❖米NY市でまれな地震、M4.8 国連会議中断など一時騒然(2024年4月6日)
米ニューヨーク市近郊で5日午前10時20分(日本時間同日午後11時20分)ごろ、地震が発生した。米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)は4.8。大きな被害は報告されていないものの、米東部での地震は極めてまれで、マンハッタンにある国連本部では安全保障理事会で行われていたガザ情勢を巡る演説が中断されるなど、一時騒然となった。
震源はニューヨーク市から約64キロ西部のニュージャージー州中心部で、震源の深さは4.7キロ。
揺れはメリーランド州ボルティモアから、マサチューセッツ州ボストンにかけて感じられたという。ニューヨーク市内で感じられた地震としては、2011年にバージニア州で発生したM5.8の地震以来最大とみられる。
米連邦航空局(FAA)によると、周辺の空港では一時発着が停止され、ダイヤに乱れが出ているもよう。
ニューヨーク州のホークル知事は「過去1世紀に東海岸で起きた最大の地震の一つ」とし、余震の可能性に注意を促した。ニューヨーク市のアダムス市長は、これまでのところ負傷者の報告はないとした。
ホワイトハウスは声明で、バイデン大統領がニュージャージー州知事らと連絡を取り、政権が必要に応じ支援を提供する用意があると伝えたと明らかにした。
『M4.8かぁ。大した事なさそうだから被害なないだろ!』と、この記事を読んだ時に思いましたが、それは地震が日常的に発生して、また数年に一度の大地震を経験(直にでなくても国民としてという意味)している日本人の話です。
地震が滅多にない国であれば、M4.8でも大騒ぎとなるのです。
そもそも『耐震性』という言葉や考え方のない国では、震度4程度でも家屋が倒壊したりして負傷者や死者がでたりするのです。
地震のない国があるかというと、地球の表面には「プレート」と呼ばれるいくつもの硬い殻(岩盤)に覆われており、それぞれのプレートが別々の方向に動くことで、地震などの様々な地質現象が発生しますので、地球のどこに住んでも100%地震が起きない場所はありません。
大地震を経験して、家財や家屋が倒壊したり、負傷したりした人、そして経済活動が停滞して被害を被った人は『どこか地震の発生しない国に住みたい!』なんて思うかもしれません。
地震のない国はありませんが、地震が滅多に起きない国はあります。
地震の滅多に起きない国はヨーロッパのイギリス、ドイツ、フランス、ポルトガル、スペイン、ポーランド、中東のイラク、オセアニアのオーストラリア、南米のブラジル、アフリカ大陸、南極大陸です。これらの国はプレートの境界から遠い国なのです。
地震が頻繁に発生する国は、アジアの日本、台湾、中国、北中米のメキシコ、アメリカ、カナダ、ハイチ、中東のアフガニスタン、南米のチリ、ヨーロッパのイタリア、インドネシア、オセアニアのニュージーランドです。
繰り返しますが地震が100%起きない国、地域はありません。過去の分布を見ても何千年に一度は起きています。
Wikipediaで「地震年表」を見ますと過去の世界の地震がわかりますし、世界の震源地を見ることができます。日本がいかに地震が多い国かがわかります。
日本に移住または出稼ぎにきて、地震のトラウマを抱えたまま、帰国を決めた外国人は意外にも多いそうです。地震の少ない国から来た方が地震を体験すると、心身にかなり大きな影響があるのですね。
※最後に
ご覧になられている記事は、内容の見直し、文章の誤り(誤字や不適切な表現)による修正で内容が更新されることがあります。
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