❖はじめに
春になって暖かくなりますと、生き物たちが活発に動くシーズンとなります。生き物たちは短いわずかな期間で、次の世代を残そうと活動します。
日本における野生下では春夏秋冬があり、生き物は生命期間を全うしようと必死に生きようとするわけです。
これが飼育下になりますと、野生下における「エサ」が不足する事態にも陥りませんし、「水温水質」は調節できます。そして「天敵」に襲われることもありません。
飼育下では、このように生き物に優しい環境を整えてあげれば、野生下より長生きすることも確かです。
しかしながら飼育下においては、一般的な寿命より早く死なせてしまうことが多々あります。
それは、生き物には野生下のような環境を整えてあげるのがベストですが、場所や広さの制限、そして飼育者自身の都合により、野生下のような環境を用意してあげることはできず、そして適切に飼育できていないからです。
生き物の飼育をするときに「どんな生き物を飼おうか?」と考えるかと思います。基本的には飼いたい生き物を飼うかと思います。おそらく飼い始めてから「この生き物はどれくらいの寿命があるんだろう?」と思うはずです。
一般的に言われている寿命は、飼育に専念できる上級者から中級者、そして業者、プロと呼ばれる飼育者のことであり、一般人には当てはまらないのです。
実際の生き物の寿命はどれくらいなのでしょうか?
春になって暖かくなりますと、生き物たちが活発に動くシーズンとなります。生き物たちは短いわずかな期間で、次の世代を残そうと活動します。
日本における野生下では春夏秋冬があり、生き物は生命期間を全うしようと必死に生きようとするわけです。
これが飼育下になりますと、野生下における「エサ」が不足する事態にも陥りませんし、「水温水質」は調節できます。そして「天敵」に襲われることもありません。
飼育下では、このように生き物に優しい環境を整えてあげれば、野生下より長生きすることも確かです。
しかしながら飼育下においては、一般的な寿命より早く死なせてしまうことが多々あります。
それは、生き物には野生下のような環境を整えてあげるのがベストですが、場所や広さの制限、そして飼育者自身の都合により、野生下のような環境を用意してあげることはできず、そして適切に飼育できていないからです。
生き物の飼育をするときに「どんな生き物を飼おうか?」と考えるかと思います。基本的には飼いたい生き物を飼うかと思います。おそらく飼い始めてから「この生き物はどれくらいの寿命があるんだろう?」と思うはずです。
一般的に言われている寿命は、飼育に専念できる上級者から中級者、そして業者、プロと呼ばれる飼育者のことであり、一般人には当てはまらないのです。
実際の生き物の寿命はどれくらいなのでしょうか?
寿命のあれこれと、ここで言う寿命とは..。
寿命(じゅみょう)とは、命がある間の長さのことであり、生まれてから死ぬまでの時間のことです。
◆生理的寿命・生態的寿命(最大寿命)
生物学における寿命には2つの考え方があります。
自然界に生活する生き物は、たえず他の生物に捕食されたり、微生物や環境条件によって生命を奪われるほかに同種や他種の生物と栄養や生活空間の奪い合いで命を落としています。生活環境や条件によって影響を受ける個々の個体の生存期間を生態的寿命と呼び、天寿を全うして老衰などの生理的原因によって死亡するまで続く個体の生存期間を生理的寿命(最大寿命・限界寿命)と呼んでいます。
◆平均寿命
生き物が生まれてから、その後平均して何年生きられるかを示したものを平均余命といい、出生時、つまり0歳時の平均余命をとくに平均寿命といいます。生き物の寿命で一般的に語られているのは、この平均寿命です。
◆健康寿命
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを健康寿命と呼んでいます。
◆天命
寿命とは若干かけ離れてしまうかもしれませんが、天寿を全うして老衰などの生理的原因によって死亡が寿命だけでないと思います。
『一人ひとりの寿命は、運命的に決まっていて、病気に限らず事故や災害での突然の死も、本人が生まれ持っているもの。寿命はその人の経済力や最新の医療で延ばせるものではなく『天命』だという気がする。』という話もある通り、これもまた寿命という気がします。
❖ここでの寿命とは?
ここでは屋外の飼育下における平均寿命と天命で話をさせてもらいたいと思います。
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◆天命
寿命とは若干かけ離れてしまうかもしれませんが、天寿を全うして老衰などの生理的原因によって死亡が寿命だけでないと思います。
『一人ひとりの寿命は、運命的に決まっていて、病気に限らず事故や災害での突然の死も、本人が生まれ持っているもの。寿命はその人の経済力や最新の医療で延ばせるものではなく『天命』だという気がする。』という話もある通り、これもまた寿命という気がします。
❖ここでの寿命とは?
ここでは屋外の飼育下における平均寿命と天命で話をさせてもらいたいと思います。
金魚の寿命と天命
飼育下では、まずは1週間(天命)です。
特に金魚掬いで捕ってきた金魚の場合は搬送や人間に追い回せされて弱っていますので、下手をすると翌日に死んでしまうことがあります。1週間は状況を注視する必要があります。
次に1ヶ月(天命)です。
金魚を飼うとなった時は、金魚の棲める環境を用意してあげると思います。新しく飼育容器を立ち上げた時の水は、カルキ(塩素)抜きした水道水を利用していると思いますが、1ヶ月は水質が安定しないと思います。そしてエサの残りや排泄物などから、猛毒なアンモニアや亜硝酸が生成されたり、それを分解するバクテリアがまだ多くないこともあり、中毒で死んでしまうことがあります。
次に半年(天命)です。
春に飼い始めても秋に飼い始めても、どちらも夏の季節、あるいは冬の季節にかかります。夏なら猛暑日(最高気温が35℃以上)、冬なら冬日(最低気温が0℃未満※)と、温度変化についていけない金魚は死んでしまいます。
※真冬日は一日の最高気温が0℃未満になった日を差します。東京では半世紀(50年)以上ありません。
次に1年(天命)です。
それは春に行う飼育容器の全水替え、植替えです。せっかく自分の棲んでいる環境、水温水質に慣れた金魚ですが、1年も経過すると飼育容器の中ではどうしてもアンモニアや亜硝酸が分解されずに少しずつ溜まっていきます。枯れ葉や死骸なども水底に溜まりますので、1年に1度は飼育容器の大掃除をしないといけません。そして大掃除をしますと、どうしても水温水質に変化が生じますので、この変化についていけない金魚は死んでしまいます。
そして金魚にとって飼育環境がよくても3~4年(寿命)がいいところです。
突然の病気や内蔵疾患(転覆病)、エサに増減による水質の変化、春夏秋冬の水温変化、個体数の増減(死ぬことでの個体数減少、譲渡や購入による個体数増加)などにより、10~15年を生かすのは難しいです。
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メダカの寿命と天命(飼育下の寿命が長い)
飼育下では、まずは1日(天命)です。
基本的にメダカは購入することになると思いますが、購入先から運んできて飼育容器に入れるわけですが、メダカをいきなり飼育容器の中にいれるわけにはいきません。飼育容器の水温水質に慣らせないといけません。一般的には「水合わせ」と呼びますが、それでも飼育容器の水温水質に慣れないメダカはショックを受けて死んでしまいます。
次に1ヶ月(天命)です。
メダカを飼うとなった時は、メダカの棲める環境を用意してあげると思います。新しく飼育容器を立ち上げた時の水は、カルキ(塩素)抜きした水道水を利用していると思いますが、1ヶ月は水質が安定しないと思います。そしてエサの残りや排泄物などから、猛毒なアンモニアや亜硝酸が生成されたり、それを分解するバクテリアがまだ多くないこともあり、中毒で死んでしまうことがあります。
次に半年(天命)です。
春に飼い始めても秋に飼い始めても、どちらも夏の季節、あるいは冬の季節にかかります。夏なら猛暑日(最高気温が35℃以上)、冬なら冬日(最低気温が0℃未満※)と、温度変化についていけないメダカは死んでしまいます。
※真冬日は一日の最高気温が0℃未満になった日を差します。東京では半世紀(50年)以上ありません。
次に1年(天命)です。
それは春に行う飼育容器の全水替え、植替えです。せっかく自分の棲んでいる環境、水温水質に慣れたメダカですが、1年も経過すると飼育容器の中ではどうしてもアンモニアや亜硝酸が分解されずに少しずつ溜まっていきます。枯れ葉や死骸なども水底に溜まりますので、1年に1度は飼育容器の大掃除をしないといけません。そして大掃除をしますと、どうしても水温水質に変化が生じますので、この変化についていけないメダカは死んでしまいます。
そしてメダカにとって飼育環境がよくても1~2年(寿命)がいいところです。
突然の病気や内蔵疾患(痩せ細り病)、エサに増減による水質の変化、春夏秋冬の水温変化、個体数の増減(死ぬことでの個体数減少、譲渡や購入による個体数増加)などにより、1~2年が限界です。
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ザリガニの寿命と天命(野生の寿命が長い)
飼育容器では水温水質の維持が難しいことや、温暖化で温かいことにより冬眠しない(できない)ことなどが原因だと言われています。
飼育下では、まずは1週間(天命)です。
飼育容器の大きさによりますし、隠れ家の設置有無や、ザリガニ自体の大きさがバラバラ(大きいザリガニ、小さいザリガニ)ということもありますが、あっと言う間に大きなザリガニに小さなザリガニは食べられてしまいます。
次に3ヶ月(天命)です。
ザリガニは水を汚しやすい生き物です。雑食性で大食漢なのですがエサを綺麗に平らげることができませんので、飼育容器内にエサが必ず残りますし、排泄物も沢山しますので、毎日水替えをするか、水質浄化の設備がない場合はあっと言う間に汚れてしまいます。そしてエサの残りや排泄物などから、猛毒なアンモニアや亜硝酸が生成されたり、それを分解するバクテリアがまだ多くないこともあり、中毒で死んでしまうことがあります。
次に半年(天命)です。
春に飼い始めても秋に飼い始めても、どちらも夏の季節、あるいは冬の季節にかかります。夏なら猛暑日(最高気温が35℃以上)、冬なら冬日(最低気温が0℃未満※)と、温度変化についていけないザリガニは死んでしまいます。
※真冬日は一日の最高気温が0℃未満になった日を差します。東京では半世紀(50年)以上ありません。
そしてザリガニにとって飼育環境がよくても3~5年(寿命)がいいところです。
日本の春夏秋冬の季節の中で水温水質を維持することが難しく、繰り返しになりますが温暖化で温かいことにより冬眠しない(できない)ことなどが原因だと言われています。
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カブトムシの寿命と天命
オスは子孫を残すためメスをめぐって、そしてエサ場(野生では樹液、飼育下ではゼリー)を独占する為に他のオスと戦いの連続です。首尾よくメスと交尾できても、また違うメスを求めて、また他のオスと戦うのです。戦いで自分の体が傷ついていき(野生では動物に襲われることもあり)、交尾により衰弱していき一生を終えます。
メスは、戦いに勝った強いオスと交尾して産卵を行います。1頭のメスが30個以上も卵を産むこともあります。そして産卵により体力を消耗します。ただ、オスのように戦いで負傷すること((野生では動物に襲われることもあり)が少ない(メス同士でも戦うことがあります)ので、オスより長生きできるのです。
飼育下では、まずは1週間(天命)です。
羽化した(あるいは購入した)オス同士は戦いを始めます。ここで弱い個体はあっと言う間に強い個体にバラバラにされるか、急所(頭と同体の間)をつかれて絶命してしまうことがあります。ただし、飼育容器にオス1匹であれば、このようなことはありません。
そしてカブトムシにとって飼育環境がよくても1~1.5ヶ月(寿命)がいいところです。
オスは、どうしても空間が限られる飼育容器では、メスやエサ場をめぐる戦いが避けられないこと、メスとの交尾が簡単にできてしまうこと(狭くてメスがオスから逃げれない)、温度湿度で特に排泄物やエサの残りによる湿度が高くなることなど、体力が消耗してしまうことです。
メスも、どうしても空間が限られる飼育容器では、エサ場をめぐってオスより攻撃を受けてしまう場合があること、そしてメス同士の戦いが避けられないこと、オスとの交尾で狭くてメスがオスから逃げれれず交尾すること、そして産卵すること、また温度湿度で特に排泄物やエサの残りによる湿度が高くなることなど、体力が消耗してしまうことです。
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※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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