※2022.05.04更新(イマーションスーツ追加)
今年は2月のシドニーサメ襲撃事件、そして4月の知床観光船海難事故とウェットスーツが脚光を浴びる年(勝手に決めつけているだけです)と感じます。
そこで、海で死なない為のウェットスーツをかき集めてみました。
サメの襲撃事件があると、必ず出てくるのが確率論なるもので、よく自動車事故(84人に1人、アメリカ発表)より、サメの襲撃事件(3,748,067人に1人、アメリカ発表)によるものがはるかに死亡リスクが低いというものです。
日本においては、ハチの刺される死亡事故は年間17~18件、一方、サメの襲撃による死亡事故どころか負傷事故も年1回あるかないかです。
しかし、そんな確率論はどうでもよく、過去にサメの襲撃で亡くなられた方もおりますし、自分が襲われて死んでしまった場合を想像しますと、サメに手足などを噛みちぎられて痛い感覚の前に、圧倒的な恐怖の中で死んでいくということです。
ハチの場合はいきなり刺されてアレルギー反応(アナフィラキシーショック)で苦しむことはあっても、サメのようにプラスして恐怖(死への恐怖はあるかもしれませんが、襲われることへに恐怖はない)して死んでいくということはないのです。
サメの襲撃では、いきなり襲ってきますので海の中で対処するというのは非常に難しいと思います。最初の一撃で致命傷に近い傷を負わされるのです。そんなサメに噛まれても守ってくれるウェットスーツはないのでしょうか。
❖サメ除けのウェットスーツが販売
サメに噛まれても致命傷を負わないスーツの前に、まず先に2013年にサメ除けのウェットスーツが販売されました。
企業家のハミッシュ・ジョリーとクレイグ・アンダーソンの両氏が経営する研究企業「シャーク・アタック・ミティゲーション・システムズ」は、豪ウエスタンオーストラリア大学の海洋研究所と協力して、ダイバーやサーファーをサメから守るために設計された2種類のウエットスーツを開発したそうです。
アンダーソン氏は「これは、捕食性のサメの視覚系に関する画期的な発見に基づいている」とAFPに語っています。「われわれはこの新発見を応用し、基本的にサメの視覚系に錯覚を生じさせる素材の開発に成功した」とも力説しております。
1種類目の青と白の「イルード」モデルは、ダイビングやシュノーケリング向けのデザインで、サメの光覚(光の刺激に対する感覚)と色覚異常に関する研究成果を応用し、「水の柱の中に身を隠すことができる」とアンダーソン氏は話しています。
また、主にサーファー向けの「ダイバーター」モデルは、サメが自然界の危険信号として知覚するものに基づき、「不快な食べ物」を装うための白黒の太い横縞模様が付いている、とUWAの研究者のショーン・コリン氏は説明しています。「生物界の動物の多くは、有毒動物を避ける。捕食の対象になる有毒動物は、何らかの形で『自分を食べるな』という信号を発している。縞模様には、この信号が明白に表れている」と言っておられます。
うーん、やはりサメに襲撃されて噛みつかれるのはゼロでないので、やはり噛みつかれても大丈夫なスーツがいいですね。
❖サメの襲撃でも大丈夫なウェットスーツ
そんな願いを叶えて開発されたのは、防サメウエットスーツ「シャークストップ(Shark Stop)」です。
この軽量なのに、鋼の8~15倍の強度をもつ超高分子量ポリエチレンを組み込んだ素材がサメの脅威から、あなたの体を守ってくれるというのです。
4年の基礎研究を経て開発されたというシャークストップは、超高分子量ポリエチレン・ナノファイバー(UHMWPE)という素材でできているそうです。
本当に大丈夫なのか?噛まれても守ってくるのか?という疑問には研究者たちが答えてくれています。
フリンダース大学の研究者によって性能試験が行われて、その結果が査読付きの学術誌で発表されているそうです。
その試験というのは、実際にサメに噛ませても、その強力な咬合力に耐え、たとえ最悪の襲撃であってさえも、ちくっと痛みを感じる程度の穴が開くだけだということです。試験の様子は動画でも公開されています。ただ、流石に人体実験はできませんね。
「いやーよかった!よかった!これを着ていればサメに襲われても大丈夫だね...。」とは、ならないですね。
何せ、3メートル以上、運が悪ければ5メートル以上の凶暴なサメが襲ってくるわけですから、いくら鋼鉄のウェットスーツを着ていても、襲われたらパニックになること必須です。

サメの襲撃により命取りになるのは大腿動脈に傷がついたケースだそうです。そうした致命傷になりやすい部位に効果的にUHMWPEが採用され着用者の生命を守るのです。
ただ、せっかくの防御力であっても鎧のような着心地では何もかも台無しですので、シャークストップは体の動きを邪魔しないよう、非常に柔軟な作りになっています。
防サメウエットスーツ「シャークストップ」は、クラウドファンディング「Kickstarter」で支援を募集して目標金額に達成したため、販売しているそうです。
この防サメウエットスーツ「シャークストップ」が欲しい人は、795豪ドル(約65000円)からの支援で入手できるそうです。ダイビング用とサーフィン用があり、厚さも2~7mmから選ぶことができるのです。
厚さ2mmだと大丈夫なんですかね。私なら迷うことなく7mmを選ぶと思います。そもそもサメの多い海になんてはいりませんけどね。あと、ワニでも大丈夫ですかね。
真冬の海に何も装備せずに投げ出された場合、水温5℃以下では30分で意識を失い、命はもって90分です。もし、知床観光船海難事故のように、海に投げ出された週間から死へのカウントダウンとなります。
そんな真冬の海に投げ出されても命を守ってくれるウェットスーツは「ドライスーツ」です。
「ドライスーツ」は北海道などの寒冷地のみで使用される保温性最強のスーツです。また「ドライスーツ」の名前のとおり、身体を濡らさずにダイビングを楽しめる、画期的なスーツでもあります。
特徴はスーツ内の空気の層で保温をするので、ウエットスーツと比較して格段に保温力が高いのです。その保温力は水深や水温に関係ながくあたたかいのです。また体が濡れないのも「ドライスーツ」ならではです。
ただし、「ドライスーツ」にはいくつかのデメリットがあります。ウェットスーツと比べると沈むためにウエイトの量が1.5倍~2倍程度になり、身体も動かしにくくなります。また、常に水没してしまう危険性と隣り合わせになります。値段的にもウエットスーツの2倍以上の10万円~30万円ほどで高価です。
ウェットスーツの場合、水が入ってきても足首などから抜くことができます。しかし「ドライスーツ」はブーツと一体になっているため、溜まった水が抜けないのです。
そうなると、着用している人の体重や「ドライスーツ」自体の重さで沈んでしまいます。
真冬の海に投げ出された場合は「ドライスーツ」だけじゃ沈んでしまいますね。プラスで「ライフジャケット」など浮力を伴うものが必要なのですね。
真冬の海に何も装備せずに投げ出された場合、水温5℃以下では30分で意識を失い、命はもって90分です。もし、知床観光船海難事故のように海に投げ出された週間から死へのカウントダウンとなります。
最初に「ドライスーツ」を紹介しましたが、あくまでダイビングをするためのウェットスーツですのでで長時間の保温が難しいのです。
真冬の海でも長時間浮いていられる救命スーツがあるのです。
それは「イマーションスーツ」と呼ばれるもので「水温0度の海でも6時間保温できる」という想定で設計されています。もともと北太平洋・ベーリング海の漁師のために作られ、南極観測船「しらせ」でも使われているそうなのです。
イマーションスーツの最大の特徴は何といっても保温効果ですけども、水温0℃で6時間保温(体温2度低下)できることです。保温スーツといっても6時間後は体温が2度低下しますので長時間命を保証してくれるわけではありません。6時間以上のテストもしていると思いますが見つけられていませんので、そこは探していきたいと思います。
先に言いますと、ウェットスーツでなく「潜水服」になります。
正しくは「大気圧潜水服」といい、潜水士が素潜りやスクーバダイビングより深く深海を潜水するために身に着ける潜水用具です。水や水圧の影響を受けないよう硬くて機密性のある全身を覆う形状をしています。
イギリスのオーシャニアリング社が開発した宇宙服を思わせる潜水服JIMは、オペレーターを地上と同じ1気圧の状態 のままで深海に懸垂沈降させるというユニークなものです。
これまで北極圏の氷山の下での困難な作業、340mの深度 での建設および補修作業など、高性能のマニピュレーターを駆使して、数々の実績を残しています。
今年は2月のシドニーサメ襲撃事件、そして4月の知床観光船海難事故とウェットスーツが脚光を浴びる年(勝手に決めつけているだけです)と感じます。
そこで、海で死なない為のウェットスーツをかき集めてみました。
❖サメに噛みつかれても致命傷を負わないウェットスーツ
日本においては、ハチの刺される死亡事故は年間17~18件、一方、サメの襲撃による死亡事故どころか負傷事故も年1回あるかないかです。
しかし、そんな確率論はどうでもよく、過去にサメの襲撃で亡くなられた方もおりますし、自分が襲われて死んでしまった場合を想像しますと、サメに手足などを噛みちぎられて痛い感覚の前に、圧倒的な恐怖の中で死んでいくということです。
ハチの場合はいきなり刺されてアレルギー反応(アナフィラキシーショック)で苦しむことはあっても、サメのようにプラスして恐怖(死への恐怖はあるかもしれませんが、襲われることへに恐怖はない)して死んでいくということはないのです。
サメの襲撃では、いきなり襲ってきますので海の中で対処するというのは非常に難しいと思います。最初の一撃で致命傷に近い傷を負わされるのです。そんなサメに噛まれても守ってくれるウェットスーツはないのでしょうか。
❖サメ除けのウェットスーツが販売
サメに噛まれても致命傷を負わないスーツの前に、まず先に2013年にサメ除けのウェットスーツが販売されました。
企業家のハミッシュ・ジョリーとクレイグ・アンダーソンの両氏が経営する研究企業「シャーク・アタック・ミティゲーション・システムズ」は、豪ウエスタンオーストラリア大学の海洋研究所と協力して、ダイバーやサーファーをサメから守るために設計された2種類のウエットスーツを開発したそうです。
アンダーソン氏は「これは、捕食性のサメの視覚系に関する画期的な発見に基づいている」とAFPに語っています。「われわれはこの新発見を応用し、基本的にサメの視覚系に錯覚を生じさせる素材の開発に成功した」とも力説しております。
1種類目の青と白の「イルード」モデルは、ダイビングやシュノーケリング向けのデザインで、サメの光覚(光の刺激に対する感覚)と色覚異常に関する研究成果を応用し、「水の柱の中に身を隠すことができる」とアンダーソン氏は話しています。
また、主にサーファー向けの「ダイバーター」モデルは、サメが自然界の危険信号として知覚するものに基づき、「不快な食べ物」を装うための白黒の太い横縞模様が付いている、とUWAの研究者のショーン・コリン氏は説明しています。「生物界の動物の多くは、有毒動物を避ける。捕食の対象になる有毒動物は、何らかの形で『自分を食べるな』という信号を発している。縞模様には、この信号が明白に表れている」と言っておられます。
うーん、やはりサメに襲撃されて噛みつかれるのはゼロでないので、やはり噛みつかれても大丈夫なスーツがいいですね。
❖サメの襲撃でも大丈夫なウェットスーツ
そんな願いを叶えて開発されたのは、防サメウエットスーツ「シャークストップ(Shark Stop)」です。
この軽量なのに、鋼の8~15倍の強度をもつ超高分子量ポリエチレンを組み込んだ素材がサメの脅威から、あなたの体を守ってくれるというのです。
4年の基礎研究を経て開発されたというシャークストップは、超高分子量ポリエチレン・ナノファイバー(UHMWPE)という素材でできているそうです。
本当に大丈夫なのか?噛まれても守ってくるのか?という疑問には研究者たちが答えてくれています。
フリンダース大学の研究者によって性能試験が行われて、その結果が査読付きの学術誌で発表されているそうです。
その試験というのは、実際にサメに噛ませても、その強力な咬合力に耐え、たとえ最悪の襲撃であってさえも、ちくっと痛みを感じる程度の穴が開くだけだということです。試験の様子は動画でも公開されています。ただ、流石に人体実験はできませんね。
「いやーよかった!よかった!これを着ていればサメに襲われても大丈夫だね...。」とは、ならないですね。
何せ、3メートル以上、運が悪ければ5メートル以上の凶暴なサメが襲ってくるわけですから、いくら鋼鉄のウェットスーツを着ていても、襲われたらパニックになること必須です。

サメの襲撃により命取りになるのは大腿動脈に傷がついたケースだそうです。そうした致命傷になりやすい部位に効果的にUHMWPEが採用され着用者の生命を守るのです。
ただ、せっかくの防御力であっても鎧のような着心地では何もかも台無しですので、シャークストップは体の動きを邪魔しないよう、非常に柔軟な作りになっています。
防サメウエットスーツ「シャークストップ」は、クラウドファンディング「Kickstarter」で支援を募集して目標金額に達成したため、販売しているそうです。
この防サメウエットスーツ「シャークストップ」が欲しい人は、795豪ドル(約65000円)からの支援で入手できるそうです。ダイビング用とサーフィン用があり、厚さも2~7mmから選ぶことができるのです。
厚さ2mmだと大丈夫なんですかね。私なら迷うことなく7mmを選ぶと思います。そもそもサメの多い海になんてはいりませんけどね。あと、ワニでも大丈夫ですかね。
❖真冬の海でも凍死しないウェットスーツ
そんな真冬の海に投げ出されても命を守ってくれるウェットスーツは「ドライスーツ」です。
「ドライスーツ」は北海道などの寒冷地のみで使用される保温性最強のスーツです。また「ドライスーツ」の名前のとおり、身体を濡らさずにダイビングを楽しめる、画期的なスーツでもあります。
特徴はスーツ内の空気の層で保温をするので、ウエットスーツと比較して格段に保温力が高いのです。その保温力は水深や水温に関係ながくあたたかいのです。また体が濡れないのも「ドライスーツ」ならではです。
ただし、「ドライスーツ」にはいくつかのデメリットがあります。ウェットスーツと比べると沈むためにウエイトの量が1.5倍~2倍程度になり、身体も動かしにくくなります。また、常に水没してしまう危険性と隣り合わせになります。値段的にもウエットスーツの2倍以上の10万円~30万円ほどで高価です。
そして万が一スーツの中に水が入ってしまったら、スーツの中から水が抜けないのです。つまり、ゴム風船に水を詰めた状態になる、ということです。
ウェットスーツの場合、水が入ってきても足首などから抜くことができます。しかし「ドライスーツ」はブーツと一体になっているため、溜まった水が抜けないのです。
そうなると、着用している人の体重や「ドライスーツ」自体の重さで沈んでしまいます。
真冬の海に投げ出された場合は「ドライスーツ」だけじゃ沈んでしまいますね。プラスで「ライフジャケット」など浮力を伴うものが必要なのですね。
❖真冬の海でも凍死しない救命スーツ【2022.05.04】追記
最初に「ドライスーツ」を紹介しましたが、あくまでダイビングをするためのウェットスーツですのでで長時間の保温が難しいのです。
真冬の海でも長時間浮いていられる救命スーツがあるのです。
それは「イマーションスーツ」と呼ばれるもので「水温0度の海でも6時間保温できる」という想定で設計されています。もともと北太平洋・ベーリング海の漁師のために作られ、南極観測船「しらせ」でも使われているそうなのです。
❖イマーションスーツの特徴
・ライフジャケット不要・・・浮くことができます!
・十分な保温効果・・・6時間保温(体温2度低下)できます、それ以上はどうかというと?
・簡単着用で着心地快適・・・2分あれば着ることができます!
・ライフジャケット不要・・・浮くことができます!
・十分な保温効果・・・6時間保温(体温2度低下)できます、それ以上はどうかというと?
・簡単着用で着心地快適・・・2分あれば着ることができます!
イマーションスーツの最大の特徴は何といっても保温効果ですけども、水温0℃で6時間保温(体温2度低下)できることです。保温スーツといっても6時間後は体温が2度低下しますので長時間命を保証してくれるわけではありません。6時間以上のテストもしていると思いますが見つけられていませんので、そこは探していきたいと思います。
❖深海に落ちても死なないウェットスーツ
正しくは「大気圧潜水服」といい、潜水士が素潜りやスクーバダイビングより深く深海を潜水するために身に着ける潜水用具です。水や水圧の影響を受けないよう硬くて機密性のある全身を覆う形状をしています。
イギリスのオーシャニアリング社が開発した宇宙服を思わせる潜水服JIMは、オペレーターを地上と同じ1気圧の状態 のままで深海に懸垂沈降させるというユニークなものです。
これまで北極圏の氷山の下での困難な作業、340mの深度 での建設および補修作業など、高性能のマニピュレーターを駆使して、数々の実績を残しています。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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