4月23日に知床観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故では、まだ12名の方たちが見つかっておりません。しかしながら、国後島やロシアのサハリン島に漂着していて3名の方のDNAが日本から送った不明者のDNAと一致して、沈没した船に乗っていた乗客であることがわかりました。

カズワン乗船者とDNA一致、3遺体の引き渡しにロシア難色…対露制裁が影響か(2022年7月20日)

北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」(乗客乗員26人)が沈没した事故で、北方領土・国後島やロシア・サハリン島で発見された3人の遺体の引き渡しを巡り、日露両政府の調整が難航している。ロシア側が遺体の搬送方法などで難色を示しているのが原因とみられる。

松野官房長官は20日の記者会見で、サハリン島南部で発見された男性の遺体について、ロシア政府から19日、日本側が提供した乗船者のDNA型と一致したと連絡があったと明かした。その上で、松野氏は「人道的観点から一日でも早く遺体の引き渡しを実現できるよう、ロシア側と調整を進めていく」と強調した。

日本政府は事故直後から、モスクワの日本大使館やサハリン州の日本総領事館を通じて、ロシア側とやり取りしてきた。今回、DNA型が一致した男性のほか、5月に北方領土・国後島西岸で見つかった男女2人も、日本側が提供した乗船者のDNA型と一致したことが確認されている。

外務省によると、通常は身元確認後、速やかに母国への帰還手続きが取られるが、「ロシア側が空路での搬送に難色を示している」(日本政府関係者)という。日本側は、北海道と国後島の間の中間の洋上で、遺体を引き取る案をロシア側に打診したが、これにも難色を示し、実現していない。

ウクライナ侵略を契機とする日本の対露制裁などで、日露関係が悪化していることも影響しているとの指摘があり、引き渡しの時期は見通しが立っていない。

サハリンと北方領土

ロシアのウクライナ侵攻における日本のロシアへの経済制裁で日露関係が悪化しておりますので、引渡しの調整が進んでおりません。

一刻も早く家族の元へ返してあげたいのですが、経済制裁を受けているロシア側からすれば、政治的な重要なカードでありますので、調整は難航することが予想されます。

恐らく、これが最後の不明者発見となるはずです。未だに見つかっていない不明者は原形を留めておらず分解されてしまっていると考えられます。

切に日露間で調整が進むことを願います。



※最後に
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