枯れたミントを畑に捨てたら…3年後に「地獄絵図」、 繁殖力に地主も後悔「土の総入れ替えしかない」(2024年5月3日)
料理の彩りや紅茶など、さまざまな用途に使われるハーブの一種「ミント」。可愛らしい見た目とは裏腹に、強力な繁殖力がSNS上で話題になっている。兵庫県在住の男性が枯れたミントを畑に捨てたところ、約3年で畑一面が一変。土地全体がミントに浸食されてしまったという。完全に除草するには土の総入り替えしかないといい、何ともならない気持ちをこう表現する。「地獄です」
西脇市で生地メーカー「生地のマルイシ」を営む店主。亡き祖父母が使っていた畑を、2019年から管理するようになった。畑を使うつもりはなかったが、毎年草刈りは行っていたという。
ミントは鉢植えで枯れていたため、何となしに畑に捨てた。翌年には少しだけ繁殖していたが、今後も畑を使う予定がなかっため、そのまま放置。すると、22年には畑一面約100㎡がミントで埋まってしまった。「冬を超えても生きていて、太い根からどんどん新芽が出るんです。少しでも茎を残すと増えるので、完全に除草するには土の入れ替えしかないかな、と」と店主は嘆く。
ミントと格闘する動画はSNSに定期的に投稿しており、今回はXに「怖い話をしますね。これ全部ミントです」と一面ミント畑になった畑の写真をアップすると、反響が続々。「『緑の爆弾』という恐ろしい別名もあるそうです。枯れたミントを植えて気が付いたら他の植物を押しのけてミントだらけになったことがあります」などと同様の体験をした人の声が集まった。
ところで、ハーブティーにはできないのだろうか…?「スペアミントという種類ですが、雑交配を繰り返しているので、お茶にしても全く美味しくないんです」
畑に枯れたミントを捨てたところ、3年で畑がミントだらけになったそうです。
ミントは繁殖力の強い植物です。 ミントは地下茎で増える性質があり、地下で根を横に伸ばしていきます。 成長した茎の部分から葉が生えることで、地上でもどんどん成長していきます。
ミントは成長して生育範囲をどんどん拡げていき、他の植物を駆逐してしまいます。そして地中で根を横に伸ばすので、地上部を除去しても地下の根が残っていますと、そこから再び繁殖するので、土ごと取り替えないと完全に除去するのが難しいです。
休耕田にガマ
農家の高齢化による労働力低下や後継者不足などにより、今まで稲作で使用していた田んぼが休耕田になることがあります。休耕田になりますと、その後の管理をしていないと、ガマなどの水生植物があっという間に生えてきます。
ガマの穂はソーセージみたいで可愛らしいの有名なのですが、実は、一つの穂に種の数はおよそ35万個も詰まっているといわれています。 穂が風に揺られぶつかる穂が爆発して、次から次へと種が飛び出して周囲に飛んでいきます。
そしてガマは生命力が強く、地下で根を伸ばして、成長した茎の部分から葉が生えることで、地上でもどんどん成長していき、あっという間に生育範囲を拡げていくのです。
一度、休耕田にしてガマが繁殖しまうと、再び田んぼとして使用するには、土を入れ替えるしかないとまで言われています。
史上最悪の侵略的植物「ナガエツルノゲイトウ」
ナガエツルノゲイトウは一度繁茂してしまうと、完全な駆除は不可能に近い植物です。
まずは侵入させないこと、侵入を確認したら早期に対策がとれる体制を整えることが重要です。
目の前一本だけでも(簡単に)駆除ができない。根が深く、末端まできれいに抜かないとほんの根っこが2ミリ残ったら再生します。
水辺でも陸地でも生育することがやっかいでして、陸地で発見され遮光シートで1年覆っても芽吹いてしまいます。
水辺でも陸地でも生育することがやっかいでして、陸地で発見され遮光シートで1年覆っても芽吹いてしまいます。
国内での繁殖力は、これに及ぶ植物はないと言われています。
各地で繁殖が確認されています。駆除が追いつかないほど事態は悪化しています。
元々は観葉植物としても育てられていました。
そうとも知らずに池や川に捨ててしまったり、農機具や車などに付着し増殖を繰り返しているのかもしれません。
青い悪魔「ホテイ草」
ホテイ草は南米原産の多年草です。ヒヤシンスに似た花が咲き「ウォーターヒヤシンス」とも「ホテイアオイ」とも呼ばれています。
日本には明治時代中期に観賞用として輸入されましたが、繁殖力が強く、瞬く間に水面を覆い尽くし、他の植物の成長を妨げることから、国の「生態系被害防止外来種リスト」で重点対策外来種に選ばれています。
メダカの飼育では、産卵床となし、また水質浄化に優れており、直射日光の陰になってくれますので、1人3役であり、大変重宝されていますが、ひとたび野に放たれると、繁殖力の強さから嫌われ者になってしまう水草でもあります。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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