❖観光産業

観光資源を開発,整備,保護し,観光に伴って発生する交通,宿泊,その他施設利用に関する需要を満たし,観光の斡旋,宣伝を行う事業活動。
(中略)
狭義の観光産業は観光施設の提供を行うもので,航空,鉄道,バス,船舶などの交通業,ホテル,旅館,モーテル,飲食店,みやげ品販売店など宿泊販売業が含まれる。観光の斡旋や宣伝は公的機関や施設提供業者によっても行われるが,それを専門にするのは日本交通公社などの旅行斡旋業者である。

2022年4月23日の『知床遊覧船』が沈没して、乗組員含む26名の内、16名が亡くなり、行方不明が12名(2022年5月26日現在)となっております。

2022年5月26日現在、サルベージ会社により海底から観光船「KAZUⅠ」が引き上げられて、海上に姿を現しまして、そのまま水深の浅い海域まで横づけで引っ張っていき船上に引き上げてから港に5月27日に入るそうです。

2022年5月24日に、国交相は「当該事業者は安全管理体制の改善意識が見られず、このまま事業を継続させることは再び重大な事故を起こす蓋然性が高いことから、事業許可の取り消し処分が適当と判断し、処分に向けた聴聞の通知を、本日行うことといたしました」としまして、カズワンの運航会社・知床遊覧船に対し、海上運送法に基づく行政処分に必要な聴聞手続きを始めると表明しました。

聴聞を行ったのち、6月中旬にも旅客船事業の許可を取り消す方針です。

事故後に行われた国交省による特別監査では、出航判断の基準を守っていなかったことなど、安全管理規程違反が多数確認されました。

事業許可の取り消しは最も重い行政処分で、事故を受けての許可取り消しは初めてとなります。

日付は前後しますが、国土交通省は5月11日、小型観光船の安全対策について議論する検討委員会の初会合を開いた。事故を検証し、再発防止に向けて小型観光船の安全対策をめぐるルールの見直しを進める。夏ごろの中間取りまとめを目指す予定となるそうです。

委員は、海事法や船舶工学、船員養成などの有識者ら計14人で、地域事情も議論に反映させるため、知床半島で観光船事業を営む企業の社長も参加しているそうです。

観光事業の中の交通業の4本柱といわれる『船舶』のルールが安全を重視したものに大きく変わることになります。

観光事業の交通業で、今回の事故で、改めて思い出したバスの事故があります。改めてといいますので、当時、強烈な衝撃を受けた事故で、歳月が過ぎた今も何故か自分の中で風化しなかった事件であります。事故に私の関係者は一切いないんですけども、当時、これからを担う若い方が沢山亡くなって衝撃を受けた事件だからかもしれません。

軽井沢スキーツアーのバス転落事故(2016年1月15日発生)

2016年1月15日の未明、長野県軽井沢町の国道18号線を走っていたスキーツアーのバスが時速95キロでカーブを曲がり切れずに道路わきに転落。乗員乗客41人のうち、大学生13人を含む15人が死亡しました。(26人は重軽傷)

この事故で、バスを運行していた東京の会社「イーエスピー」の社長高橋美作被告(60)と、運行管理担当の元社員荒井強被告(53)は、死亡した65歳の運転手が「大型バスの運転は不安だ」と採用面接で話すなど、死傷事故を起こす可能性があると予見できたのに、必要な訓練をしなかったなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われています。

一方、運転手はギアチェンジの操作ミスなどで事故を起こしたとして、過失運転致死傷の疑いで書類送検されましたが、死亡のため不起訴となっています。

バスを運行していた東京の会社「イーエスピー」には、当日の出発前に点呼をしていなかったことや、死亡した運転手の健康状態を記した台帳を作成していなかったことなど、運行に関わる多くの法令違反が見つかりました。

長野県警は、事故から1年余りたった2017年6月「イーエスピー」の社長と、運行管理を担当していた元社員について、重大な事故を起こす可能性を予見できたのに、大型バスの運転に不慣れな運転手への指導を怠ったとして、業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。

また、死亡した運転手については、ギアチェンジの操作ミスなどで事故を起こしたとして、過失運転致死傷の疑いで書類送検しました。

「運転がおかしい」…次の瞬間記憶なし

女子大学生Aさん(19)は事故のそのときを覚えていない。

山道のカーブもすごい勢いで曲がっていたので、「運転が荒いね」と友人と目配せし合っていたが、2回目の急カーブでカーブとは逆方向に思いっきり体が引っ張られ、ガタガタと舗装された道路ではないところを走っているような感覚があった。女性の「キャー」という叫び声が聞こえたが、そこから記憶がない。

気がついたら、外に倒れ、土の上に横たわっていて隣にバスが見えた。「どうやってバスから外に出てしまったのかも記憶がない」。隣の座席にいて目配せしあっていた友人、女子大生Bさん(19)は帰らぬ人となった。

スキーバスの事故を受けて、国土交通省はバスの安全対策を見直しました。

バス会社への監査体制が強化され、貸し切りバス会社の事業認可を5年ごとに更新し、安全対策が不十分な場合には許可を取り消すほか、抜き打ち監査で重大な違反が見つかった場合、運行を直ちに停止するなどの対策がとられるようになりました。

今もきちんと監査が機能して、安全第一に運用されていることを願います。

このような安全対策の見直しが「船舶」にも行われます。今回、残念なのは、スキーバスの場合は、事故の生き証人がいるのですが、知床遊覧船には、まずいないということです。これは関係各所がしっかりと、事故を検証し、残された遺族の声もしっかり反映した見直しを行ってもらいたいと思います。

観光事業の4本柱のバスと船舶で重大事故を起こし、安全第一のルールに改正される方向となりかした。残りの航空、鉄道はといいますと、そもそも安全基準を謳ったものがどこにあるのか?ということで、国土交通省のサイトにも行きましたが、特に見当たりませんでした。

この2つも重大事故を起こしてからルール改正(構築)でなく、先んじて安全第一のルールであるか点検して、改正すべき項目があれば、速やかに改正していくといった動きがあることを願っています。



※最後に
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