❖外来種の「アメリカザリガニ」放流禁止へ

 「アメリカザリガニ」の放流が禁止される見込みです。

 外来種の「アメリカザリガニ」や「アカミミガメ」(=通称「ミドリガメ」)について、環境省の中央環境審議会は、一律に飼育を規制せずに放流や販売目的の飼育などを規制するよう山口環境大臣に答申しました。これらの放流などで、在来生物への被害が出ているためです。

 環境省は、法律を改正し、アメリカザリガニとミドリガメの放流などを禁止した上で、一般家庭でペットとして飼うことはできる新たな仕組みを作る方針です。

このニュースを見た時に「苦肉の策」とい言葉しか思いつきませんでした。

アメリカザリガニは1930年代に移入されたので90年、ミシシッピアカミミガメは1950年代に移入されたので70年と日本に定着してかなりの年数になっています。

どちらも昭和時代に生まれた自分の子供時分の頃から池や沼、川にいました。アメリカザリガニは池や沼、川や用水路、田んぼと何処にでもいてアメリカザリガニ目当てで捕りに出かけて大きな親ザリガニが捕れた時はとてもうれしかったです。

ミシシッピアカミミガメは爆発的に全国に拡散する前なのか?池や沼で見かけることはありませんでしたが、お祭りの出店で「ミドリガメ釣り」としてよく見かけておりました(カメを飼っても問題ありませんでしたが、子供時分に手に負えない感じがしたので一度もミドリガメ釣りをしたことはありませんでした)。

たらればの話をすると、本当に完全駆逐すべき時期は昭和時代だったと思いますが、その頃は外来種、在来種の意識なんてありませんので、アメリカザリガニもミシシッピアカミミガメも「自然の中で元気に生きるんだぞぉー!!!」と放流したらどうなるか?なんて考えはみじんもなかったと思います。

さて、この法律が改正されても、放流や販売が禁止なだけで、一般家庭では捕ることもできそうですし、飼うこともできそうです。

まずは一般家庭にいる個体数を徐々に減らしていくという狙いなのかもしれません。一般家庭が業者から購入せずに野生の個体を捕ることができるのであれば、野生のアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメがそう簡単に減るとは思えませんが、現状維持を狙っているのかもしれません。

何しろ日本に定着している生き物ですし、根絶はほぼ難しいと言っていいぐらい繁殖力が強い種類の生き物です。完全に飼育禁止にしてしまうと処分に困ってしまった一般家庭からの違法な放流が増えて、さらに増えてしまいかねませんし、今までいなかった池や沼、川に捨てられてしまう可能性だってあります。

また、学校の教科書や図鑑にのっていたり、子供が初めて飼うのはアメリカザリガニという家庭も多いのではないでしょうか。

総合的に鑑みて『飼育は禁止、飼育はOK』という方向性になったのだと思います。法律が改正されるのを待ちたいと思います。



※最後に
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