁止・・・ザリガニを他人に譲ることができません



勘違いされているところは、特定外来生物に指定されていても、釣りをすることはできるのです。禁止されることは、例えば釣った魚を持って帰って飼うこと、移動させて放流することです。したがって、釣った特定外来生物をその場で放す「キャッチ・アンド・リリース」は問題ありません。また、釣った特定外来生物をその場で締めた上で、持ち帰って食べることも問題ありません。
なお、都道府県によっては、条例により外来生物のキャッチアンドリリースを禁止している場合もありますので、ご注意ください。

ページ上に戻る



※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。