海岸を歩く女性に雷直撃、そばにいた男性も犠牲に 周囲は悲鳴(メキシコ)(2023年9月25日)

 世界では年間1000人ほどが落雷の被害に遭うと言われているが、このほどメキシコのビーチで雷に打たれて男女2人が死亡する事故が発生した。落雷の瞬間は当時、その場にいた海水浴客と思われる人物が撮影しており、動画がSNS上で拡散され、衝撃が広がっている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

メキシコ中西部に位置するミチョアカン州のマルアタ・ビーチで現地時間15日の午後2時20分頃、グアナフアト州から夫と訪れていたエルヴィア・デ・ヘススさん(Elvia de Jesús、33)と、コリマ州テコマン出身のフェリックス・アンドレスさん(Félix Andrés)という男性が、落雷によって亡くなった。

当時、その場にいた人が撮影した動画には、偶然にも2人が落雷を受けた瞬間が捉えられていた。動画には、迫りくる雷雨から避難しようと天蓋付きのビーチハウスに逃げ込む人の姿が映っており、空には稲妻が走り、波が徐々に高くなりつつある様子が見て取れる。

そして、カメラが海岸を歩いているエルヴィアさんの姿を捉えた直後、大きな轟音とともに稲妻が彼女を直撃し、稲妻は砂浜を滑るように移動して、そばにいたフェリックスさんにも直撃した。落雷を受けた2人はその場に倒れ込み、周囲からの悲鳴が聞こえてくる。またカメラが大きく揺れていたことから、撮影者も動揺を隠しきれなかったようだ。

メキシコのニュースメディア『La Verdad Noticias』によると、エルヴィアさんが落雷を受けた後、先に海から上がっていた夫のロベルトさん(Roberto、34)が駆け寄って心肺蘇生を施したが、到着した救急隊によってその場で死亡が確認された。一方のフェリックスさんは、搬送先の病院で息を引き取った。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、米国内では年間約4000万件の落雷が発生し、雷に打たれる人の確率は100万分の1以下とのことだ。また、落雷の被害に遭った人の9割が生存しているそうだ。しかし日本の気象庁ホームページによると、積乱雲から直接人体に落雷する「直撃雷」を受けた場合、約8割の人が死亡するという。
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凄惨な動画でした。こんなにもはっきりと人間が避雷針のようになって、雷に打たれる動画はなかったんではないでしょうか。

メキシコのビーチで男女2人が雷に打たれて死亡する事故が発生しました。最初に女性は雷に打たれて、その後、地面を伝って雷が伝線するかのように近くにいた男性が打たれて倒れます。

とにかく、女性に雷が落ちた最初は、不謹慎ですが何か映画のワンシーンを見ているかのように、よく悪魔や怪物が最後に雷に打たれて終わりを告げるような場面を思い出してしまいました。

世界中では、毎秒100回以上の落雷が生じているそうな。

年間でカウントすると3億回を超えるらしく、こんなに雷が落ちていたら、いつ人間に雷が落ちても不思議はありませんが、人間が雷に打たれることはまずありません。

正確なデータはないものの、その確率は隕石の落下で死亡する確率よりもはるかに低く、100万分の1などと言われています。ただ、サメに襲われる確率は、およそ370万分の1なので、はるかに高いのです。

とても運が悪いとしか、言いようがないのですが、ご冥福をお祈りいたします。

人体に雷が落ちるとどうなるのででしょうか。雷が落ちて体の表面を電気が流れる場合は衣類の破損、焦げや浅いやけどとなります。 体の中を流れると心臓や肺の運動を停止させますので致命的です。 両方に流れると心臓や肺への影響が軽減されます。

写真では燃えているかのようですが、雷によって光っているだけで、落雷によって体の中を電流が流れる時間は非常に短い時間(0.1秒以下)ですので高電圧の割に多量の熱は発生しません。

雷の落ちる場所ですが、雷雲の位置次第にはなりますが、どこにでも落ちます。海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。そして高いものに落ちる傾向があります。 グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので危険です。

雷が発生する理由にはさまざまな説がありますが、一般的には、雲の中にあるちり(微粒子)や水、氷の粒がぶつかり合ことで摩擦帯電が起きたり、氷の粒が分裂したりすることで、大気(雲)の中にプラスとマイナスの電荷が発生することが原因と考えられています。



※最後に
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