「カキ殻」河川敷に不法投棄 地元住民「多くは中国人」禁止条例制定へ 千葉・市川市(2023年2月27日)
江戸川放水路の周辺で、カキ殻の不法投棄が問題になっています。地元住民らによると、その多くは「中国人」だといいます。これを受けて、千葉・市川市ではカキ殻を捨てることを禁じる条例の制定を目指すなど、新たな対策に乗り出しました。
22日、関東の1都3県を流れる江戸川を取材しました。
――何やっているのですか?
男性
「カキとる。これ、みんなカキだよ」
千葉・市川市の河川敷は川でありながら、実はカキがとれる場所なのです。しかし、このカキを巡り、数年前から問題が発生しています。あたり一面、カキだらけに見えますが、そのほとんどは“中身が無い”カキの殻なのです。大量の殻が、河川敷に散乱していました。
江戸川放水路の河口付近にはカキが生息しています。ところがこの場所は「漁業権」がなく、誰でもカキをとることができるといいます。
そのため、数年前から「潮干狩り」のようにカキをとる人が急増しています。地元住民らによると、その多くは“中国人”だといいます。たくさんのカキをとり、その場でむいて、持ち帰るのは身の部分だけ。殻は“ポイ捨て”していました。
カキをとる中国人
「捨ててはいけないルールがあるのか? 人はたくさんいるんだから、他の人たちに聞いてくれ。日本人に聞くべきだ。お前は日本人か? 中国人か?」
中国人に注意すると“逆ギレ”し、反省する様子も見られません。“カキ殻のポイ捨て”は、不法投棄にあたります。
22日も、大量のカキの殻のそばにクーラーボックスと椅子、そして中国語で「オイスターソース」と書かれた空き缶が置かれていました。今も、殻をポイ捨てしているような形跡がありました。
さらに問題は、他にも発生しています。妙典河川敷の環境を守る会・藤原孝夫会長は、殻のとがった部分や割れて刃のようになった部分で、ケガをする可能性があるといいます。
妙典河川敷の環境を守る会 藤原孝夫会長
「子どもが(河川敷に)遊びに来て、転んで手をついたりなんかすると、(カキ殻で)大けがしちゃう。救急車を呼んだのは、3回ぐらい」
2017年から、地元住民らはカキ殻の回収作業を行ったり、市は看板を設置したりするなど対策をしていますが、殻の不法投棄は後を絶たないといいます。
この事態を受けて、市川市は今年から取り締まりの強化に動いています。
市川市 水と緑の部・八田一生次長
「『カキ殻等の投棄の禁止に関する条例』というのを上程する予定です」
江戸川放水路周辺で、“カキ殻などを捨てることを禁じる”条例の制定を目指しているのです。
市川市 水と緑の部・八田一生次長
「カキ殻がなくなって、皆さんが少しでも水辺に近づける環境を取り戻せればなと」
違反者には5万円以下の過料が科され、殻の不法投棄を抑制することが期待されています。
(後略)
江戸川放水路の周辺で、カキ殻の不法投棄が問題になっています。地元住民らによると、その多くは「中国人」だといいます。これを受けて、千葉・市川市ではカキ殻を捨てることを禁じる条例の制定を目指すなど、新たな対策に乗り出しました。
22日、関東の1都3県を流れる江戸川を取材しました。
――何やっているのですか?
男性
「カキとる。これ、みんなカキだよ」
千葉・市川市の河川敷は川でありながら、実はカキがとれる場所なのです。しかし、このカキを巡り、数年前から問題が発生しています。あたり一面、カキだらけに見えますが、そのほとんどは“中身が無い”カキの殻なのです。大量の殻が、河川敷に散乱していました。
江戸川放水路の河口付近にはカキが生息しています。ところがこの場所は「漁業権」がなく、誰でもカキをとることができるといいます。
そのため、数年前から「潮干狩り」のようにカキをとる人が急増しています。地元住民らによると、その多くは“中国人”だといいます。たくさんのカキをとり、その場でむいて、持ち帰るのは身の部分だけ。殻は“ポイ捨て”していました。
カキをとる中国人
「捨ててはいけないルールがあるのか? 人はたくさんいるんだから、他の人たちに聞いてくれ。日本人に聞くべきだ。お前は日本人か? 中国人か?」
中国人に注意すると“逆ギレ”し、反省する様子も見られません。“カキ殻のポイ捨て”は、不法投棄にあたります。
22日も、大量のカキの殻のそばにクーラーボックスと椅子、そして中国語で「オイスターソース」と書かれた空き缶が置かれていました。今も、殻をポイ捨てしているような形跡がありました。
さらに問題は、他にも発生しています。妙典河川敷の環境を守る会・藤原孝夫会長は、殻のとがった部分や割れて刃のようになった部分で、ケガをする可能性があるといいます。
妙典河川敷の環境を守る会 藤原孝夫会長
「子どもが(河川敷に)遊びに来て、転んで手をついたりなんかすると、(カキ殻で)大けがしちゃう。救急車を呼んだのは、3回ぐらい」
2017年から、地元住民らはカキ殻の回収作業を行ったり、市は看板を設置したりするなど対策をしていますが、殻の不法投棄は後を絶たないといいます。
この事態を受けて、市川市は今年から取り締まりの強化に動いています。
市川市 水と緑の部・八田一生次長
「『カキ殻等の投棄の禁止に関する条例』というのを上程する予定です」
江戸川放水路周辺で、“カキ殻などを捨てることを禁じる”条例の制定を目指しているのです。
市川市 水と緑の部・八田一生次長
「カキ殻がなくなって、皆さんが少しでも水辺に近づける環境を取り戻せればなと」
違反者には5万円以下の過料が科され、殻の不法投棄を抑制することが期待されています。
(後略)
以前より、江戸川放水路にいる「カキ」を捕っている姿と、そして捨てられた「カキ殻」は近所に住んでいるものには見慣れた光景でしたが、この光景が変わるきっかけになるのかもしれません。
江戸川放水路にいるのは、マガキだけではなく、ホンビノス貝もおりますし、元々生息しているハマグリやシジミなどの貝の宝庫です。
貝資源は豊富なので、何も「カキ」だけを狙って捕りにくるのではないのです。
カキ(蠣)
カキの特徴として水質ろ過能力に優れており、1個につき1日400リットルの水をろ過すると言われています。
江戸川用水路に行ったことがある人はわかりますが、この川に入ろうなんて思いません。見た目でわかりますが、とても汚れております。江戸川は東京と千葉の生活排水と工場の排水が流れていますので、いわゆる水の富栄養化が進んでいます。
富栄養化が進むと有機物を分解するためにプランクトンが増殖しますので、貝が成長、繁殖するには絶好の環境になります。
江戸川放水路は「カキ」にとって最高の環境になります。
マガキは雄雌異体で卵生です。1個体が産み出す卵の数は5,000万~1億粒とされています。産卵期は6~8月で水温は23~25℃になると産卵します。
十分に成熟した状態なら、水温の上昇や降雨などによる塩分の低下などのシゲキで放精、放卵を始めます。
卵の直径は50~60μmです。海水中で受精して幼生として浮遊生活をおくりますが、2週間で泳いだりほふくしたりを繰り返して付着場所を選び、セメント物質を出して2~3分で固着します。生後1ヶ月で殻高3㎜、1年で5~6㎝、2年で8~10㎝に成長します。
ホンビノス貝(本美之主貝)
ホンビノス貝は、あさりやはまぐりと同様に海岸に近い潮間帯の砂や泥の中に生息する二枚貝です。もともとは北アメリカ大陸の大西洋側に生息していた貝でしたが、食用になるため、アメリカの西海岸、ヨーロッパ、台湾、中国などに移入され、日本の東京湾などにも住み着いています。
ホンビノス貝は外来種です。
東京湾で最初に発見されたのは、約20年前と言われています。その誕生は、北米からの貨物船に付着してきた説やバラスト水に紛れ込んできた説があります。また、輸入業者が売れ残ったホンビノス貝を海に放流したという説もあり、定かではありません。
ホンビノス貝は外来種です。
東京湾で最初に発見されたのは、約20年前と言われています。その誕生は、北米からの貨物船に付着してきた説やバラスト水に紛れ込んできた説があります。また、輸入業者が売れ残ったホンビノス貝を海に放流したという説もあり、定かではありません。
しかしながら、ホンビノス貝は漁獲量の減少したハマグリやアサリに変わる新しい水産資源として期待されています。
主な調理方法ですが、酒蒸しや焼き料理などアサリやハマグリと同様の料理法で食されます。
通常、外来種は既存の環境に悪影響を及ぼすため、駆除の対象となる場合が多いのですが、このホンビノス貝は駆除どころか貝の「救世主」とも呼ばれ、東京湾の漁師を助けています。市民権を得たニジマスのような存在です。
アサリやハマグリなどの一般的な貝は酸素の多いきれいな海を好みます。東京湾は元々海がきれいでアサリが好んで生息する場所が多くありました。ところが、都市化や工業化などにより水質が悪化し、これらの貝の数は減少してしまいました。
一方、ホンビノス貝は酸素があまり多くなく、水質の悪い場所でも生息することができます。アサリやハマグリなどの在来種とは生息する場所が違うため、在来種の邪魔にならず、現在のところホンビノス貝による被害報告はありません。
在来種であるアサリなどの貝に影響を与えず、さらに美味しいことからホンビノス貝は漁業関係者の救世主として扱われています。近年、ホンビノス貝の価格は上昇しており、東京湾において漁師の貴重で新たな収入源となっています。
ホンビノスガイは雌雄異体であり、放卵放精を行います。7~21 日の幼生期を経たのちに変態し、着底します。着底の際は、足糸で堆積物に付着し、1 日程度で殻を形成します。
1年で約10〜15㎜になり、1 年後には殻長約25〜30 ㎜になります。定着から 2~3 年後に性成熟をむかえ、1年で放精することもあります。成熟した雌は、一度に 1〜500 万個の卵を放卵します。産卵は東京湾では年 2 回であると推定され、春と秋の年 2 回小型個体の加入が確認されています。
平均寿命は50年と推定されていますが、100~200年以上生存している個体もいる長寿な貝なのです。
1年で約10〜15㎜になり、1 年後には殻長約25〜30 ㎜になります。定着から 2~3 年後に性成熟をむかえ、1年で放精することもあります。成熟した雌は、一度に 1〜500 万個の卵を放卵します。産卵は東京湾では年 2 回であると推定され、春と秋の年 2 回小型個体の加入が確認されています。
平均寿命は50年と推定されていますが、100~200年以上生存している個体もいる長寿な貝なのです。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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