❖最も第三次世界大戦に近づく
ロシアのウクライナ侵攻に伴い「第三次世界大戦」が現実味を帯びてきました。

昭和時代に生まれてから半世紀が過ぎましたが、その間に世界中で内戦、紛争の類はいろいろとありました。その中で自分の記憶に残っている戦争は下記のものです。

❖記憶に残る戦争

1980年~1988年 - イラン・イラク戦争・・・初めて認識した戦争

1990年~1991年 - 湾岸戦争

2001年~2021年 - アメリカのアフガニスタン侵攻(対テロ戦争)

幼少時に認識した最初の戦争は「イラン・イラク戦争」からです。もちろん、戦争になった背景、歴史などは幼少時にはわかりませんが、小学生でしたので、テレビ画面で連日放映されていたのをおぼろげながらに覚えています。

「第三次世界大戦」の話は、何度も起りえる可能性の話を番組や新聞などで見聞きましたが、正直、絵空事であり、現代社会において人種や宗教による紛争、内線は各地ではありえるものの、世界を巻き込む専用は現実にはありえないものとしてとらえておりました。

しかしながら、今回は自分が生きてきた中で一番「第三次世界大戦」が勃発する事態に近づいた、現実的になったという感じを受けます。

ロシア軍が侵攻開始!プーチン氏「核」に言及し世界を威嚇

 ロシアのプーチン大統領はモスクワ時間の24日早朝、「住民を保護するため」との理由でウクライナ東部における特殊な軍事作戦の遂行を決断したと発表。テレビ演説で「外部からの邪魔を試みようとする者は誰であれ、そうすれば歴史上で類を見ないほど大きな結果に直面するだろう」と語り、核兵器の使用も辞さない構えを再び示唆した。

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プーチン大統領の精神状態が危険な感じですね。大国の指揮官が核攻撃を匂わしています。

核保有国が「伝家の宝刀(=核攻撃)」を抜いたら最後、地球規模の破壊となりますし、地球は丸くて全世界が繋がっており、ロシアだけが助かることはまずありえません。それでも核兵器を使用するという意思を貫く可能性もあります。

(平和ボケの)日本人感覚として「伝家の宝刀(=核攻撃)」は、

『どんなにすごい宝刀でも、いったん抜いて手の内を晒してしまえばその限界や弱点も知れてしまうので、次からは対策を取られて負けてしまう。
それよりはわざと抜かずにおいて相手に「抜いたらこちらがただでは済まない」と思わせ続け、威嚇や牽制の道具として使い続けることで、いつまでも安心していることができる。』

との意味合いであると捉えておりました。

しかしながら、プーチン大統領の政治的駆け引きによる発言や軍事行動を見ていると、暴走して映画のように核ミサイルの「発車ボタン」を簡単に押してしまうということも十分にありえます。

この「第三次世界大戦」は「第二次世界大戦」のように長引く(1939年~1945年)ことはありません。何故ならば「第三次世界大戦」は言い換えれば「核戦争」だからです。

「核戦争」になれば、地球規模の破壊が起きて3日程度で壊滅的なダメージを受けて、誰も得をすることなく終わりを告げます。この「第三次世界大戦」は勝者はありません。

❖第三次世界大戦では「核」のシナリオしかない

第三次世界大戦では、核を使用する第三次世界大戦か、核を使用しない第三次世界大戦というシナリオがあると言われていますが、世界大戦ですので核を使用しない第三次世界大戦はありません。勝利したい国は、一気に決めにかかりますので、核ミサイルの投下を躊躇なく行います。

核を持っていない国が戦争しても世界大戦とはなりません。ちまちま戦うのは、単なる戦争でしかありません。

後にも記述しますが、核を実戦配備している国、特に大量保有している国は、アメリカとロシアですので事実上、一騎打ちに戦いとなり、世界中が巻き込まれるという構図です。

このウクライナ情勢により、皆さんも有事に備えて色々な書籍や報道、またSNSなどのシュミレーション動画を見る機会が増えてきたのではないでしょうか?

はたして「核戦争」になったら人類はどうなるのでしょうか?いろいろな情報をまとめてみました。シュミレーションですので、あくまで参考までに見てください。


❖核戦争になると地球上の人類は9割以上死滅、まず助からない
「核戦争」になったら、ほぼ生き残るのは無理です。地球上の90%の人類は死滅してしまいます。死亡率90%なので、生き残る人もわずかにいるそうなんです。ただ、希望的観測のようであります。核ミサイルが着弾する北半球の西洋諸国(ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、ロシア)は地球から消え去ります。

東アジア、オーストラリアなどの連合国や敵対国も核爆弾が着弾するそうです。

生存率10%となっていますが実際はわかりません。また、シェルターを持っている富裕層や政府関係者などの特権階層が生き残るのでは?と思いますが、そうでもないらしいです。

シェルターに避難すれば確かに直撃による被害は避けられる可能性は高いです。その後の長い避難生活がありますが、いずれ食料がなくなりシェルターを出なくてはいけませんので、そこで放射性物質を浴びることになります。

もし、シェルターに食料が5年分あっても、シェルターという限られた狭い空間の中で見知らぬ他人と暮らしていくのです。そこでは発作や病気の発症、またメンタルがやられてしまうなど、偶発的な備えはシェルターでもできていません。シェルターの生活を耐えることができすでしょうか。

「じゃあ、どうすればいいんだよ!」となりますが、ここに回答はないです。

核シェルター自体も冷戦終了とともに構築や維持管理をやめてしまったことも多く、ほとんどの人が避難できません。まずは核ミサイルが着弾する場所が自分の住んでいる場所から遠いことを祈るだけです。


❖最初の攻撃では電子機器を破壊
現在の核ミサイルすべてを発射すると広島、長崎の14万倍の威力(一発は50倍~1,500倍)をもっていると言われています。日本人であれば、広島、長崎の核爆発時の映像を見たことがあると思いますが、あの威力でも驚きを禁じ得ないですが、その14万倍ですので、もはや想像が難しいのですが、とにかく身を守れる場所ないと思っていいかと思います。

アメリカとロシアで合計15,000発の核ミサイルを保有しており、内、5,000発は廃棄分なので、残りは10,000万発が使用できる計算になります。その中で1,800発はすぐに発射可能だそうです。

他の国はイギリスで40発、フランスで50発程度で他(中国や北朝鮮)は実戦配備していないと想定されております。

アメリカとロシアで核戦争が始まった場合、核ミサイルでの最初の攻撃では、アメリカ、ヨーロッパ上空480キロで爆発させます。

これは、強力な電磁パルス(EMP:過剰な電流)を発生させて電子機器を使用不可にすることが目的だそうです。

地上にある電子機器の全部が全部、完全に破壊されないこともあり、現代人が電子機器、特にスマートフォン、パソコンなどが使用できないとなると、それだけでもかなり混乱すると予想されます。

南半球から北半球からのメール届かなくなるなど、通信ができなくなりますので、情報のやりとりができずに何が起きているか正確に把握することができません。

北半球や西ヨーロッパでは大混乱に陥ります。電子機器故障して一部の車が道の真ん中で止まり大渋滞が発生します。

上空を飛んでいる飛行機の電子機器が故障しパイロットは混乱します。官制からの指示届かずに墜落、もしくは緊急着陸となります。

その間、アメリカ、ロシア両軍の軍事施設は電子パルス対策をしており、問題なく稼働していますので、最初の攻撃を確認した後に、すぐに2回目の攻撃をはじめます。


❖2回目の攻撃で重要軍事施設を破壊
核ミサイルによる2回目の攻撃では600~700発をアメリカ、ロシアがそれぞれ発射します。

公式な報道の前にSNSで人々が気付き始めます。特に核ミサイル発射地域に住む住民からSNS発信されて世界中に知らされると思います。ただし、電磁パルスにより電子機器が破壊されているので、どれだけの人が気付くかは疑問ですし、フェイクニュースも出回っていますので、着弾を観ないと信じない人も多いかもしれません。

2回目は政権中枢を担う施設のホワイトハウス、国防を担う施設のペンタゴン、核ミサイルの配備されている重要軍事施設を狙い撃ちします。ホワイトハウスやペンタゴンンは地下の防護施設を破壊するので地上で爆発させて穴をあけます。現在の核ミサイルは狙った場所を確実に着弾しますのでひととまりもありません。

なぜ発射を急ぐのかといいますと、核ミサイルの配備されている軍事施設を破壊しないと、相手に核ミサイルを発射されてやられてしまいますので、とにかくスピード勝負です。どれだけ相手の武器が破壊できるかが鍵となっています。

相手に破壊される前に使う(発射)のです!

着弾すると1.5kmほどの火球(爆発中心部550万℃、熱線は5,000℃)ですべて燃えて灰になります。周辺の全ての生き物は気化してしまいます。直径9㎞以内で気化しなかった人間は火傷を負い、ほとんどの人が皮膚を全層焼かれて、壊死が皮下組織や筋肉部分まで焼かれます。

爆風(風速220m)によって、人や物をはじき飛ばして内臓破裂、複雑骨折、頭蓋骨骨折、貫通などで大怪我を負います。爆心から離れていても閃光で視力を数分失います。網膜の火傷や損傷により視力に一生涯障害が残る可能性はありますが視力は回復します。ただ、閃光を見た人間は(被ばくで)死んでしまいます。

アメリカ ワシントンDCで30万人死亡、ロシア モスクワは100万人死亡という予測です。

そして、この1回攻撃で核攻撃は終わりません。次々に核ミサイルは打ち込まれていきます。

この時点で、北半球のアメリカ、西ヨーロッパ以外の他大陸はまだ核戦争の事実をつかんでいない国が多いのですが、一部の国は衛星で核戦争を認識し始めます。そして動向を見守ります。

一般の人間はどこに逃げても核ミサイルが降り注いでくるので、避難に何の意味がありません。


❖3回目の攻撃は核兵器を保管している軍事施設、連合国
核戦争が始まって15分後で、すでにアメリカ、ロシア、西ヨーロッパは壊滅状態となります。

それでも核ミサイルによる攻撃は続きます。

次は核兵器を保管している国内外の軍事施設、国(連合国)を狙い撃ちしてきます。

日本はここで核ミサイルが着弾すると想定されます。

❖核ミサイルが着弾すると

 0.001秒後   火の玉が発生
 0.01秒後   目が見えなくなる
 0.1秒後   爆発音が聞こえる
 0.2秒後   巨大な穴があく
 1秒後    500㎞圏内に熱波が来る(火災が発生)
 2秒後    通信手段がなくなる
 5秒後    衝撃はがくる
 8秒後    キノコ雲が出現
 35秒後    死の灰が降り注ぐ
 3分後    真っ暗になる
 5分後    放射線が体を蝕む

核戦争が始まって20分後、ロシアの400発が国外の軍事施設や連合国に炸裂します。

すべて地上爆発ですので、地上爆発ですと大量の放射性物質舞い上がります。

アメリカ国内で武器をアメリカ各地の基地に分散させようとしますが間に合わないと考えられています。

そして人口が密集する大都市に着弾します。人間の虐殺です。

そして2時間後、たくさんのキノコ雲が発生して地上は壊滅状態になります。生存者はパニック状態で逃げますし、各国難民だらけとなります。

攻撃を受けていない国でも、得体の知れない轟音をきくことになります。

生存者は生きることに集中します。食料や水を求めて、暴動や略奪も辞さない行動もでてきます。

そして、侵入者から身を守る準備を行います。

ここで一旦、核攻撃は終了します。


最後の攻撃
核ミサイルの残りは潜水艦や移動式発射装置にあります。発射位置まで2日かかります。

そして、他国にあるアメリカの基地や空母を狙います。

情報が錯そうしてロシアの連合国とみなして中国に核ミサイルが着弾することもあるかもしれません。中国はアメリカに報復します。核ミサイルが実践配備されていれば、アメリカに核ミサイルで攻撃をします。

アメリカ、ロシア、西ヨーロッパ、東アジアが壊滅的な状態となっています。日本は地図上から消えています。

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❖日本は?
ロシアに「連合国」扱いされて、核ミサイルが投下されます。「アメリカの属国」「アメリカの植民地」「アメリカの犬」とか呼ばれていますので、間違いなくターゲットになります。

日本には、北海道から沖縄まで、全国各地に130か所の米軍基地(1024平方キロメートル)があります。そのうち米軍専用基地は81か所で、他は自衛隊との共用です。

日本の主な米軍基地は、三沢空軍基地(青森県三沢市)、横田空軍基地(東京都福生市など)、横須賀海軍基地(神奈川県横須賀市)、岩国海兵隊基地(山口県岩国市)、佐世保海軍基地(長崎県佐世保市)と沖縄の米軍基地群があります。

他に、核戦争の騒ぎに乗じて、中国からや、もしくは北朝鮮からの核ミサイルが着弾することも想定されます。この状況であればロシアから発射されたのか?他から発射されたのか?わかりませんので可能性はあります。

北朝鮮も日本海側に発射を繰り返してテストしていますので、最後のチャンス!とばかりに、虐殺目的に実戦発射してくる可能性は十分にあります。北朝鮮が実戦配備ができているか?が鍵になります。

❖爆心地が「東京駅」だったら

   6km圏内(品川駅、渋谷駅、新宿駅、秋葉原駅、錦糸町駅)・・・熱線で蒸発(即死)
 14km圏内(川口駅、荻窪駅、浦安駅、二子多摩川駅、柴又駅、羽田)・・・建物倒壊など壊滅
 21km圏内(三郷駅、武蔵小金井駅、船橋駅、生麦駅)・・・高温の熱線で大火傷で数日で死ぬ
 34km圏内(我孫子駅、町田駅、磯子駅、海ほたる)・・・衝撃波で建物損壊、熱線で重度の火傷
 60km圏内(鎌倉駅、茂原駅、つくば駅)・・・熱線で10日程度の火傷、キノコ雲をが見れる



❖核戦争後の長い冬
核戦争後には「核の冬」が訪れます。

アメリカ、ロシアは1億人以上犠牲となっていますが、「核の冬」で何十億人という人間が死んでいきます。

まず放射能汚染です。放射性物質が風にのって拡散していきます。

放射線障害で臓器や組織が機能不全 紫斑点、火傷、吐き気などの症状、髪の毛が抜けるなど、ゆっくり苦しみながら死んでいきます。

生存者はわずかな食料や水を求めますが生存者を満たす食料や水はありません。「核の冬」で世界の農業、漁業などの第一次産業が大打撃を受けるので自給自足もままならず、何十億の人間が餓死していきます。

核ミサイルは、5,000万トンの煤(すす)を放出します。煤(すす)が世界中を多い、日光が届かない状態となり氷河期が起きます。放射性物質の雪が降りそそぎます。

温度は氷点下になりますので、着の身着のまま逃げてきた人間は暖かい服や場所を確保できずに凍死する人間も出てきます。

わずかな食料や水をめぐり、人間同士の争い、略奪も起こります。腕力の強い者や銃などの武器を豊富に持っている者、組織的な殺戮集団などが台頭してきます。奪われないように防衛しなくてはいけません。これが結果的に殺戮へとつながっていきます。

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また、こんな悲惨な状況下においては、人間は何かにすがりたくなりますので、新興宗教の類も出てくると想定されます。

宗教とは本来、「なぜ私はここにいるのか」『何のために生きているのか』などの根源的な質問に答え、善悪の判断基準とモラルを与え、人の徳を高め、信じる人をより良い人間に成長させるものです。さらに言えば、大変な一生を生き抜く上での指針とも、拠り所ともなるものでもあります。

上記のような、まともな宗教であればいいのですが、いわゆるカルト的な宗教、邪教なども出てくると思います。これらの宗教は教えに反するものは排除する考えがありますので、わずかに生き残った人間の命の危険が迫ります。

そして人種間、宗教間の対立や争いは、こんな大変な時でも起こり続いていきます。「優性思想」の考え方です。

「核の冬」は長く20年も続きます。


それでも人間は生き残る!
核戦争から20年後、長い長い「核の冬」が終わりを告げます。太陽が降り注ぎ、植物が繁茂して、生き残ったわずから動物が躍動し始めます。

日光が差し込んでくると暖かくなり、そして生き残った人類が活動し始めて再び増えていきます。

しかし、北半球の復興は全く進んでいません。あまりにもダメージが大きすぎました。

チェルノブイリがいい例です。現在のチェルノブイリは植物が生い茂り、動物が野放しとなっていますが、北半球も同じ道を辿ります。

直接的なダメージの少なかった南半球で、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、オーストラリアが生き残ると思われます。

人類が9割死滅してしまった後も、文化や芸術などが続いていくのか?新たな文明を築いていけるのか?はわかりません。

そして100年後は、廃墟の都市は自然に占領されています。

北半球は復興せず、南半球を中心に発展していきますが、果たして勢力図はどうなっているのか?生き残ったブラジル、南アフリカ、オーストラリアが大国になっているのか?興味があります。

そして北半球で生き残った人々は南半球に移住します。アメリカから移住する場合、着の身着のままで途方のない距離を歩くことになります。船に乗って命がけで海を渡るリスクをとる人々もいるでしょう。人々は新たな土地を目指します。

核戦争後にどれだけの数の人間が生き残れるは不明ですが、人間は賢いので生き残る道を見つけ出していくと想定されています。

人口が1,000から10,000人も残れば再び多様性のある社会を再構築することが可能だそうです。

でも、そんな事態にならないことを祈っています。



※最後に
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